製品染めレザーのお手入れについて|革と共に過ごすために

incarnation Japan ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

レザーが主役になる季節。

そろそろ本格的に着回そうか、または、すでに日々袖を通している方も多いのではないでしょうか。
着るたびに艶が深まり、皺が息づいていく。その変化を楽しみながらも、ふと「どのようにお手入れすればいいのか」と思うこともあるかもしれません。

今回は、incarnationを象徴する製品染めレザーを題材に、日々のメンテナンスやトラブル時の対処法をQ&A形式でまとめました。

少し長い内容となりますが、これまでお伝えしきれなかったお手入れの考え方を丁寧に綴りましたので、ゆっくりとお付き合いいただければ嬉しく思います。

また、昨日配信したメルマガでは、新しい情報を少し先取りしてお届けしています。
もしまだご確認いただいていない方は、ぜひチェックしてみてください。
少しワクワクするような内容が入っています。

お気に入りの一着を、これからも長く、愛着を持って。

どうぞ、最後までご覧いただければ嬉しく思います。


はじめに ― 製品染めレザーとは、一般的なレザーと何が違うのか

縫製完了後、染める前のレザーウェア

製品染めの方法はご存じの方も多いと思います。
縫製まで完成したジャケットをまるごと染める製法ということはこれまでもお伝えしてきましたが、実際に「普通のレザーとどう違うのか」というところまでは、具体的にお話しする機会が少なかったように思います。

まず製品染めの特徴は、しなやかさと耐摩耗性、そして多少の水分や湿気にも動じにくい点です。

完成したジャケットをまるごと染め上げることで、縫い目やジップ、裏地にまで染料が入り込み、深い陰影と立体感が生まれます。

ブラックに染め上げたレザーウェア



染色の工程では「揉み」「叩き」「ねじり」といった物理的な刺激を加えることで、繊維が引き締まりながらもしなやかさを保ち、同時に耐久性を高めていきます。

さらに染料とともにオイルが芯まで届くため、多少の水分や汗に触れても大きく変化することはありません(ただし防水ではありません)。

こうして一度仕立て上げたものが、もう一度「生まれ変わる」。
それが製品染めです。

incarnationのレザーが放つ息づく皺や深い艶は、この工程の副産物ではなく本質そのもの。完成した先に、もう一段階の生命を吹き込むプロセスといえます。

着始めのうちは、淡い色のインナーとの強い摩擦で色移りする可能性があります。最初はダークトーンの服から合わせると安心です。



Q1. 着用前に何か準備は必要ですか?


購入したばかりのレザージャケットは、まずオイルやクリームなどを塗った方がいいのか。

そんな疑問を持つ方も多いと思います。一般的なレザーでは、最初に油分を補うプレメンテナンスが推奨されることもありますが、incarnationの製品染めレザーには必要ありません。

仕上げの段階で、染料とともにオイルが芯までしっかり浸透しており、革そのものがすでに理想的なバランスを保っています。むしろ塗り足すことで、通気性の低下やベタつき、色ムラを招く恐れがあります。

一番の準備は、まずそのまま袖を通すこと。

体温と湿度が繊維をやわらかく解き、あなたの動きに合わせて形が記憶されていきます。新品の硬さは数日で自然にほぐれ、やがて自分の体の一部のように馴染んでいくでしょう。

最初から「塗る」よりも「馴染ませる」。

それが、製品染めレザーと付き合ううえでいちばん自然で美しいスタートです。




Q2. 普段のメンテナンスは? オイルは本当に必要ですか?


「なにか塗った方が、革のためになるのでは?」そう思う方も少なくないでしょう。
けれど結論から言えば、普段は「休ませる」だけで十分です。

着用後は、風通しの良い日陰に吊るして一晩。

汗や湿気を逃がせば、革は自らの力で整います。乾拭きやブラッシングも必要ありません。数週間着なかった場合でも、1日袖を通すだけで繊維が再び動き、自然な艶が戻ってきます。

なぜそれで良いのか。

incarnationの製品染めレザーは、染料とともにオイルが芯まで深く浸透しており、油分は簡単には抜けません。つまり、すでに完成された状態なのです。
オイルを重ねすぎると通気が妨げられ、ベタつきやムラの原因になります。

革は呼吸しています。

必要以上に足し算をするより、空気と時間に委ねる引き算のケアこそが、美しく育てる近道です。



Q3. 雨や水に濡れてしまった場合は?


帰り道で突然の雨に降られてしまって…。濡れたレザーを見ると不安になるものですが、慌てなくて大丈夫です。
製品染めレザーは、染料とともにオイルが芯まで浸透しているため、短時間の雨や水濡れでは致命的なダメージにはなりません。

まずは、乾いた布で軽く押さえるように水気を取ります。こすらず、革の表面をなでるように拭き取るのがポイントです。
その後は形を整えてハンガーに掛け、風通しの良い日陰で自然乾燥させます。直射日光やドライヤー、ストーブの熱風は避けてください。繊維が硬化し、風合いを損ねてしまいます。

もし輪ジミが出た場合は、固く絞った濡れタオルでシミの部分と周辺を軽くたたき、境界をぼかすようになじませます。時間の経過とともに自然にトーンが整っていきます。
濡れた直後は、色移りが起こりやすい状態でもあります。
乾くまでは淡い色の衣類やバッグとの強い擦れを避けておくと安心です。

乾いた後、再び袖を通すと、徐々に馴染んで元に近くなります。
濡れた範囲が大きい場合は、革の状態を見ながら、ゆっくりとストレッチするような感覚で着てあげてください。雨に濡れた後は、乾燥によって一時的に繊維が硬くなっているため、急な負荷を与えるとダメージを与える可能性があります。

焦らずに、空気と時間に任せて。
革は、思っている以上にしなやかに回復してくれます。




Q4. 色ムラが出てきたときは?

