静かな陰影を纏う|ヘビーウェイト・シープ スウェードベストの可能性

incarnation Japanブログをご覧いただき、ありがとうございます。

今回は、ヘビーウェイト・シープレザーを使用したベストの紹介いたします。

シープレザーの中でも今回はスウェードを用いています。
スムースレザーとは異なるスウェードならではの表情、そして「ベスト」というアイテムだからこそ生まれるレイヤードの可能性にも注目しました。

素材とデザインの魅力とあわせて、スタイリングによる印象の違いもお楽しみいただければ嬉しく思います。

< 動画のご案内 >
このベストのスタイリングなどを動画にまとめましたので、ご覧ください。
(現在、限定公開の動画ですので、お手数ですがクリックをお願いいたします。)

こちらをクリックしてご覧ください▶︎ https://youtu.be/0pL0BMzNlow

ヘビーウェイト シープレザー ハイカラーベスト

HEAVY WEIGHT SHEEP LEATHER HIGH COLLAR VEST LINED HV-1 [art.H15-2307]
詳細はこちらから▶︎https://store-jp.incarnation.jp/products/heavy-weight-sheep-leather-high-collar-zip-vest-lined-hv-1

シープスウェードが生む、陰影の奥行き

あえて「毛足を潰す」という選択。

今回のベストに使用されているシープスウェードは、一般的なスウェードとは異なるアプローチで仕上げられています。

多くのスウェードが、毛足を立たせ、ふんわりとした起毛感を前面に出すのに対し、
このincarnationのスウェードは、あえて毛足を寝かせるように加工。

起毛にオイルを入れ熱加工を加えることにより表面には均一な柔らかさではなく、スウェードとは思えない光沢のある表情が生まれています。

一見すると落ち着いたマットな質感。
しかし角度や光の当たりかたによって、革の中に潜む濃淡が浮かび上がり、スウェードでありながら、どこか締まった佇まいを見せます。

逆から始まる、スエードの経年変化

この仕上げの面白さは、経年変化の現れかたが、一般的なスウェードとは逆であること。

着用を重ねることで、潰されていた毛足が少しずつ起き上がり、時間とともに表情が柔らかく変化していきます。

最初は陰影を強調した静かな表情。
そこから、使い込むことで毛足が動き、より立体的で奥行きのあるスウェードへと育っていく。

完成された状態から始まるのではなく、着ることで素材がほどけていく。
この逆転した経年変化こそが、incarnationのスウェードの最大の魅力です。

シープレザー スウェード ベストのデザインについて

このシープレザーベストは、一枚で着たときに成立するデザインバランスを持ちながらもコートやレザージャケットの下にレイヤードすることを想定して作られたモデルです。

全体の構成はミニマル。
無駄な切り替えや装飾を削ぎ落とし、縦のラインと、わずかなカーブだけでシルエットを形作っています。

フロントは比翼仕立て。
留めたときには、視線を遮る要素がなく、ベスト全体が一枚の面として立ち上がる構造です。

この「情報量の少なさ」が、モードな空気感を強く感じさせる大きな要因となっています。

アームホールは広すぎず、狭すぎず。
インナーを選ばずにレイヤードできる一方で、一枚で着た際にも輪郭がぼやけない、絶妙なバランスに設定されています。

着丈はやや長めに取られており、縦のラインを強調することで、スタイリング全体をすっきりと見せてくれます。

前を開けたとき、閉じたとき、そのどちらでも見えかたが変わるのが、このベストの魅力。

主張しすぎないのに、確実に「軸」になる。
そんな立ち位置を持ったデザインだからこそ、これからご紹介するコーディネートの振り幅を、自然に受け止めてくれます。

スタイリング#1 デニム × エンジニアブーツで見せる、直球の男らしさ

スタッフ 176cm/64kg サイズ M 着用


シープスウェードベストの魅力をストレートに感じられるコーディネート

足元はデニムとエンジニアブーツで、しっかりと男らしくまとめていますが、このスタイリングが単なる無骨に終わらないのは、合わせているシープレザーベストが持つ、モードな空気感があるからこそです。

一見すると男らしさ感じさせるデニムとエンジニアブーツの組み合わせに対して、このベストは線が細く、縦のラインを強調する構造。

フロントにかけて流れる独特のラインや、削ぎ落とされたディテールによって、スタイリング全体に緊張感とシャープな印象が加わります。

スタッフ 176cm/64kg サイズ M 着用

シープレザーならではの柔らかさと、あえて毛足を抑えたスウェードの表情が、
エンジニアブーツの重さを受け止めつつ、スタイルを一段引き締めています。

男らしい要素が強い足元に対して、ベストが持つモードな雰囲気が中和剤となり、
無骨すぎず、かといって線が細くなりすぎない。

ラフと緊張感、その中間にある絶妙なバランスが、このコーディネートの魅力です。

スタッフ 176cm/64kg サイズ M 着用

レザーベスト[art.H15-2307]
レザージャケット[art.11-41497]
パンツ[art.81-6430L] 26SS新作/春入荷予定
ブーツ[art.11R-71147/VB] オンラインサイト/販売中
https://store-jp.incarnation.jp/products/horse-rg-leather-engineer-boots-eg-1-vibram-soles-goodyear-welt-piece-dyed


スタイリング#2 デニムを落とすことで生まれる、モード感

スタッフ 176cm/64kg サイズ M 着用

続いて紹介するのは、違うモデルのデニムを用いながら、足元の見せかたを変えたスタイリングです。

パンツは、ここ数年で登場してからご好評をいただいているモデル。
サイドに湾曲したパターンを持つカーブレッグパンツ。

腰まわりから腿にかけては程よく分量を持たせつつ、生地が自然に下へ落ちることで穿いたときにドレープが生まれ、特徴的なシルエットを描きます。
同じデザインでも生地が変わることで、落ち感や見えかたが大きく変わります。

このスタイリングでは、あえてブーツを裾で隠すように着用しています。

スタッフ 176cm/64kg サイズ M 着用

足元の存在感を抑えることで、視線は自然に上半身へと引き上げられ、
シープスウェードベストの縦のラインや、ミニマルな構造がより際立ちます。
#1のコーディネートが「男らしさを強調する」スタイルだとすれば、こちら全体のシルエットで魅せるスタイル。

デニムという共通のアイテムを使いながら、ロールアップせず、裾を自然に落とすだけで、スタイリングの印象は大きく変わります。

シープスウェードベストの持つ静かで洗練された佇まいと、湾曲したパンツのラインが噛み合い、落ち着いた大人の雰囲気を感じさせるコーディネートに仕上がっています。

スタッフ 176cm/64kg サイズ M 着用

レザーベスト[art.H15-2307]
レザージャケット[art.11-41077]
パンツ[art.81-6650] 26SS新作/1月下旬入荷予定
ブーツ[art.11R-71147/VB] オンラインサイト/販売中
https://store-jp.incarnation.jp/products/horse-rg-leather-engineer-boots-eg-1-vibram-soles-goodyear-welt-piece-dyed

