今回もブログを訪れていただき、ありがとうございます。
incarnation Japan の WATANABEです。
イタリアは少しずつ春の訪れを感じる、柔らかく温かな気候になってきました。
長かった冬から、ようやく春の空気が漂いはじめています。
朝の光や、空気の匂いが少しずつ変わっていき気持ちも足取りも軽やかになっていきますね。
今回は、ブーツの話をしようと思います。
私物の2足と、そして以前ブログと動画でも紹介したエンジニアブーツ。
モデルはすべて異なりますが、どれも「思い入れがある」という点では共通しています。
何かを選ぶ理由は人それぞれ。デザインのかっこよさかもしれないし、機能性かもしれない。
そのときの気分や年齢、環境によっても変わると思います。
今回はそんな視点から、それぞれの背景や、選んだ理由について書いてみようと思います。
incarnationのレザーアイテムをご検討いただいている方にとっても、何かひとつでもヒントになれば嬉しく思います。
ぜひ最後までお楽しみください。
静かに背筋が伸びる一足

最初に紹介するのは、このドレスブーツ。
正直に言えば、昔の自分なら選ばなかった一足です。
年中ブーツを履いているくらい、私はブーツが好きで、これまではエンジニアブーツのような、無骨でハードな重量感のあるモデルに強く惹かれてきました。
しかし年齢を重ねたからなのか。それともイタリアで生活しているうちに変わったのか。
ある時から、こうした静かな綺麗さを持つブーツに目がいくようになりました。
無駄な装飾は一切なく、コバも無く、シルエットはすっと縦に伸びる。


そして今回紹介するブーツの中で唯一のレザーソール。
ヨーロッパでは、教会や格式ある空間ではカーペットが轢かれており、カーペットを傷つけないためにヨーロッパ、イタリアではレザーソールが選ばれてきたという話を聞いたことがあります。
そうした「振る舞い」を含めた設計に、今の私は、どこか紳士的な美しさを感じました。
履くシーンは限られています。けれど、このブーツを履くときは、自然に背筋が伸びます。

原点にあるブーツ

[HORSE RG LEATHER ENGINEER BOOTS EG-1 VIBRAM SOLES GOODYEAR WELT PIECE DYED art.11R-71147/VB]
https://store-jp.incarnation.jp/products/horse-rg-leather-engineer-boots-eg-1-vibram-soles-goodyear-welt-piece-dyed
次は、以前にも紹介しましたエンジニアブーツ。
(詳しい詳細はこちらから https://store-jp.incarnation.jp/pages/blog-post?id=5228)
先ほどドレスブーツの話でも少し触れましたが、私の中で「ブーツ」と言えば、やはりエンジニアブーツ。
特別な存在です。
私がこの道を選んだきっかけは、バイク乗りの叔父の影響が大きくあります。
物心ついた頃に初めて強く憧れ、記憶に刻まれたブーツが、叔父の履いていたエンジニアブーツでした。

そして初めて自分で買ったブーツも、やはりエンジニアブーツでした。
想いは変わらず今でもincarnationのエンジニアブーツを、ほぼ毎日履いています。笑
靴というものは、ある程度フォルムや構造が決まっているプロダクトです。
エンジニアブーツというデザインも、世の中に数えきれないほど存在しています。
だからこそ、自分の師匠でもあるデザイナーの小川が生み出した、このモデルを見たときは衝撃でした。


独創的なフォルム。
まるで彫刻を施したような革の迫力。
やや低めに設定されたベルト位置。
エンジニアブーツの象徴的なベルト金具。
伝統技法でもあるノルウェージャングッドイヤー製法。
それらに全てを製品染めを施すことで生まれる一体感。
「よく知っているはずのエンジニアブーツなのに、なんなんだこれは・・・。」
エンジニアブーツが好きだからこそ、驚きました。
そして今こうして文章を書きながら思うのは、かつて私が憧れた原点のエンジニアブーツのように、この一足を手にする誰かにも、その人だけの物語や背景が、これから生まれていくのだろうということです。

ブーツは、ただ履くものではなく、時間を刻むもの。
その時間が積み重なったとき、初めて「自分の一足」になっていく。
私は、そう思っています。
まだ名も無い一足

最後に紹介するのは、まだ名も無いブーツ。
世の中に正式に出る前の、プロトタイプです。
今回、このブログをご覧いただいている方々へ、特別にお見せすることができました。
実験的に、私物として履かせていただいています。
incarnationのシューズは、ブランド旗揚げ当初から変わらず、一貫してイタリア・フィレンツェ近郊にある同じ靴工場で製作されています。
創業から間もなく100年を迎えるその工場は、伝統技術と職人の感覚を今もなお、守り続けています。
先代から現代へ、そしてすでに次世代へと受け継がれているものづくりの精神。