肩部分の日焼け

レザーにうっすらと色ムラやシミのような変化が現れたとき、最初は驚くかもしれません。しかし、それは経年変化の一部として自然に起こるものです。

主な原因は日焼け(紫外線)と油分の付着の二つです。

日焼けの場合、窓際などで部分的に長期間直射日光を浴び続けると、そこだけトーンが変わって見えることがあります。予防としては、保管の際に直射日光を避け、着用後は日陰で休ませることが効果的です。

強い退色が気になる場合や、部分的な補色が必要なときは、ご自身での色入れは避け、ディーラー、またはincarnation Japanにご相談ください。
革の状態や染料の相性を確認したうえで、最小限の調整で整えることができます。

上:メンテナンス前  下:メンテナンス後



もう一つの原因である油分の付着は、食事の際のドレッシングやリップバームなど、日常のちょっとした接触によって起こります。
製品染めレザーは芯までオイルが入っているため、時間の経過とともに自然に周囲へなじみ、目立ちにくくなる場合が多いです。

無理に拭き取ったり、中性洗剤やアルコールを使うことは避けてください。
乾燥や輪ジミ、さらなる色ムラの原因になります。気になる場合は、専門スタッフが全体のトーンをわずかに整えることで、違和感を抑えることも可能です。

ムラは劣化ではなく、レザーが成熟していく過程でもあります。

焦らずに、直射日光を避けながら、休ませる・着るを繰り返して様子を見てください。
時間の流れとともに、あなたの動きや温度に馴染んだ、唯一の表情へと変わっていきます。



Q5. 保管時に気をつけることは?

裏地ケア:水で固く絞ったタオルで軽く拭く


クローゼットが少し詰まり気味に。秋の衣替えの時期によく聞くお悩みです。

レザーにとっての大敵は湿気と圧迫です。
詰まっているのは仕方ないこと。休みの日などに数着出して空間を作ってあげたり、クローゼットの扉を開けて風を通してあげるだけでも効果があります。
除湿剤を併用するとより安心です。
ビニールカバーなど通気性の悪い素材で覆うと湿気がこもり、革の呼吸を妨げてしまいます。

今の気分でローテーションから外れているウェアがあるなら、時々場所を入れ替えてあげるとよいでしょう。
革は空気を感じ、触れることで呼吸し、手をかけた分だけ応えてくれる生きた素材です。

密閉するよりも、空気の中で静かに休ませるほうが安定します。
においが気になるときは、直射日光を避けた日陰で数日間陰干しを。風通しのよい場所で干すと効果的です。
また、活性炭などの脱臭剤を近くに置くことで、においをやわらげることができます(革に直接触れさせないよう注意してください)。

裏地のケアには、水で固く絞ったタオルで軽く拭き、その後しっかり自然乾燥を。
化学的な消臭スプレーは、タンニンや油分を壊す恐れがあるため使用は避けましょう。

時間の経過とともに香りは落ち着き、やがて革本来の深みへと変わっていきます。




結論―長く美しく着るために一番大切なことは?


結局、何を一番大切にすればいいですか。そんな声をよくいただきます。

答えはとてもシンプルです。

「たくさん着てあげること。」

そして、着ないときは空気の通る場所で静かに休ませてあげること。

レザーは触れた分だけあなたの動きや体温を吸い込み、時間の中で少しずつ表情を変えていきます。
無理に完璧を目指すより、着ることと休ませることを繰り返す。
その循環の中でこそ、革はしなやかに育ち、あなたと共に時間を重ねていく一着になっていきます。

革は、着る人と共に育っていく素材です。
動きや時間の重ね方によって、ひとつとして同じ育ち方はありません。
その変化こそが、レザーの本当の魅力です。


本日も最後までご覧いただき有り難うございました。




【incarnation Japan メールマガジンのご案内】

10月18日にメルマガ#7を配信しました、少しワクワクするご案内です。
登録いただいている方はぜひご覧ください。


月に1〜2通、ブログやSNSでは触れない奥の話を少しずつお届けしていきます。
慌ただしい日々のなかで、ほんの数分。
ふと目にとめて、気軽に読んでいただける、そんな便りになれたらと思っています。

メルマガ登録はこちら incarnation Japan トップページ 右下から





【incarnation Japan LINE公式アカウント開設のご案内】

コレクションや限定情報など、皆様にお届けする予定です。
製品に関するご質問やお問い合わせもLINEでお気軽にご連絡ください。下記のQRコードを読み取り、ぜひ友達追加をお願いいたします。

 

日常のなかの、特別な時間。―incarnationの工房から

incarnation Japan ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

私物のレザーパンツを洗ってから、イタリアは気持ち良い日が続いています。
(レザーパンツの洗濯ブログはこちらから レザーパンツ、洗ってみた

日に日に陽射しが長くなり、少しずつ夏の足音が感じられるようになってきました。
今回は、incarnationのイタリア現地STAFFの私から見たレザー作りの現場での光景の一コマを皆さまにも、お届けできればと思います。

ぜひ最後までお楽しみください。



incarnationでは、手作業で行えることは1点ずつ丁寧に自分達の手を加えています。

デザイナーが描く理想的な革の表情、シルエット。
これらは全て工場任せでは思い描くモノとは掛け離れてしまう為、デザイナーと共に皆で一丸となって加工作業を行っています。