シープ スウェード ベストの可能性

今回ご紹介したシープスウェードベストは、
一見すると控えめでありながら、スタイリング全体の軸として確かな存在感を放つ一着です。

削ぎ落とされたデザインと、縦のラインを強調する構造。
そして、スエードでありながら静かに光を放つ表情を持つ素材感。

それらが重なり合うことで、レイヤードのためのアイテムに留まらず、
一枚で着たときにも主役として成立するベストに仕上がっています。

今回のコーディネートでは、デニムとエンジニアブーツを合わせた男らしいスタイルから、裾を落としてブーツを隠しシルエットを形成することで生まれる、モードな佇まいまで、同じベストを軸に、異なる表情をご紹介しました。

パンツのシルエットや、足元の見せかたを変えるだけで、印象が大きく変化するのも、このベストが持つ魅力です。

このシープスエードベストは、着る人のスタイルや気分に寄り添いながら、個性を引き立ててくれる存在です。

ぜひ、ご自身のワードローブの中で、どんな表情を見せてくれるのかを想像しながら、
この一着を取り入れてみていただければ嬉しく思います。



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フードブルゾンをどう着るか。ヘビーウェイト・シープで組む4つのスタイル

incarnation Japanブログをご覧いただき、ありがとうございます。

今回は、シープレザーフードブルゾンのデザインを活かしたスタイルバリエーションをご紹介いたします。
(前回の記事は、こちら▶︎https://store-jp.incarnation.jp/pages/blog-post?id=5072

トップのブルゾンは同一のまま、パンツとシューズを変えることで生まれる印象やバランスの違いに注目しました。

デザインの魅力とあわせて、コーディネートによって変化する表情もお楽しみいただければ嬉しく思います。

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このブルゾンのスタイリングなどを動画にまとめましたので、ご覧ください。
(現在、限定公開の動画ですので、お手数ですがクリックをお願いいたします。)

こちらをクリックしてご覧ください▶︎ https://youtu.be/PYrjZc4nzf0


ヘビーウェイト シープレザー フードブルゾン

HEAVY WEIGHT SHEEP LEATHER HOODED BLOUSON LINED SJ-4 [art.H15-42037]

詳細はこちらから▶︎https://store-jp.incarnation.jp/products/heavy-weight-sheep-leather-zip-front-hooded-blouson-lined-sj-4

ヘビーウェイト・シープがもたらす、静かな重厚感

このフードジャケットに使用されているのは、
一般的なシープレザーとは異なる、ヘビーウェイトのシープレザー。

シープ特有の柔らかさやしなやかさはそのままに、しっかりとした厚みと密度を持たせることで、着用した瞬間に「軽さ」よりも先に重みと存在感が伝わってきます。


柔らかいのに、芯がある。
身体の動きには素直に追随しながらも、シルエットを崩さず、形を保ち続ける。

このバランスこそが、ヘビーウェイト・シープならではの魅力です。


フードというカジュアルな要素を持ちながらも、全体の印象はあくまで静かで、研ぎ澄まされています。

切り替えは極力抑えられ、シルエットそのものが自然に立ち上がるよう設計された構造。

羽織った瞬間に、服が主張するのではなく、着る人の輪郭に沿って馴染む感覚があります。


フードは大きすぎず、小さすぎず。
被ったときも、下ろしたときも、首元に自然な立体感を残します。


立体裁断によって形成されたフードは、首から肩にかけてのラインを崩さず、

正面・横・後ろ、どの角度から見てもシルエットが安定しています。


フードを被ることで印象が大きく変わりすぎない点も、このモデルの魅力。

あくまで「静かな変化」に留めているところに、incarnationらしいバランス感覚が表れています。


フロントは斜めに走るジップラインによって、視線が自然に縦へ流れ、さらに比翼仕立てにすることで全体をすっきりと見せてくれます。

無駄な装飾を削ぎ落とした前身頃は、レザーそのものの質感や陰影がダイレクトに伝わる構成です。

ジップの開閉によって生まれる、わずかな表情の違いも、このジャケットならではの魅力です。

スタイリング#1  サルエルパンツでつくる抜け感

スタッフ 176cm/64kg サイズ M 着用


最初に紹介するのは、フードブルゾンにサルエルパンツを合わせたスタイリングです。

腰まわりにはしっかりと分量を持たせ、そこから膝にかけて一気に細くなる独特のシルエット。
この強い緩急が、レザーの重厚感とぶつかることなく、全体をスタイリッシュにまとめています。


足元には、あえて抜け感のあるカジュアルなスニーカーを合わせました。

スタッフ 176cm/64kg サイズ M 着用


フードブルゾンとスニーカーは相性の良い組み合わせですが、そこにサルエルパンツを挟むことで、単なるカジュアルに寄らず、モードな空気感が加わります。

リラックスしすぎず、かといって力みすぎない。
ヘビーウェイト・シープの存在感を活かしながら、サルエルパンツとスニーカーで抜きを演出したコーディネートです。

レザーブルゾン[art.H15-42037]
パンツ[art.81-6292]
スニーカー[art.11VB-71207/RWH] 26SS新作/春入荷予定

スタイリング#2 ワイド サルエル で魅せる重厚なバランス

スタッフ 176cm/64kg サイズ M 着用


次に紹介するのは、フードブルゾンにワイドサルエルパンツを合わせたコーディネートです。

2タックによって腰まわりから股下にかけてしっかりと分量を持たせつつ、膝下から裾に向かって自然に絞りをかけたシルエット。

サルエル特有の落ち感はありながらも、#1のスタイリングよりも全体にボリュームがあり、足元からボリュームを出しています。

足元には、ビブラムソールを備えたエンジニアブーツをブーツアウトで合わせています。

スタッフ 176cm/64kg サイズ M 着用


ワイドパンツに重量感のあるブーツを合わせることで、スタイリング全体にどっしりとした重心が生まれ、ヘビーウェイト・シープレザーの重厚感をさらに強調しています。

フードブルゾンの柔らかさと、パンツとブーツが持つ無骨さ。その対比が、力強いバランスを生み出しています。

レザーブルゾン[art.H15-42037]
パンツ[art.81-6572]
ブーツ[art.11R-71147/VB] オンラインサイト/販売中
https://store-jp.incarnation.jp/products/horse-rg-leather-engineer-boots-eg-1-vibram-soles-goodyear-welt-piece-dyed



スタイリング#3 レギュラーフィットで構築的な印象に

スタッフ 176cm/64kg サイズ M 着用


次に紹介するのは、サルエル要素を持たせながらも、細くなりすぎないレギュラーフィットのパンツを合わせたスタイリングです。

股下部分は横方向に湾曲する独特のパターン構成。
サルエル特有の余白は残しつつ、実際に着用するとシルエットはすっきりとしており、これまでのコーディネートの中でも綺麗目な印象に仕上がっています。