小川と職人との打ち合わせ、そのやりとりを目の当たりにするたび、改めてincarnationの製品はプロダクトでありながら、工芸でもあると感じます。
このプロトタイプは、デザイナー自らが工場へ何度も足を運び、職人と向き合い、打ち合わせと実験を重ねてようやく形になった一足。
しかし、これでもまだプロトタイプです。妥協は無く。完成ではありません。
名前の無いこの一足が、いつか正式なモデルとして世に出るのか。
あるいは、このまま幻で終わるのか。それはまだ分かりません。
ただ一つ言えるのは、今この瞬間も、このブーツは進化の途中にあるということです。

なぜ、ブーツを選ぶのか
正直なところブーツや革靴と言われる靴は、用途にもよりますがスニーカー等に比べると楽な靴じゃないと思います。
重いし、脱ぎ履きも楽とは言えないかも知れません、それでも、なぜか手が伸びる。
たぶんそれは、ブーツが時間を感じさせてくれる靴だからだと思います。
今回のブーツで例えるなら
ドレスブーツを履く日は、自然と姿勢が良くなる。
エンジニアブーツを履く日は、どこか気持ちが強くなる。
そして、まだ名も無いブーツは、これからを想像させてくれる。
靴ひとつで、こんなにも気分が変わる。それって、面白いと思います。
革は正直で履いた人の癖も、歩き方も、生活も、全部そのまま刻まれていきます。
だからこそ、同じモデルでも、まったく同じ表情にはなりません。
革は、ブーツは手にした瞬間が完成ではなくて、そこから少しずつ「自分のもの」になっていく。
そこが私は、やっぱり好きなんだと思います。
今回紹介した3足も、それぞれ理由があって選んだものです。
そしてきっと、これからincarnationのアイテムを手にする方にも、その人だけの背景や物語が生まれていくはずです。
はじめに無理に特別な理由がなくても なんかいいなっとそれくらいの直感でも、十分だと思います。
履いて、時間を重ねて、気づけば夢中になっている。
そんな一足に出会ってもらえたら嬉しいです。
incarnation Japan
WATANABE

26AW 日本展示オーダー会のご案内

日本での展示オーダー会を開催いたします。
今回は2月開催分のご案内です。3月の日程については、追って更新いたします。
写真や言葉だけでは伝えきれない、素材の重なりやシルエットの奥行き。
実際に手に取り、袖を通しながら、ゆっくりと向き合っていただける機会です。
incarnationの今を、体感していただけたら嬉しく思います。
GULLAM
◾️日程
2月22日(日)・23日(月・祝)
◾️会場
PANOF E-STUDIO
東京都渋谷区恵比寿南1-14-9 B1F
◾️お問い合わせ
GULLAM
TEL:03-6416-4700
Mail:shop@gullam.jp
※アポイント制
※デザイナー在廊
※ご来場を希望される方は、事前にGULLAM様へお問い合わせください

incarnation Japan
GULLAMでの開催に続き、incarnation Japan 主催の展示オーダー会も引き続き受付を行っております。
デザイナー本人が在廊し、素材やシルエット、着用感について直接お話ししながらご覧いただける機会です。
◾️会場
PANOF E-STUDIO
〒150-0022
東京都渋谷区恵比寿南1丁目14-9 アルティUn B02(恵比寿駅より徒歩5分)
◾️日程
2月20日(金)15:00〜20:00
2月21日(土)10:00〜20:00 (ご要望をいただき午前中の枠を増やしました)
※アポイント制
※デザイナー在廊
*現在の空き状況 (1枠:1時間〜1時間半を目安とさせていただきます)
20日 15:30〜18:00まで【1枠】
21日 10:00〜12:00まで【1枠】
21日 13:00~14:30【1枠】
21日 17:00〜19:00まで【1枠】
◾️ご予約・お問い合わせ
Mail:jp-store@incarnation.jp
担当:寺田
オフィシャルLINE(ブログ最下部にてご案内)からもお申し込みいただけます。
・お名前
・ご連絡先(携帯番号)
・ご希望日時(第1希望/第2希望)
※ご連絡をいただきましたら、24時間以内にお返事いたします
◾️オーダー・お支払いについて
ご注文の際には内金を頂戴しております。
お支払い方法は、当日〜後日のご注文確定後に、オンラインでのクレジット決済、または銀行振込からお選びいただけます。
そのほかのご相談についても、当日お気軽にお声がけください。
詳細はご注文時にご案内いたします。
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