今回、私は撮影をしながら改めてお師匠たちの作業を見てました。
同じ作業をしていても各々それぞれ良い意味での特色や癖が在り、オイルの塗り加減や塗り方。熱の入れ方。始める位置。

「ここをこうしているんだ」などの発見が在り、初心に帰った気持ちで、改めて見ることも大切だなと思いました。




近年タグが一新して品番等の他にも加工項目が明記されたタグになりました。
終えた作業項目に手書きで担当者がサインを書いていってます。

レザーの場合は、染めから引き上げてきた段階から、このタグは一緒にレザーと共にハンガーに掛けていて、
モノによっては少し汚れていたりするのは、オイルや染料が付着しているからです。

保証書的な要素も兼ねているので、保管しといていただけると嬉しく思います。


作業を終えた工房に、少しずつ夕陽の光が差し込んでくる、この時間がとても好きです。

イタリアは、この時期になってくると陽が長くなり夏になると20時頃にやっと陽が沈んできます。

暖かい光に包まれた工房を見ながら、今日も一日が終わったなと思いながら、その日の出来事を振り返りながら、明日に想いを巡らせて工房を後にします。

私もイタリアに来てから、そこそこの月日が経ちましたが、今でも、ふとした陽の光や空の色、景色や光景にも未だに心が動かされます。

このブログを最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
日々の仕事の中で感じたこと、また少しずつ綴っていけたらと思っています。

これからも、どうぞよろしくお願いいたします。



イベントのご案内

このたび、incarnation Japan  POP-UPイベントを開催中です。

期間は5月2日(金)から5月26日(月)まで、
東京 代官山のセレクトショップ GULLAM(グラム)にて開催しております。

普段はオンラインを中心に展開しているincarnation Japanラインですが、実際に手に取ってご覧いただける機会をもっと増やしたいという想いから、今回のPOP-UPを企画しました。

これまで、限られた期間のみの展示となることが多かったのですが、今回は3週間以上と比較的ゆったりとした期間での開催となります。

incarnation Japan オンラインストアの全アイテム(レザーウェア、レザーシューズ、カットソー)が並びます。
お近くにお越しの際は、ぜひお気軽にお立ち寄りください。

より詳しい詳細は前回のブログをご覧ください。


■ 場所:GULLAM(グラム)代官山

 〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町6-11 プリムローズマンション1F
 (代官山駅から徒歩9分/渋谷駅から徒歩10分)

■ 会期:5月2日(金)〜 5月26日(月)

■ 営業時間:平日 12:30~20:00  土日祝 12:30~19:00
 ※水曜日定休(ゴールデンウィーク期間中も通常営業)

■ お問い合わせ:
TEL:03-6416-4700
MAIL:お問い合わせフォーム 

[GULLAM公式サイトはこちら] GULLAM グラムセレクトショップ





【incarnation Japan LINE公式アカウント開設のご案内】

incarnation Japan LINE公式アカウントを開設いたしました。

最新コレクションや限定情報など、いち早く皆様にお届けする予定です。

特別展示イベントや製品に関するご質問やお問い合わせもLINEでお気軽にご連絡ください。

下記のQRコードを読み取り、ぜひ友達追加をお願いいたします。

レザーパンツ、洗ってみた。そして、経年変化した“あのブルゾン”が展示されます(イベント案内)

incarnation Japan ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

今回は、incarnationの現地スタッフとしてイタリアからブログをお届けいたします。
私が日々感じているイタリアでの暮らしや、レザーづくりの現場の空気感などをお伝えできればと思っています。


春の陽気が心地よい季節になってきましたね。
イタリアでも春の陽気が、ようやく本格的になってきました。

日本と同じようにイタリアにも四季があり、穏やかな気候と柔らかい日差しが心地良い毎日です。
街中のBAR(バール:カフェ)のテラスは心地よく、つい陽だまりに長居したくなるような春の気候。
レザー好きの私たちにとっても、まさに絶好のシーズンですね。

私が初めてイタリアを訪れたのも、ちょうどこのPrimavera(プリマヴェーラ:春)でした。
その当時のワクワク感が蘇る、この季節特有の懐かしさを感じながら、 今年もまた新しい高揚感と共に新しいレザーの加工や生産をチャレンジしようと思っています。

そして今週末は、イタリアの春のとても大切な行事「Pasqua(パスクア:復活祭)」。
イタリアではイースター(復活祭)として愛されるこの日は、 家族や友人が集い、その地域ごとの伝統の味を囲んで祝う大切な一日です。
街のショーウィンドウにはウサギや卵のモチーフや露店が並び、 温かな祝祭ムードに包まれます。

さて今回は、そんな春の空気と共に楽しみたい “レザーパンツとそのケア”についてお話しします。

今回も最後まで読んでいただけると嬉しく思います。

レザーパンツのイメージ

レザーパンツ・ 革パンと言いますと皆さんは、どういったイメージを持たれるでしょうか?
バイカー、ロックンローラーetc、、、

そんなイメージを持たれるかと思います。
レザー好きの方からしてもアイテムとしては手を出しにくい、一通りウェアやブーツ等を揃えてから手を出す。
ちょっと日常使いでは、手を出しにくい印象を抱く方も多いはずです。

そんな印象だと思いますが、実際に履いてみると…
「あれ?意外とこれ、使いやすいな」と思わされるアイテムでもあるんです。
実際に履いてみた方々の反応を見てると良い意味で期待を裏切る反応が最も多いアイテムです。