腰まわりにわずかなゆとりを持たせながらも、全体のラインは直線的。
過度な緩急をつけないことで、フードブルゾンの持つ静かな存在感と自然に調和しています。

足元には、白鞣しのラグリンザートレザーを使用したポインテッドトゥ ブーツを合わせました。

スタッフ 176cm/64kg サイズ M 着用

ボリュームのあるパンツや無骨なブーツとは異なり、シャープで都会的な印象の足元を選ぶことで、スタイリング全体が引き締まり、洗練された雰囲気が際立ちます。

ヘビーウェイト・シープの重厚感を活かしながらも、軽やかで整った佇まい。
フードブルゾンを、より綺麗めに、日常的に取り入れたい方におすすめしたいコーディネートです。

レザーブルゾン[art.H15-42037]
パンツ[art.81-6670]
ブーツ[art.11BR-7887/L2VB] オンラインサイト/販売中
https://store-jp.incarnation.jp/products/horse-whte-rg-leather-sz-1l-side-zip-long-lined-2leather-soles-vibram-piece-dyed


スタイリング#4 緩やかなAラインが生む、大人の男らしさ

スタッフ 176cm/64kg サイズ M 着用


最後に紹介するのは、緩やかなAラインを描くパンツを合わせたスタイリングです。

このパンツは、サイドに湾曲した独特のパターン構成を持ちながら、着用すると生地がすっと下に落ち、非常に綺麗なシルエットを描きます。

腰まわりには程よい分量を持たせつつ、裾に向かって自然に広がるラインは、
いわゆる誇張されたAラインシルエットではなく、落ち感によって成立する上品なバランスが特徴です。

スタッフ 176cm/64kg サイズ M 着用


足元には、グレーのレザーソールブーツを合わせ、全体を落ち着いたトーンでまとめています。

綺麗めな印象を持ちながらも、決して線が細くなりすぎない。
落ち着いた男らしさを静かに引き立てるコーディネートです。

レザーブルゾン[art.H15-42037]
パンツ[art.83-6710]
ブーツ[art.11V-71187/L2] 26SS新作/春入荷予定

今回ご紹介したシープレザーフードブルゾンは、ヘビーウェイト・シープならではの静かな重厚感を軸に、合わせるパンツや足元によって、まったく異なる表情を見せてくれる一着です。

同じブルゾンでありながら、スタイリング次第でここまで振り幅を持たせられるのは、
素材の密度とデザインのバランスが高い次元で成立しているからこそ。

フードというカジュアルな要素を持ちながらも、決して軽くなりすぎない佇まい。
日常の中で自然に取り入れながら、自分なりの着こなしを探っていく楽しさを感じていただければ嬉しく思います。

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眠る光が目覚めるとき|ベビーカーフ JB-5 TYPE 2 の育つ美しさ

incarnation Japanブログをご覧いただき、ありがとうございます。

今回は、以前にもご紹介したベビーカーフレザー・ハイカラーブルゾン JB-5 TYPE 2 を着用時の雰囲気と経年変化の魅力を中心にご紹介いたします。
(前回の記事は、こちら▶︎ https://store-jp.incarnation.jp/pages/blog-post?id=2536

おろしたての静かなマット質感から、着用を重ねるごとに艶が深まり、
革の奥底に眠る光が浮かび上がってくる—

ベビーカーフならではの抜群の質感が時間とともに育ち、その過程で生まれる美しい表情を、今回は着画を交えてご紹介いたします。

ぜひ最後までご覧いただければ嬉しく思います。


< 動画のご案内 >
経年変化などを動画にまとめましたので、ご覧ください。
(現在、限定公開の動画ですので、お手数ですがクリックをお願いいたします。)

こちらをクリックしてご覧ください▶︎ https://youtu.be/UyfepAiH_C8?si=L1YeXVEBgVF2pHbr

ヘヴィーウェイト・ベビーカーフレザー ハイカラーブルゾン JB-5 TYPE 2

HEAVY WEIGHT BABY CALF LEATHER HI COLLAR ZIP BLOUSON JB-5 TYPE 2 [art no.H16-41867]
詳細はこちらから▶︎https://store-jp.incarnation.jp/products/heavy-weight-baby-calf-leather-hi-collar-zip-blouson-jb-5-type-2

静けさの中に宿る光 ベビーカーフの魅力

incarnation が誇るベビーカーフは、一般的なカーフとは明確に一線を画す特別な素材。

カーフレザーとは生後6ヶ月以内の仔牛の革を指し、繊維が細かく、しなやかで、成牛よりも圧倒的に流通量が少ないため、それだけでも希少とされています。

その中でも今回使用しているベビーカーフは、生後3ヶ月以内のさらに若い個体。
採れる面積が限られ、薄さ・軽さ・柔らかさに優れ、革としてのポテンシャルが非常に高い別格の存在です。

しかし、ただ若ければ良いわけではなく、生後3ヶ月以内の個体でも厚みがあり、繊維密度が高く、均一で傷が少ない個体は極めて少ない。
だからこそ、ベビーカーフは一般的なカーフよりもはるかに希少で価値ある素材とされています。

incarnation では、この中でも大きめで厚みのあるベビーカーフのみを厳選。
厚さを確保することで、着用時に刻まれるシワが深く、美しく立ち上がります。



これは長年の信頼関係を築いてきたタンナーとのつながりがあってはじめて実現できる選定で、一般市場ではまず出回らないレベルの貴重な原皮です。
それこそが、incarnation の中でも特別な素材 「ヘヴィーウェイト ベビーカーフレザー」です。

表面は、きめ細かく、手に取ると最初は、静かな佇まいを見せるマットな質感。

しかしその奥には、油分をしっかりと含んだ重厚さが潜んでおり、着用を重ねるごとに内部から艶が浮かび上がる、唯一無二の変化を見せます。

黒が光を吸い込むような静けさを持つのに対し、時間とともに目覚めるように深い光を返すようになるのは、この密度の高いベビーカーフならではの魅力です。

ベビーカーフのブラック(91N)は、染め上がりの段階から光を吸い込むような静かなマット感を持つカラー。
その落ち着いた佇まいは、ベビーカーフが持つ密度の高さと、内部にしっかりと宿る油分を素直に映し出しています。

実際にデザイナーが約2年着用した個体を見てみると、新品時のマットな表情は、革の内部に含まれた油分がゆっくりと動き、表面へ滲み出すことで 濡れたような深い艶 を帯び始めています。

約2年間着用したレザージャケットデザイナー私物

この独特の質感は、経年とともに生まれる艶のコントラストを際立たせ、光の角度によって 陰影の境目がくっきりと浮かび上がる のが大きな特徴です。

肘や肩まわりに刻まれた自然なシワは、着用者の動きそのものが形となったもの。
その一つひとつが立体的な陰影を生み、時間をまとった革だけが持つ奥行きを感じさせます。

2年間着用したレザージャケット(デザイナー私物)


光を吸い込むように静かで、それでいて時間とともにゆっくりと光を解き放つ。

こうした変化を味わえるのはベビーカーフならではで、この「目覚めるように艶が上がる過程」こそ、この素材の醍醐味と言えます。

左:着用2ヶ月 (スタッフ私物)  右:着用2年(デザイナー私物)
左:着用2ヶ月 (スタッフ私物)  右:着用2年(デザイナー私物)


