incarnation Japan ブログを訪れていただき、ありがとうございます。
洋服を選ぶとき、最初に目に留まるのは、何でしょうか?
それは、素材やシルエット、色 かもしれません。
では、ボタンやジップといった「パーツ」はどうでしょうか。
それらは単なる機能部品と思われがちですが、incarnationにとっては、世界観をかたちにするために欠かせない、ひとつの要素です。
今回は、そのあまり語られることのない「パーツ」に焦点をあててみたいと思います。
何気なく手に取る一着の中にある、静かな重みに気づいていただけたら嬉しいです。
ロゴから生まれた、もうひとつの「デザイン」

ロゴには、どれだけの意味が込められているのか。
「incarnation」という名前が生まれた、その瞬間からすべては始まっています。
今回は、そのはじまりに、少しだけ触れてみたいと思います。
ロゴに宿る、ブランドの原点

incarnationのオリジナルパーツである、
ボタン、ZIP引手は、ブランドのロゴマークをもとに設計されています。
このロゴこそが、ブランドの核であり、すべての要素に繋がっています。
さかのぼり10年以上前のこと。
「ブランド名は、いつどうやって決めたんですか?」
と、以前デザイナーに尋ねたことがあります。
すると彼はこう言いました。
「独立を決めて、イタリアに拠点を移す準備をしていたとき。アトリエ探しでフィレンツェ現地を訪れたバスの中、車窓を眺めていたらその言葉が、ふと降りてきた。」
名前を探していたわけでも、決めようとしていたわけでもない。
ただその瞬間、
「incarnation」という言葉をブランド名にしよう、ロゴはこんな形がいい。
そんなイメージがふっと頭に浮かんだそうです。
※「incarnation」という言葉には、「生まれ変わり」や「姿を変えて再び現れること」という意味があります。
デザイナーはこの言葉に、一度役目を終えた「皮」が、「革」として新たな価値を持つ
—そんな変化のブランド名を重ねました。
この思考は、ロゴマークのデザインに強く現れています。
中心から外へと向かう矢印と、円のなかを巡るような流れは、「終わりのない流れ」や「かたちを変えて続くものの美しさ」を表しています。
ロゴから生まれたパーツ

そしてこのロゴをベースに、オリジナルパーツが生まれていきました。
たとえばボタン。
円の中に十字を刻んだ意匠は、ロゴをそのまま抽象化したもの。初期モデルとは形状が異なり、現行のデザインはよりミニマルで構造的になっています。
機能としてではなく、意志あるパーツとして、服の一部にさりげなく存在しています。

ジップの引手は、指先でふれるロゴ。
初期のモデルは主張がやや強く、現行モデルではより手に馴染むかたちへと洗練されています。
無意識に触れる場面にこそ、記号が染み込む。
そう考えると、ファスナーを開閉する一瞬でさえ、無意識のしぐさの中に、意味が宿るようにも感じられます。


意味をまとう、という選択

何度も打ち合わせを重ね、ゼロから金型を起こし、寸法やバランスも自らの手で調整。
わずか数センチのパーツに、わざわざ手間をかける理由は、ただひとつ。
「意味のあるものを、身につけたい」という思想が、そこにあるからです。
ボタンやジップといったパーツは、ただ「閉める」「開く」という役割を担う道具かもしれません。
しかし、incarnationでは、そのひとつひとつに、意味と意図を込めています。
普段あまり注目されることのない、そんな裏側のストーリーをご紹介いたしました。
incarnationのボタンやジップに触れたとき、時々ふと、そこに静かな重みが込められていることを思い出していただけたら、嬉しく思います。
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