見た目の重厚感とは裏腹に、驚くほど軽快で、 動きやすい。
意外と季節を問わず活躍してくれます。
特に足まわりって動きが多い分、革の経年変化も早く出やすいんですよね。
その変化がまた、たまらなくカッコいい。

私自身もこのパンツ([Art No.11V-6617])を履き始めてしばらく経ちますが、夏でも不思議と快適に穿けて、日差しを浴びて焼けたような色味が少しずつ出てきていて、どんどん“自分の一本”になってきています。





レザーパンツのお手入れ



今回は「裏地洗い」に挑戦しました。


こちらのモデル [Art No.11V-6617] に関しましては 裏地がついております。                                          

今回は長年の着用も有り裏地を洗っていこうと思います。
革を丸ごと洗うとなると結構大掛かりな作業になりますが、
このモデルは裏地が付いていて、それだけを洗える仕様なのがありがたいポイントです。

裏地を洗う事自体は、そんなに難しいことではないです。
手順としては、裏地を引っ張り出して頂いて裏地だけを手洗いしていきます。

洗剤に関しては、個人的に中性洗剤が良いと思います。 
裏地だけを洗うとは言え、多少は革にも触れてしまうケースがあるので出来るだけ影響が無い洗剤がオススメです。



洗剤を入れたお水に裏地をつけて手洗いして頂いた後に、水でよく濯いで洗ってあげてください。 

この際の水の温度ですが常温がおすすめです。                                                       お湯ですと革部分が濡れた際にサイズ感が変わりやすなってしまいますので常温くらいが良いかと思います。

どうしても裏地全体をしっかり洗うとなると多少、革部分も濡れてしまいます。
私もしっかり洗ったこともあって革の部分も濡れてしまいました。
incarnationの製品染めを終えたレザーは水にも強いので多少濡れても大丈夫です。


しっかりすすいだ後は、いよいよ乾燥へ。



干し方には、ちょっとだけこだわりたい。

この後は、直射日光を避けながら陰干し自然乾燥で乾かしていきます。
裏地の素材自体は乾きやすい素材なので、今の時期でも直ぐに乾きやすいです。


干し方で気をつけることは、ベルトループ等を引っ掛けたり、吊るして干さないことです。
洗濯で腰回りがやや濡れてしまったので、引っ掛けたり吊るしたりすると変に革が伸びてしまうからです。


僕がやっているおすすめの干し方は、裏地を出して、ヒップあたりを軸にしてラックに掛ける方法。
この画像の様にして干すのがお勧めです。
ラック等が無くて難しい場合は乾きにくいですが平置きが良いと思います。
(平置きの場合は頃合いをみて前と後ろを入れ替えてあげると均等に乾きます)
                                       
なるべくポケット下部分を通して干すの一番負荷が掛からなくて良いです。                                        実際に製品染め後のレザーパンツを乾かす過程も製品染め後に平置き〜から、この干し方で乾かしております。


そして、乾いたあとに。


この後は乾くのを待つだけなのですが、もし私みたいに革部分が濡れてしまった場合は濡れ具合にもよりますが、乾いたら軽くほぐしてあげるイメージで揉んであげてください。

ここがちょっと大事です。
まだ湿っているうちに揉んでしまうと、銀面(革の表面のツヤのある部分)が擦れてしまったり、最悪剥がれてしまうことがあります。
乾いたあとの革は少し硬くなっていることもあるので、“軽くほぐす”くらいの気持ちで揉んであげると、革がまたしなやかに戻ります。
もしも、革の硬さが気になったら、ディーラー、またはincarnation Japan 窓口:こちらへご相談ください。
オイルを入れ、しなやかさと耐久性を保つメンテナンスが可能です。




終わったあとは、ちょっと気持ちも晴れやかに。

全部終わって、久々にこのパンツに脚を通した瞬間の感想。
「軽いっ!なんだこの感じ…」って思わず言ってしまいました(笑)
脚を通した瞬間、サラッとした裏地の感触が心地良かったです!

洗っただけなのに、なんかすっきりして、また新鮮な気持ちで穿けそうです。

春から夏に向けて、また気持ちよく一緒に過ごせそうだなと思いました。


裏地メンテナンスの流れ(まとめ)

  1. 裏地を引き出す。
  2. 中性洗剤を溶かした常温水でもみ洗い。
  3. 水でよくすすぎ、洗剤分をしっかり落とす。
  4. 陰干しでゆっくり自然乾燥。
  5. 乾燥し切ったら濡れてしまった革部分を軽く揉んであげる。

今回は、レザーパンツの裏地洗いについて書かせていただきました。
お手入れは、ちょっと面倒に感じるかもしれませんが、

やってみると意外と簡単ですし、そのあとに感じる変化や心地よさは大きいです。

春という、何かを始めたくなる季節。
この機会に、お持ちのレザーアイテムに少し手をかけてみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。  

                     

incarnation JAPAN 展示販売会 開催のお知らせ

4月も、incarnation JAPAN 展示販売会を開催いたします。

このイベントでは、オンラインストアで展開中のアイテムを実際に手に取り、レザーの質感やシルエットを肌で感じていただける貴重な機会となっています。

今回は「革はその人と共に育つ」をテーマに、特別な展示をご用意しました。
会場では、デザイナー自身が長年愛用している私物のレザーブルゾンを展示いたします。

年月を重ねて着込まれた一着には、新品では味わえないツヤ、深みのある色合い、柔らかさ、そして身体への馴染みといった、革本来の「育ち方」が凝縮されています。

さらに、同型の新品モデルも展示されますので、時間と共に変化していくレザーの表情を、実際に見て、触れて、比較していただけます。着用感(革の重みや厚みの感じ方、肌への馴染み方の違い)も体感していただけるはずです。