着用時に立ち上がる表情 JB-5 TYPE 2 のデザイン性

ベビーカーフの魅力は、平面で見るだけでは伝わりきりません。
体を入れた瞬間に革の密度やハリが形となって現れ、JB-5 TYPE 2 のデザインが持つ立体感が際立ちます。

ハイカラーが生む、独特の陰影


首元を包み込むように立ち上がるハイカラーは、着用するだけで凛とした印象をつくり出します。深いブラックの中でわずかに光が拾われ、革の奥行きと造形の美しさ が際立ちます。

角度によってハイカラーの陰影が変わり、表情が豊かに見える。
新品でも立ち上がりが美しいのはベビーカーフの密度があるからこそ。

袖のカーブと肩周りのライン

JB-5 TYPE 2の特徴でもある袖のカーブは、腕を自然に下ろしたときのラインを美しく整え、そしてJBシリーズの代名詞でもある可動域、脇にマチを設けることで動き損なわずにシャープな印象をつくります。

肩から袖にかけて革がしなやかに落ち、動いた瞬間に 一瞬だけ光が走る。
この静と動のコントラストは、着用時にしか見えない魅力です。

袖のカーブが腕を細く見せ、立体感を際立たせる。
動作に合わせて革がしなやかに追随する。

背中一枚革の存在感

JB-5 TYPE 2は背中を贅沢に一枚革で仕立てており、ベビーカーフの表情を最も雄弁に語るパートです。
均一なマット感は、着用によって陰影が増し、ゆっくりと深みが生ます。


背中の一枚革は、光と角度でまったく別の表情を見せる。
着用するほどに奥行きが増す、ベビーカーフの醍醐味。

比翼仕立てが生む、研ぎ澄まされた佇まい

比翼仕立てにすることで、ジップを表に見せない、非常にミニマルな表情に仕上げられています。

ZIP、裏地、付属類まですべてブラックで統一したBLACK EDITION 仕様でありながら、さらにその上をいく徹底した黒が、このモデルの特徴です。

装飾や情報量を極限までそぎ落とすことで、ベビーカーフが持つ 質感・艶・陰影 がストレートに立ち上がり、素材そのものの魅力をダイレクトに感じられる構造になっています。

フロントを閉じたときの滑らかな面は、光を受けた瞬間の微細な艶の動きをより強調し、シンプルであるほど革の表情が際立つという、このモデルの本質を象徴しています。


経年への「予兆」が見える瞬間

新品の JB-5 TYPE 2 を着たとき、マットな黒の奥にふっと覗く薄い艶や、光が通った瞬間だけ浮かび上がる表情があります。

それは、まだ目覚める前のベビーカーフが静かに秘めている、未来の艶への予兆。

数ヶ月、そして数年と時間を重ねれば、今回ご紹介したデザイナーの個体のように、
濡れたような深い艶と、立体的な陰影がゆっくりと育っていきます。

このベビーカーフレザー・ハイカラーブルゾン JB-5 TYPE 2 は、着た瞬間の美しさだけでなく、これからどんな姿へ育っていくのかを楽しめる一着と言えるでしょう。

このベビーカーフが見せる変化を、ぜひご自身の手で育てていただければ嬉しく思います。

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冬を受け止める─コート JCP-4B の存在

incarnation Japan ブログを訪れていただきありがとうございます。

今回は、レザーのために設計されたコート JCP-4B についてご紹介します。

コンセプトは「incarnation のレザージャケットの上から羽織れること」。

今回は、スタッフ着用の実感をもとにこのコートについて掘り下げていきます。

これからコートを探される方、すでにレザーをお持ちの方、どちらにも参考になれば嬉しく思います。

ぜひ最後までご覧ください。

ハイネック フロントボタン コート JCP-4B

WOOL 100% HIGH NECK FRY FRONT BTN COAT LINED JCP-4B  [art.86-5450]

詳細はこちらから▶︎https://store-jp.incarnation.jp/products/wool-100-high-neck-fry-front-btn-coat-lined-jcp-4b

レザーの上から、自然に羽織るという選択

スタッフ 176cm 64kg サイズ M 着用

冬の朝、レザージャケットを着たまま外に出たいと思う日。

その上に何を羽織るか。

重すぎず、着膨れせず、それでいて寒さから守ってくれるもの。

今回ご紹介するこのコートは、まさにその問いへの答えのような一着です。

デザインの出発点は明確で、incarnationのレザージャケットの上から羽織れること。

袖を通すと、その意図がとても素直に伝わってきます。


このコートをかたちづくるもの

スタッフ 176cm 64kg サイズ M 着用

このコートの印象は、さまざまな要素の積み重ねによって成り立っています。

素材の選び方、線の引き方、パーツの重み、そして身体との関係。

それらが重なり合い、JCP-4Bという一着がかたちづくられている。

ここから、その内側を少しずつ紐解いていきます。


1|服の土台 – 密度が支える、素材の輪郭 –


表地には、ヴァージンウール100%のヘビーウェイト メルトンを使用しています。

綾織りで織り上げた生地を、しっかりと縮絨。

密度は高いのに、触れると意外なほど柔らかく、空気を含んだようなふくらみがあります。

重そうに見えて、着ると見た目より軽い。

このギャップは、数字や言葉よりも、実際に着たときに一番驚くポイントです。

裏地にはチェック柄がさりげなく入っていて、脱いだときに少しだけ表情を変えてくれます。

派手ではないけれど、きちんと意味のあるアクセントです。



2|見た目の輪郭 − 線で描かれた、コートの表情 –

スタッフ 176cm 64kg サイズ M 着用

このコートの顔は、バイアスに走るハイネック。

前を開けたときには、アシンメトリーなラインが生まれ、閉じると首元をしっかり包み込む。

比翼仕立てによって、前立ては極めてミニマル。装飾を足さず、線の美しさで勝負している印象です。

裾はわずかに前下がり。

このわずかな角度が、全体をシャープに見せ、動いたときにも軽快さを残してくれます。
レザーを
着用した時の無骨さを受け止めつつ、布帛ならではの品の良さがきちんとある。