革に触れるのが初めての方にも、長く付き合ってきた方にも。それぞれの目線で、きっと感じていただけるものがあると思います。

スタッフ一同、皆さまのご来場を心よりお待ちしております。



イベント詳細

• 日程 : 2025年4月26日(土)・27日(日)・28日(月)

• 時間 : 12:00〜19:00

• 場所 : 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿2-32-23 エビアン広尾 B1F 
Garage EDEN 内  MAP

※路地の奥の地下に位置するショップです。
当日、場所が分かりづらい場合はお電話 (ショップ携帯:080-7091-1171) をいただければスタッフがご案内いたします。






【incarnation Japan LINE公式アカウント開設のご案内】



incarnation Japan LINE公式アカウントを新たに開設いたしました。
最新コレクションや限定情報など、いち早く皆様にお届けする予定です。

特別展示イベントや製品に関するご質問やお問い合わせもLINEでお気軽にご連絡ください。

下記のQRコードを読み取り、ぜひ友達追加をお願いいたします。

イタリアで紡ぐものづくり—25AW collection バイイング&工場視察


incarnation Japan ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

今回は、以前のディーラー視察に続く内容として、2025AW コレクションのバイイングの様子をお届けします。

Garage EDEN様、MORPHINE様がイタリアを訪れ、ものづくりの現場を巡りました。
その視察の様子や、ディーラーの皆様が実際に感じたことを交えながらご紹介します。

ぜひ最後までご覧ください。


新たなステップ|イタリアにてコレクション バイイング



— 15周年を迎えた25AWコレクション—

今回、日本のディーラーをパリ・イタリアに招待し、コレクションをご覧いただきました。

その目的は、私たちのモノづくりの背景を、実際に見て、触れて、感じていただくこと。

incarnationの哲学、職人の技術、素材の生まれる場所—

それらすべてを深く理解することで、より確信を持ったバイイングが可能になると考えています。

そして何より、革の質感、職人の手仕事、製品が完成するまでの背景を直接体感することで、ディーラーのサービス向上につながり、最終的にはお客様へとその価値が伝わる。

私たちは、このつながりを生み出すことを目指しています。

すべてのincarnationのアイテムが生まれていくラボラトリー。

この場で1点ごとに、コンセプト、制作背景から仕上げ加工までを知っていただくこと。

時には、棚からマテリアル、奥に保管しているパターンを取り出して、実際に示しながら説明をすることで、これまでの展示会とは異なった違う角度でコレクションを感じていただけたと確信しております。

新しいデザイン・素材 を前に、じっくりと時間をかけながら、一つひとつを選び抜いていく。

何度も触れ、試し、吟味しながら、選び取る。


このようにして選び抜かれたアイテムは、やがてショップの店頭に並び、お客様の元へと届けられていきます。












バイヤーと共に巡る工場視察



職人の手が生み出す、唯一無二のプロダクト—靴工場

まず向かった先は、トスカーナにある靴工場。
あと5年で創業100年を迎える、歴史と伝統を誇る工場です。

ここでは熟練の職人が三世代にわたって受け継がれてきた技術を惜しみなく披露してくれました。

目の前で形になっていくincarnationの靴。


職人たちの巧みな手仕事、丹念な縫製、一つひとつの細部に宿るこだわりがここにはあります。

「頭の中では理解していたグッドイヤーウェルト製法の工程を、実際に目の前で分解されたパーツが組み合わされ、ウェルトが縫い合わされる様子を見て、想像以上にシビアな作業であることを目の当たりにしました。」

「靴こそ作業を直接見る機会が少ないため、今後の接客でも製造工程の話をより深く伝えていけると感じました。」


– ディーラーよりいただいた感想です。







皮が革へと生まれ変わる場所—革工場

靴工場の視察を終え、次は革の聖地・サンタクローチェへ。

タンナー(皮を鞣して革へと加工する工場)
それは、私たちにとって特別な場所です。

かつて生きた命が 皮 となり、職人の手によって 革 へと生まれ変わる。
新しい姿となった革は、やがてincarnationのプロダクトへと進化していきます。




そこにあるのは、単なる製造工程ではなく
歴史や伝統を重んじながらも、新たな挑戦を続ける職人たちの姿。

一枚、一枚に情熱を込め、皮を鞣していく彼らの手がincarnationの革に命を吹き込んでいきます。






「毛付きの状態から始まり、タンニンの入った木製の太鼓で回され、干され、乾燥し、皮が革へと変化していく過程を目の当たりにし、ローテクな手法だからこそ、素の革の良さが引き出されることを改めて実感しました。」


– ディーラーよりいただいた感想です。




素材がカタチになる場所—縫製工場

最後に訪れたのは、ペルージャにある縫製工場。
incarnationのウェアは、レザーも布帛も、すべてこの場所で一貫して縫製され、作り上げられていく場所です。

工場の中には、長年縫製に向き合い続けてきた熟練の職人たちが並び、レザー特有の厚みや生地の特性を計算し理解しながら、細部まで精密に縫い上げています。

「日本では縫製の工程ごとに工場が分かれることが一般的ですが、ここでは同じチームがすべてを手がけるため、縫製のブレがなく、安定したモノ作りが実現されていることが印象的でした。」

「職人たちが、それぞれの工程に深く関わりながら作業を進めているからこそ、incarnationのプロダクトに一貫した品質が宿っているのだと感じました。」

– ディーラーよりいただいた感想です。


ラボラトリーにて最終工程を実践


最終日はラボラトリーにて染め上がったレザーウェアの状態を見学、最後の仕上げ加工を実践していただきました。


染め上げたレザーアイテムの加工を視察

染め上がったばかりで濡れた状態のレザーウェアやブーツが並ぶ光景。

乾燥〜フォルム形成〜採寸〜仕上げのアイロンなど、細かな工程を経て完成へと仕上げをご覧いただきました。

「また、購入後のレザーケアや補修についても、細かくレクチャーを受け、改めて「お客様へ伝えていくことの重要性」を再認識しました。作る上での大変さを理解した分、その後のメンテナンスやケアについても、しっかりと伝えていくことが大事だと強く思いました。」

「一着に費やされる時間は想像以上で、機械だけでは決してできない「人の手による力」がincarnationの製品を作り上げているのだと改めて感じました。」

「実際にこの経験を通じて、私たちはただ商品を販売するのではなく、お客様とともに製品を育て、より長く愛用していただくためのサポートを提供することが必要なのだと改めて実感しました。」

– ディーラーよりいただいた感想です。




フィニッシングを実践—革に魂を吹き込む

最終日は、レザーウェア最終加工の研修 を実施しました。

ディーラーの方々にこれまで何度かブログでも紹介した incarnationのオイル加工や、仕上げのアイロン加工を実践していただきました。

あらゆるケースに対しての質問が飛び交い、デザイナーが詳しく説明。

その後、各々の手でオイルが革に染み込む感覚、銀面が整い、熱が加わることで生まれる艶や革の変化、「素材がプロダクトとして魂が宿る瞬間」を肌で感じていただきました。


MORPHINE 岩瀬様 Garage EDEN スタッフ様 
弊社ラボラトリーにて レザーウェアのオイルケア&色補正






国内のメンテナンスについて

イタリアでの研修を通じ、オイル入れ・色調整・熱入れの技術を習得した国内ディーラーがレザーウェアのケア・メンテナンスを行います。

incarnation純正のオイルを使用し、適切なメンテナンスを行いますので、
ご希望の方は 以下のディーラー様へお問い合わせください。


CABANE
〒910-0006 福井県福井市1-21-26 Dビルディング1F
TEL/FAX:0776-21-8112
営業時間: 11:00 ~ 20:00
定休日: 火曜日
https://www.cabane.jp/

Garage EDEN
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿2-32-23 エビアン広尾 B1F 
TEL/FAX:  03-6277-2947
営業時間:アポイント制になりますので下記URLからSHOP様にお問い合わせください。
https://www.garageeden.net/

MORPHINE
〒440-0888 愛知県豊橋市駅前大通3-118 ムラカミビル1F
TEL: 0532-53-8933
営業時間: 11:00 ~ 20:00 
定休日: 水曜日
https://www.morphine.jp



【incarnation Japan LINE公式アカウント開設のご案内】


incarnation Japan LINE公式アカウントを新たに開設いたしました。
最新コレクションや限定情報など、いち早く皆様にお届けする予定です。

特別展示イベントや製品に関するご質問やお問い合わせもLINEでお気軽にご連絡ください。

下記のQRコードを読み取り、ぜひ友達追加をお願いいたします。

レザーの魅力を育てる|レザーウェアのメンテナンス・ケア方法


incarnation Japan ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

今回は「レザーウェアのメンテナンス・ケア」についてご紹介させていただきます。

お持ちのレザーウェアが年々自分に馴染んできて、着るたびに味わいが深まっているのを実感されている方も多いのではないでしょうか。

レザーは、着用することで自然と体にフィットし、独自の風合いが生まれます。


それこそがレザーアイテムの魅力ですが、少しメンテナンスを加えて、さらに育てることもできます。
少しケアを加えることで、さらに深みが増し、より一層の味わいを楽しむことができます。


ぜひ最後までご覧いただければ嬉しく思います。

「メンテナンス・ケア」

incarnationにおけるレザーのお手入れを2種類の違ったケースのウェアを用いて、その工程を紹介します。
レザーにとって大切なメンテナンスやケアを知ることで、お気に入りのお持ちのレザーアイテムをより楽しんでいただけると思います。

併せて日本国内でもincarnation製品のケア等を承っているディーラー様も、紹介させていただきますので、
お持ちのレザーアイテムで何かお悩み等がございましたら、これを機にお気軽にお問い合わせください。

ケース1:「色の変化とその魅力」

こちらは、デザイナーが愛用しているダブルライダースジャケット。
素材はホースレザー、カラーは91N(ブラック・ノーマル)です。


仕上がった当初のカラー ブラックから、長年の着用を経て、透明感のあるツヤが生まれました。
この変化こそ、ベジタブルタンニンで鞣されたレザーにとって、まさに自然な進化とも言えるでしょう。

使い込むことで現れる表情の変化は、レザーが持つ本来の魅力を引き出し、さらに奥深い味わいを感じさせてくれます。

色の変化について

レザーの色の変化は、長年の着用による自然な経年変化です。

特にこちらのジャケットでは、太陽の光や風雨にさらされることで、レザーに含まれるタンニンや染料が反応し、色が徐々に変わっていきます。


初めは気づかないほどの微細な変化も、時間が経つにつれて「色の抜け感」として現れ、まるでその革が自分の一部のように馴染んでいくのです。

この変化こそが、レザーの持つ本当の魅力であり、育てる楽しみでもあります。

私たちがレザーを愛用する理由の一つは、この経年変化を感じながら育てていく過程を楽しめるからです。

特にベジタブルタンニン鞣し革は化学薬品を使わず、自然由来の素材で仕上げているため、このような変化が起こりやすいのが特徴です。

「革の変化」も着用者が作り上げた唯一無二の表情であり、生き様であり、革製品の持つ経年変化の魅力だと私は思います。

デザイナーのこのライダースジャケットも、まさにその証です。

このジャケットは、デザイナーの日常生活を物語っています。
彼はタンナーまで車で片道約3時間をかけて往復する生活をしており、その間にライダースを着て運転することも多く、愛用してきました。