レザーと共存するための、絶妙なバランスです。


3|意志のある一点 − 水牛ボタンに宿る重み –

ボタンには水牛の角を使用しています。

一つ一つ厚みがあり、それぞれ違った表情のあるボタンです。

水牛ボタンは、使い込むほどに表情が深まる素材。

艶が増し、色味に奥行きが出てくるのが特徴です。
天然素材ゆえ、すべて同じではない。

その個体差も含めて、このコートの一部になっていきます。

この重みのあるボタンを合わせることで、全体を引き締める意図を感じます。



4|確かな着心地 − 袖を通して分かる、設計の余白-

スタッフ 176cm 64kg サイズ M 着用

スタッフ176cm 64kgで着用。

見た目はすっきりしていますが、実際にはしっかりと余裕があります。

レザージャケットを中に着ても、肩や腕まわりが窮屈にならない。
ざっくりしたニットを合わせても、ラインは崩れません。


また、レザーの上から羽織った状態で、バッグを肩掛けできる余裕もあります。

動いたときに引っ張られず、日常の動作がそのまま成立。
コートを着ることで、スタイルを我慢する必要がない。

これは、実際に着てみないと分からない快適さです。

このコートは主役になりすぎない。
けれどレザーを日常で着続けるためには頼もしい存在です。

「冬でもレザーを着たいコートでシルエットを崩したくない」「長く使えるコートを探している」そう感じている方には納得感のある選択肢だと思います。

数シーズンで終わる服ではなく着るたびに、自分のスタイルに馴染んでいく服。

制作に携わった立場としてもこのコートはレザーと共に時間を重ねてほしい一着です。

まずは写真で。

できれば、その先で実際に袖を通してみてください。

レザーの上に羽織る理由を実感していただければ嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。



< 掲載アイテム>

WOOL 100% HIGH NECK FRY FRONT BTN COAT LINED JCP-4B  86-5450

詳細はこちらから▶︎https://store-jp.incarnation.jp/products/wool-100-high-neck-fry-front-btn-coat-lined-jcp-4b


取扱ディーラー
◾️CABANE  https://www.cabane.jp/ 
◾️GULLAM   https://gullam.jp/  *完売いたしました
◾️KARALN  https://www.karaln-shop.com/
◾️MORPHONE https://www.morphine.jp/




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ホースバットを持つ時間─トートバックWB-3 が見せる表情

incarnation Japan ブログを訪れていただきありがとうございます。

今回は、同じモデルから生まれた 2種類のトートバッグ WB-3 を掘り下げてご紹介します。
ホースバット 製品染めタイプとホースバット ラグリンザート(製品染めではない)タイプ。

どちらも同じ形を持ちながら、異なる存在感のバッグです。

実際に持ってみたサイズ感、使い勝手、そして革の印象 を中心にレポートしていきます。

ぜひ最後までご覧いただければ嬉しく思います。

1|まず伝えたいのは「サイズのバランス」

スタッフが持った時の印象

 ホースバット 製品染めタイプ

HORSE BUTT LEATHER BAG TOTO WB-3 UNLINED WITH MEDIUM PURSE PIECE DY [art.#13M-9780 Color:91NR (ブラック リバース)]

詳細はこちらから▶︎https://store-jp.incarnation.jp/products/horse-butt-leather-bag-toto-wb-3-unlined-with-medium-purse-piece-dyed

スタッフ 身長176cm

写真では伝わりにくいのですが、このバッグは 見た目以上に立体感がある のが特徴です。

製品染めによって革がぎゅっと締まり、マチ部分が自然とふくらむため、サイズ表記以上の存在感が出ます。

仕上がりは引き締まっていながら、使い込んでいくほどにしなやかさが増していく。

特にコードバン層の艶の出方は、持ち主だけが味わえる育つ楽しみがあります。

 ホースバット ラグリンザートタイプ

HORSE BUTT RG LEATHER BAG TOTO WB-3 UNLINED WITH MEDIUM PURSE
[art.13R-9780  Color:91R(ブラック)]

詳細はこちらから▶︎-jp.incarnation.jp/products/horse-butt-rg-leather-bag-toto-wb-3-unlined-with-medium-purse-1

スタッフ:身長176cm

黒に色を入れた革をそのまま裁断・縫製して仕上げる(製品染めではない)タイプです。
もともと革がコシがありながらもしなやかで、触れた瞬間の柔らかさが印象的。

ラグリンザート特有の凹凸が生かされているため、使うほどに凸部分が自然と磨かれ、艶に変わっていきます。

非常に 経年で魅力が深まる素材 です。

共通して感じた 「収まりの良さ」

 ホースバット 製品染めタイプ  

 ホースバット ラグリンザートタイプ

2つとも持った瞬間に感じたのが、大きすぎず、小さすぎず、絶妙にまとまって見えるバランス。

それでいて革の存在感は確実に伝わる。
日常に自然と溶け込んでくれるサイズ感です。

2|実際の使い勝手

13インチのノートPCを入れて検証

スタッフが普段使っている 13インチ MacBook Air を実際に入れてみると、どちらのWB-3もすっと収まり、余裕が感じられるほどの容量があります。

  • PCの角が革に浮かず、輪郭が出すぎない
  • 荷物を入れても形が崩れにくい
  • 持ち上げたときの重心が安定している

    どちらのタイプも、日常使いに必要な安心感をしっかりと備えています。

ホースバット 製品染めタイプ

製品染めによって革の芯がしっかりと引き締まり、荷物の重さを受け止める土台の強さのようなものがあります。

・ノートPC (13インチ MacBook Air)
・A4 サイズ大 厚み4cmの仕事用ファイル
・手帳
・スマートフォン
・鍵や小物類

これだけ入れても輪郭が崩れることなく、バッグの側面が体に貼りつかない。

肩掛けした時の 「レザーを持つ距離感」 が心地よいのも、このタイプならではです。

革の芯の強さが、道具としての信頼感につながっている印象です。



ホースバット ラグリンザートタイプ

ラグリンザートタイプは、革のしなやかさがそのまま活きたモデル。

荷物の形に合わせて馴染むため、入れる時の迷いがないのが大きな特徴です。

・ノートPC (13インチ MacBook Air)
・A4 サイズ大 厚み4cmの仕事用ファイル
・手帳
・スマートフォン
・鍵や小物類

必要なものをすべて入れても、内部でゴチャつかず、収まりが良い。

身体に触れるときのあたりの厚みのあるレザー独自の柔らかさ が印象的で、肩掛けした際のフィット感がとても穏やかです。

しなやかでありながら、使い込むほどにラグリンザート特有の凹凸が磨かれ、艶が深まっていく。
育てる楽しみが明確に感じられるタイプです。


サイズはどちらもA4サイズが余裕を持って収まる設計ですが、横幅(Width) にわずかな違いがあります。

◾️ホースバット 製品染めタイプ
横幅(Width):37cm 高さ(Height):32cm マチ(Depth):8cm

◾️ホースバット ラグリンザートタイプ
横幅(Width):40cm 高さ(Height):33cm マチ(Depth):8cm

高さとマチは同じ寸法で、体に沿う縦のバランスと奥行きの安定感は共通 しています。
どちらも日常使いから仕事まで無理なく対応できる、使い勝手の良いサイズ感です。

小さなポーチの物語

トートバックWB-3は、共に専用ポーチが付属 しています。

これは単なる付属品ではなく、「一頭の馬から生まれた革をすべて使い切る」 というincarnationの思想をかたちにしたもの。
バッグとしては使われなかった部分の革を無駄にしない。
「その背景を知っていただき、小さなパーツにも温度を感じてもらいたい」という願いがあります。

もちろん実用性も高く、鍵・カードケースなどの迷子になりがちな小物をまとめてくれるため、バッグの中が乱雑にならず、スッキリと整います。

3|持ったときの革の表情

ホースバット 製品染めタイプ

製品染め → 自然乾燥 → 手作業の加工。

このアナログな工程を積み重ねることで、ほかにはない 重厚感と奥行き が立ち上がります。

コードバン層のマットな質感の奥から、光の角度によって繊維の表情がふっと浮かび上がる。

その一瞬に宿る深度こそ、製品染めホースバットの魅力です。

「ホースバット × 製品染め × 手作業」
この三つが重なったときだけ生まれる表情。

ひとつの黒が、使うほどにゆっくりと変化し、持ち主の時間を映していきます。

 ホースバット ラグリンザートタイプ

ラグリンザートタイプ(製品染めではない)は、手にした瞬間に 存在感を放つ革 です。

ダイナミックなシワの凹凸と、WB-3が持つ控えめな上品さ。
この二つが重なることで、静と動のバランスが自然に生まれます。

革がしなやかで柔らかいため、日常の動きに寄り添うように馴染みやすく、気負いなく持てる。

そのうえ、使うほどに、ラグリンザートならでの艶が深まっていくという、育つ喜びがあります。

職人が一頭ごとの個性を見極めながら裁断し、それぞれの革に合わせて手を入れていくため、どのバッグも「たったひとつの顔」 を持ちます。

おわりに

同じWB-3という形を持ちながら、革が変わるだけで、日常の中での見え方や在り方がそれぞれある。
今回あらためてそう感じました。

製品染めは、革の芯の強さや奥行きをしっかり感じられる仕上がり。
使い始めから輪郭が整っていて、時間の経過とともに黒の深度が増していきます。

ラグリンザートは、しなやかで動きがあり、革そのもののニュアンスが素直に出るタイプ。
日々の使用で少しずつ表情が変わり、手に馴染んでいく過程が魅力です。

どちらも、職人の判断と手作業の積み重ねによって生まれたもの。

革の個性を活かしながら、道具としての使いやすさもきちんと備えています。

制作に携わった立場としては、それぞれのWB-3が持つ「らしさ」を、ぜひ手に取って確かめていただきたいと思っています。

日常を共にしながら、少しずつ変化していく革の表情を楽しんでもらえれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

< 掲載アイテム>
 ◾️ホースバット 製品染めタイプ 
HORSE BUTT LEATHER BAG TOTO WB-3 UNLINED WITH MEDIUM PURSE PIECE DY [art.#13M-9780 Color:91NR (ブラック リバース)]
詳細はこちらから▶︎https://store-jp.incarnation.jp/products/horse-butt-leather-bag-toto-wb-3-unlined-with-medium-purse-piece-dyed

 ◾️ホースバット ラグリンザートタイプ 
HORSE BUTT RG LEATHER BAG TOTO WB-3 UNLINED WITH MEDIUM PURSE
[art.13R-9780  Color:91R(ブラック)]
詳細はこちらから▶︎-jp.incarnation.jp/products/horse-butt-rg-leather-bag-toto-wb-3-unlined-with-medium-purse-1





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質感が語り始める瞬間─MORPHINE Exclusive 1B Jacketの記録

incarnation Japanブログをご覧いただき、ありがとうございます。

今回は、今週から店頭に並びましたMORPHINE様のバッファローレザージャケットをご紹介いたします。

今回の別注をもって、このバッファローレザーを使った展開はいったん幕を閉じます。

長く向き合い、育ててきたこの素材。
バッファローレザーが持つ唯一の魅力を味わっていただけるのは、おそらく今回が最後になると思います。

そうした背景もあって、今回の別注は特別な意味を帯びています。

一見すると静かな佇まいながら、素材の迫力とミニマルな構造が結びつくことで、内側からじんわりと熱を放つような一着に仕上がりました。

ミニマルな構成に落とし込んだことで、バッファローレザー本来の質感がより鮮明に浮かび上がる今回のモデル。

制作の過程で見えてきた特徴や、別注ならではの視点とともに、その魅力を紐解いていきたいと思います。

ぜひ最後までご覧いただければ嬉しく思います。

バッファローレザー ワンボタン ジャケット

MORPHINE Exclusive BUFFALO LEATHER 1B JACKET LINED JJK-3 [22-1247]
商品ページは、こちらから▶︎https://www.morphine.jp/item/22-1247/

今回の別注バッファローレザージャケットは、MORPHINE様が大切にされているメンズの伝統的スタイルを、incarnationのレザー表現で構築した一着です。

ベースとなった通常モデルにはパネル(ハギ)やステッチが入る構造がありますが、この別注ではそのハギをあえてすべて排除。
必要最低限のラインだけで構成し、一枚革で描くミニマルな表情を際立たせています。

ハギをなくすという選択は、見た目をスッキリさせるだけではありません。
バッファローレザーが持つ深いシボ感や、荒々しさがそのまま全面に出るため、革そのものの存在感がより強く感じられます。

襟は小ぶりで、立てても寝かせてもバランスの良い形状。
ジャケット自体のフォルムは非常にシンプルですが、その分、素材の「力」が明確に伝わってくる仕上がりです。

加えて、付属類はすべてブラックで統一。
裏地やステッチまでも黒に揃えることで、余計な主張を抑え、革の表情に集中できる一着へとまとめています。


削ぎ落とした構造と、黒で統一されたシックなディテール。
その余白の中に、バッファローレザーならではのシボ感や艶が浮かび上がる。
まさに、素材とデザインと別注意図が重なったことで完成したスペシャルモデルです。

質感が語るバッファローレザーの魅力

Color:91NBK(ブラック/ブラックエディション)


今回の別注で使用しているバッファローレザーは、きめ細かく力強い野生味溢れる表情と強い繊維密度が特徴の素材です。
今回採用されたカラーはブラック(91NBK深いブラックの中に、バッファロー特有の透けるような透明感が合わさることで、艶が煌びやかに浮かぶように見える独特の表情を持っています。

バッファローレザーのシボは均一ではなく、部位ごとに微妙な変化があります。
そのため、一着ごとに異なるニュアンスが生まれます。

厚みとコシがしっかりと残った力強さを感じる革。
着用を重ねると自然に馴染み、重さを感じさせない柔らかい動きへと変化していくのもバッファローレザーの魅力です。

Color:91NBK(ブラック/ブラックエディション)

シンプルなデザインに落とし込むことで、バッファローレザーの持つ透明感と野生味溢れる迫力。
これらがストレートに伝わる仕上がりとなっています。

今回ご紹介した別注バッファローレザージャケットは、MORPHINEとincarnationが大切にしてきた伝統と想いが重なり合うことで生まれた一着です。

シンプルな構造の中で際立つバッファローレザーの迫力と透明感。
通常モデルとは異なる、特別な深みを持つ仕上がりとなりました。

着るほどに陰影が深まり、静かに艶を帯びていく育ちかたも、このモデルとバッファローレザーならではの魅力です。

実際のディテールについては、MORPHINE様の店頭・オンラインストアでご覧いただけます。
着用画像もございますのでご参考になさってください。

こちらから▶︎https://www.morphine.jp/item/22-1247/


最後まご覧いただき、ありがとうございました。



CABANE × incarnation POP-UP のお知らせ

そして今週末まで、福井 CABANE 様にてCABANE × incarnation POP-UP を開催しています。

前回ブログで紹介した バッファロー ダブルライダース も入荷し、店頭に並んでいます。
incarnation ダブルライダース3型がご覧、ご試着できる機会は今週末までとなります。
それぞれの異なる魅力をぜひ店頭にてお確かめください。