特に、イタリアの日差しの強い地域での着用が重なることで、運転席側の日差しが当たる肩周り部分に、2年ほど経過してこのような色の変化が現れました。

日々の積み重ねと共にレザーは美しく変化し、その深みのある表情が一層引き立っています。このように、使い込むことでしか得られない味わいが、レザーの魅力をより深く感じさせてくれるのです。


レザーの変化を楽しむことは、そのまま着続けることで、ますます個性的で味わい深い表情を引き出すことができます。


しかし、もし「元の色味を取り戻したい」「もう少し深みのある色に仕上げたい」と感じることがあれば、色の補正を試みるのも一つの方法です。

これにより、元々の色味の深みが戻り、経年変化の風合いを残しつつ、さらなる魅力を引き出すことができました。
補正を加えたことで、レザーの持つ柔らかさや艶感が一層引き立ち、長年愛用する価値が増します。

このままでも魅力がつまったレザーウェアですが、今回はデザイナーの愛用のジャケットに少し色を補正していく様子をお届けします。


色補正

もし色補正をお考えの場合は、専用のレザーケアオイルを使い、丁寧に補色することをおすすめします。

今回は色の変化が全体的に目立ったのでincarnationの「OC」とも言われる加工を施しました。

ケアオイルは、レザーにツヤを与えるだけでなく、色が抜けた部分を均一に補正し、自然な深みを取り戻します。
こうしたケアは、レザーが持つ風合いを損なうことなく、さらに素晴らしい表情を作り上げることができます。

OCとは
OC(Overdye Color)の略で文字通り元の色の上から、さらに黒の染料とオイルを調合したモノを用いておこなう染色技法。

この加工を行うことにより、元の色をワントーン濃くしつつ、黒の染料によるムラ感が加わり、色に奥行きが生まれ、風合いのある表情に仕上がります。


今回は91N(ブラック・ノーマル)に補正をかけるため、OC加工をするので、調合の具合を濃いめにしております。


この作業は手作業で慎重に行なっていきます。
色の変化している箇所、あまりしていない箇所によって染色の具合を調整するからです。

生産される際の加工も革の具合を見ながら匙加減を変えたりOCでも薄め〜濃いめを用意して加工を行います。



色の変化が目立った左肩部分には、しっかりとオイルと染料を入れました。
(変化を分かりやすくするために、やや強めのライトを用いて撮りました。)

オイル、染料ともに、多く入れれば良いわけでは無く、入れすぎると染料の発色が不自然に光ってしまいます。
オイルは入りすぎるとベタ付きが出るので革の具合を見て調整することが大切です。


全体的にオイルを塗り終わったら1〜2日間程、ハンガーに掛けてオイル乾かし、じっくりと浸透させていきます。

仕上げアイロン加工

1〜2日経過し、オイルが馴染みましたので、ここから熱を加えて、表面を整えながらオイルを定着させていきます。


この作業で形や表情にも変化が出るので、しっかりとそのモデルに合わせたハリ感、フォルムを意識して、アイロンを施していきます。

このダブルライダースに関しては、襟部分のディテールにincarnationのダブルライダースのこだわりが詰まっている箇所なので、しっかりとハリと立体感が生まれるように意識して作業を行います。

仕上がり

これらの色補正・乾燥・熱加工の3段階のプロセスを得て、ケアが終わったライダースがこちらになります。


色の変化があった肩周り部分は他の部位を同じ色味に仕上がっています。
襟の部分は、立体感が生まれました。

Before/After

BEFORE (肩部分の色補正前)
AFTER(肩部分の色補正後)

Before/After

左がBefore 右がAfter

補正後のブラックは、深みが増し引き締まった印象。
着用によるシワ等は深く刻まれているので、アイロンによる熱加工でも損なわれることはありません。

ケース2:「オイル浮き 原因とケア方法」


こちらは筆者の私物のライダース。
カラーは91N(ブラック・ノーマル)

革の表面にオイルが浮いてきてしまっていて白く、くすんでいるような表情になってしまっています。

オイル浮きの原因

正式名称はブルーム(Bloom)という現象です。
ブルームとは、革に染み込んでいるオイルやワックス成分が、温度や湿度の変化により革の表面に浮き出してくる現象。

特に、ベジタブルタンニン鞣しの革や、オイルを多く含む革で発生しやすい傾向があります。
この現象を製品として意図的に作りだしているのがブライドルレザーになります。

対処法としましては、乾いた柔らかい布で丁寧に拭き取ります。

ひどい場合は、革用クリームやオイルを薄く塗り込むことで再度オイルを馴染ませ表面を布で拭く、ブラッシング、アイロン等で改善されます。


気温が一気に下がる季節に、温度の低い場所に保管したため、オイルが浮いている状態です。

オイル浮きだけなら上記で説明した通り拭き取るだけでも改善されそうなのですが、長年の着用によりオイルが完全に抜け、乾いた箇所があるので、今回はオイルも入れながら、丁寧にケアをして整えていきます。

アイロン加工

先ずは余分に浮いてしまっているオイルを再び馴染ませる為に全体的に軽くアイロンを掛けていきます。

この段階でオイル浮きは、かなり改善されます。

アイロン後、白浮きが解消しました

オイル入れ

アイロンを掛けて整えた表面にオイルを塗り込んでいきます。

incarnationでは加工の際に数種類のオイルを使用しております。

今回の革の状態は、元のカラーをワントーン濃くしつつ、革にじっくりと染み込むタイプのオイルを選択しました。
仕上がりはしっとりとした上がりになります。


全体的に少量のオイルを伸ばすように塗り込んでいきます。

このケアのポイントは、白くオイルが浮いてしまっていた箇所と、オイル感が無い部分には深くオイルが染み込ませるように塗り込むことです。

オイルを塗り終わったら、こちらも1〜2日間ほど、じっくりと乾かします。

仕上げアイロン加工

こちらも1〜2日間経過し、オイルが馴染んできました。
次に熱を入れてオイルを定着させます。

アイロンの温度は、温度が高すぎると革にダメージ(焦げたり、ひび割れる)を与えてしまいます。

もしご自身でアイロンをする場合は、見返しの見えない部分を低温から徐々に温度を上げて様子を見ながら試してください。


アイロンをかけるコツは温度が適切でも同じ場所に当て続けると、革が焦げて銀面の美しさが損なわれてしまうので、革の様子を見ながら、適度なスピードでかけていくことです。


特にレザーウェアの立体的な部分は、そのままアイロンを押し当てると均等に熱が入らないため、下から手の平を当てることで、手の平をクッションがわりにすると変なシワや跡が無く、思い描く立体感に仕上がります。

仕上がり

白くくすんだ部分がなくなり、トーンが均一になりました。

Before/After





表情が白くなっていてボヤけていた部分がハッキリして、形もシャキッとした立体感に復元。
写真だと伝わりにくいですがオイルが抜けていた革も、しっとりとした肌触りに仕上がりました。



国内のメンテナンスについて



上記のようなレザーウェアのケア・メンテナンスは、incarnation Japan で行っております。
お問い合わせフォーム、またはLINEからご相談ください。
LINEはブログ最後にご案内がございます。


レザーウェアのケア・メンテナンス取り扱う日本国内のディーラー様を紹介いたします。
イタリアにて研修を行い、オイル入れ・色調整、熱を入れる技術を習得していただきました。
ブランドで扱っているオイルを使用しますので、incarnation レザー製品のケアはご相談ください。

参考までに、
今回のケースですと、色補正の場合は10,000円、オイル入れは7,000円のメンテナンス・ケア料金となります。

レザーアイテムの状態によって料金は変わりますのでお気軽にお問い合わせください。

CABANE オーナー岡野様 
弊社ラボラトリーにて レザーウェアのオイルケア&色補正、ブーツのオイルケア


CABANE
〒910-0006 福井県福井市1-21-26 Dビルディング1F
TEL/FAX:0776-21-8112
営業時間: 11:00 ~ 20:00
定休日: 火曜日
https://www.cabane.jp/

Garage EDEN
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿2-32-23 エビアン広尾 B1F 
TEL/FAX:  03-6277-2947
営業時間:アポイント制になりますので下記URLからSHOP様にお問い合わせください。
https://www.garageeden.net/



こちらのケアやメンテナンスが可能なディーラー様は、今後も増える予定ですので、随時ご紹介いたします。


今回は2種類の違った症状のレザーウェアのケア・メンテナンス方法を紹介しました。

レザーアイテムは、様々な症状に対して正しいケアやメンテナンスを行うことで楽しみながら、末長く付き合っていけるのが魅力の1つだと思います。

BEFORE


AFTER


「incarnation JAPAN」特別展示イベントのお知らせ


普段オンラインでしかお届けしていないincarnation JAPANのアイテムを、実際に手に取って感じていただける展示販売会を開催します。

写真や画面越しでは伝わりにくい、素材の質感やデザインの細部をぜひご覧ください。
素材の力強さや繊細さ、独自のシルエットがどのように体に馴染むかを体験できる貴重な機会です。


さらに、イベント期間中はパリファッションウィークと重なります。
最新2025AWコレクションのイメージなどを東京イベント会場にてリアルタイムでお届けする予定です。

ぜひ、お楽しみにしていただければと思います。




イベント詳細

日程 : 2025年1月25日(土)・26日(日)・27日(月)
時間 : 12:00〜19:00
場所 : 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿2-32-23 エビアン広尾 B1F 
Garage EDEN 内  MAP

※路地の奥の地下に位置するショップです。
当日、場所が分かりづらい場合はお電話 (ショップ携帯:080-7091-1171) をいただければスタッフがご案内いたします。




お知らせ事項

ご予約・アポイント不要
お好きなタイミングでお気軽にお越しください。

営業時間外のご来店希望について
事前にご連絡いただければ、可能な限り対応させていただきます。

お問い合わせ

TEL:   03-6277-2947 / 080-7091-1171 (ショップ携帯)
MAIL:  jp-store@incarnation.jp
LINE:  (下記をご参照ください)



【incarnation Japan LINE公式アカウント開設のご案内】

incarnation Japan LINE公式アカウントを新たに開設いたしました。
最新コレクションや限定情報など、いち早く皆様にお届けする予定です。

特別展示イベントや製品に関するご質問やお問い合わせもLINEでお気軽にご連絡ください。

下記のQRコードを読み取り、ぜひ友達追加をお願いいたします。