レザーブルゾンが持つ迫力、製品染めが生む深い陰影、立体的なパターンの息づかい。写真では掴みきれない要素が、CABANEの空間の温度とともに立ち上がります。

店内ではレザーが呼吸しているように感じられるはずです。
どうかゆっくりと、特別な一着との出会いをお楽しみいただければと思います。

POP-UP 詳細

◾️会期: 開催中 11月30日(日)まで
(通常営業時間 11:00〜20:00 火曜定休)

◾️会場:CABANE 福井県福井市中央1-21-26

◾️問い合わせ先:MAIL: info@cabane.jp TEL: 0776-21-8112

CABANE公式サイトはこちらから▶︎ https://www.cabane.jp/



【incarnation Japan メールマガジンを配信しました]


先週水曜にメールマガジンを配信しました。
今回はincarnationの拠点であるペルージャの街こと、26AWコレクションのこと。
月に1〜2通、ブログやSNSでは触れない奥の話を少しずつお届けしていきます。
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ふと目にとめて、気軽に読んでいただける、そんな便りになれたらと思っています。

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バッファローレザーが導くダブルライダース JB-3S

incarnation Japan ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

今回は、エンジニアブーツに続く、CABANE様の別注ダブルライダース JB-3のご紹介をいたします。
日常で頼りになる強さを持ちながら、こだわりある構造が着用の快適性を支えるこのモデル。

今回の別注は、素材の個性とモデルの持つ設計が結びつくことで、深い表情が生まれました。
制作工程で見えてきた素材の変化や特徴を踏まえ、この一着がどのような魅力を帯びて完成へ向かったのかについてご紹介いたします。

ぜひ最後までご覧いただければ嬉しく思います。

*CABANE様への入荷は来週半ばを予定しております。
 入荷の詳しい情報はCABANE WEBサイトにてお知らせいいたします。

バッファローレザー ダブルライダース

BUFFALO LEATHER DOUBLE BREAST MOTO DARTS SHOULDER BLOUSON LINED JB-3S [art.22-41457]

バッファローレザーが引き出す力強さと存在感

染め上がった革を吊るし、乾燥と加工を繰り返すなかで、今回もバッファローレザーは他の素材とは違う立ち上がり方を見せていました。

荒々しいシボは時間とともに輪郭を深め、強さの奥に落ち着いた存在感。
その変化が最も際立つのは、ダブルライダースの骨格と重なった瞬間です。

シボの強弱が立体をくっきりと描き、工程を重ねるごとに全体が引き締まり、存在感が濃くなっていく。
密度が増していく感覚が手に伝わり、仕上がりへ向かうほどこの革である理由が明確になります。

勢いがありながら粗野ではなく、強さと整いが同居するのがバッファローの魅力。
着込むほど艶を深め、持ち主の輪郭へ静かに馴染んでいきます。

完成した一着には、余裕と迫力が自然と滲みます。
ただ力強いだけでは終わらない、独特の存在感が立ち上がる素材だと、改めて感じさせられました。


JB-3 構造が生む、動きと立体のバランス

動きを解放するダブルライダース JB-3 の本質

ダブルライダース JB-3 は、レザーとは思えない可動域を備えたモデルです。

脇のマチと上袖を一体化させた独自のダーツ構造が、肩から腕の動きを軽やかに導き、厚みのある素材でも驚くほどスムーズに腕が伸びていきます。

力強い見た目に反して、袖を通せば自然と身体が前へ進む。
そのギャップこそが JB-3 の大きな魅力だと感じています。

着丈はあえてやや長めに設定し、そのバランスを取るために襟を大きく設計。
乾燥工程で生じる革の縮みやうねりを抑えながら形を整え、最終のアイロンでシャープな輪郭へと仕上げています。

大きめの襟は視覚的にも効果的で、顔まわりをすっきりと見せ、全体の印象を整えてくれます。
動きの自由度と存在感、その両面が自然に噛み合った一着です。

製品染めとオーバーロック ステッチがつくる深い表情

素材とステッチが互いに響き合う独自の存在感

バッファローレザーはシボが強く、素材本来の迫力が前面に現れる革です。

今回のCABANE別注では、そこにオーバーロックステッチを組み合わせたことで、革と縫い線が競り合うような奥行きが生まれ、独自の表情を形成しています。

染色を経たステッチはわずかに革へ沈み込み、シボの陰影と溶け合うように馴染むため、線が主張しすぎず、素材の力を下支えするような存在として働きます。

このステッチの入り方が、今回の別注特有の重厚さを引き上げています。

CABANE x incarnation POP-UP では、

ホースレザー × オーバーロックステッチ

バッファローレザー × オーバーロックステッチなし

の二つの構成を展示販売しています。
incarnation Japan オンラインサイトでも販売を行っております。)

◾️ホースレザー × オーバーロック ステッチ
ホースレザーにステッチを加えたモデルは、線が浮かび上がるように際立ち、構造が持つ骨格の美しさが視覚的に伝わる仕上がりです。
染めによって生まれた陰影がステッチの存在を引き立て、パターンメイクが意図したラインがそのまま形として感じ取れる構成となっています。

品番11-41457S HORSE LEATHER DOUBLE BREAST MOTO DARTS SHOULDER BLOUSON LINED JB-3



◾️バッファローレザー × ステッチなし
このモデルは、素材が持つ迫力を正面から感じられます。
強いシボや面の存在感がそのまま視覚的な印象となり、無駄を削ぎ落とした潔い構成です。
素材そのものの強さがストレートに伝わり、シンプルでありながら存在感の強い仕上がりとなっています。

品番22-41457S BUFFALO LEATHER DOUBLE BREAST MOTO DARTS SHOULDER BLOUSON LINED JB-3



三つの構成はいずれも異なる個性を備えており、それぞれの方向性が明確に成立した完成度の高いバリエーションです。

今回のCABANE別注は、その中に第三の表情を加えるものとして位置づけられます。



バッファローレザーは今回がひとつの締めくくりに

風格と力強さが調和した、印象深い素材


今回の別注をもって、このバッファローレザーを使った展開はいったん幕を閉じます。
来週ご紹介する MORPHINE 様の別注が、同素材による最後の一型になる予定です。

次回のコレクションでの使用は、今のところ未定。
だからこそ、今回採用したこのバッファローの力強さと風格をしっかりとお届けしたいと思っています。

深いシボが描く陰影や、着るほどに滲む艶。

この素材が見せる唯一の魅力を味わっていただけるのは、おそらく今回が最後になるかもしれません。

バッファローレザーと一口に言っても、その表情や質感には幅があります。
その中でも、incarnation がこれまで採用してきたバッファローは、風格と力強さが自然に溶け合う、独自の存在感を備えた素材でした。

無骨さに寄りかかるのではなく、重厚さの中に落ち着いた重みがあり、着る人の印象にしっかり響く素材であると感じています。

気になる方には、ぜひ実際に手に取っていただきたい一着です。




CABANE × incarnation POP-UP 開催中

福井から届ける、ブランドの空気そのままの特別な時間

CABANEでは現在、incarnationのPOP-UPイベントを開催しています。

◾️会期: 開催中 11月30日(日)まで
(通常営業時間 11:00〜20:00 火曜定休)

◾️会場:CABANE 福井県福井市中央1-21-26

◾️問い合わせ先:MAIL: info@cabane.jp TEL: 0776-21-8112

CABANE公式サイトはこちらから▶︎ https://www.cabane.jp/

レザーが持つ迫力や製品染めによる深い陰影、パターンが生む立体感をじっくりとご覧いただける貴重な機会です。

写真では伝えきれない革の温度や表情の変化が、空間の中でより鮮明に感じられるはずです。
CABANEの感性とincarnationの世界観が自然に重なり合う空間で、特別な一着との出会いをお楽しみいただければ幸いです。




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削ぎ落としの果てに生まれる造形美─HORSE WHITE RG LEATHER BOOTS SZ-1L

いつも incarnation Japan ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

本日は、前回ご紹介したラグリンザート エンジニアブーツ EG-1 と双璧をなす、
もう一つの 「ホワイトラグリンザート」ラグリンザート サイドジップブーツをご紹介します。
(前回のEG-1の記事は、こちらから▶︎https://store-jp.incarnation.jp/pages/blog-post?id=5228

削ぎ落とすことで完成する美。
一枚革が放つ皺と陰影は、まるで自然が刻んだ彫刻のような存在感。

EG-1 が「構築と機能」で魅せるのに対し、このブーツは「削ぎ落とす美学」で完成された一足です。
それは、まるで自然の彫刻をそのまま形にしたかのような存在感です。

ぜひ最後までお楽しみください。

< 動画のご案内 >
着用感、そしてサイズ感などを動画にまとめましたので、ご覧ください。
(現在、限定公開の動画ですので、お手数ですがクリックをお願いいたします。)

こちらをクリックしてご覧ください▶︎ https://youtu.be/ByMGwRsCqnU?si=ODiVOH0oYfqZb01f




ホース ホワイト ラグリンザート サイドジップ ブーツ

HORSE WHITE RG LEATHER SIDE ZIP LONG LINED SZ-1L [11BR-7887/L2VB]
商品ページは、こちらから▶︎https://store-jp.incarnation.jp/products/horse-whte-rg-leather-sz-1l-side-zip-long-lined-2leather-soles-vibram-piece-dyed

Color:B12N-OC(ダーティー ライトグレー)

無骨さと美が交差する、ホース ラグリンザート レザー

原皮には、イタリアでも希少とされる 白鞣し(ホワイトタンニン) のホースレザーを採用。
カラーはダーティーライトグレー(B12N-OC)で染め上げています。

この製法で鞣された革は、繊維の奥に淡い白を宿すのが特徴。
その自然な銀面の風合いを活かしながら、白鞣し専用の染料で製品染めを施すことで、灰色の奥にかすかに透ける白の記憶を残しています。

そこに選ばれたのは、一般的なホースレザーよりも厚みのある大型の原皮。
鞣しの段階で過度な圧をかけず、もともと持つ皺や繊維の流れをそのまま生かすことで、革が本来備える有機的な動きを封じ込めています。

この「ラグリンザート」とは、イタリア語で「皺の寄った」という意味を持ちます。
天然のシワや血筋が強調させた独特のシボをそのままデザインと昇華させ、光の角度や時間の経過によって、まるで呼吸するかのように表情を変えていきます。

天然のシワを強調させ、一つとして同じ表情のない独特なシボの表情


染め上げ後、職人の手で一足ずつ揉み込み、わずかに黒を加えたオイルを塗り込むことで、深みのある灰色へと仕上げています。
その灰の中に微かに残る白の層が、白鞣しホースレザーならではの透明感と奥行きを生み出しています。

硬質でありながら、どこか柔らかい。
無骨でありながら、確かな品を感じさせる。
その相反する要素が一枚革の中で交差し、このラグリンザートホースレザーを──存在するだけで完成された素材へと昇華させています。

削ぎ落とした、構造美の極み


このブーツ特徴は、アッパーの前面部分が一枚革で構築されたデザイン。

構造を極限まで削ぎ落とすことで、革が持つ「自然の流れ」と「有機的な生命感」を引き出していきます。
その造形美は、理屈ではなく、触れた瞬間に伝わるもの。
まさに「静の中に宿る力強さ」という、incarnationの感性を表した一足です。

余分なハギ(切り替え)を無くすことで、革の流れがそのままフォルムとなり、素材が本来持つ張りと柔らかさのコントラストが、構造的な美しさへと昇華されています。

無理に形を作るのではなく、「革の自然な落ち方」を読み取りながら造形を決めていく。

そのため一足ごとに微妙に異なる表情を持ち、履くほどにその人の足の形へと革が呼応し、独自のシルエットへと育ちます。

内側にはニッケルジップを斜めに配置



唯一、意図的に走らせたのは、サイドの ZIPライン。

一枚革の中に刻まれたその直線は、機能性としての開口部であると同時に、デザインを象徴する一本の軸でもあります。
滑らかな革の表面を割るように走る金属のラインは、無骨さと緊張感、そして静かな均衡をもたらしています。

この潔いワンピース構造は、製作において極めて難易度が高く、革の中で最も美しい部位を見極めて裁断しなければなりません。
傷や繊維のムラが許されないため、使用できる原皮はごくわずか。

まさに、素材・技術・経験、そのすべてが試される構造です。
革の皺、光の反射、足の動き、すべてがダイレクトに浮かび上がる。

この 静かなる造形 こそ、ワンピースブーツの本質。

装飾に頼らず、素材そのものが語る靴。

それはまるで、時間とともに呼吸するオブジェのような存在です。

革と一体化する、マッケイ製法のしなやかさ

マッケイ製法:アッパーとインソール、アウトソールを一度に縫い付けるイタリアの伝統的な製法

このブーツの底付けには、イタリア靴の伝統技術である マッケイ製法 を採用。

アッパー・中底・本底を一度に縫い合わせることで、堅牢さを保ちながらも、一体感から生まれる高い柔軟な屈曲性を実現しています。

マッケイの最大の魅力は、足裏に「直に革の反応が伝わる」こと、足を包み込むような柔らかい履き心地が特徴です。

その上に、レザーソールをベースとしながら 外張りでビブラムソールを装着。
グリップ力と耐摩耗性を加えつつ、ビブラムソール特有のボリュームが全体のバランスを引き締めています。

ホワイト ビブラムソールを装着 (製品染によりライトグレーに変化)

異なる素材の層が重なりながらも、全体としては驚くほどしなやかで、軽やかな履き心地。
それはまるで、無骨な躯体の中に潜む柔らかな神経のように、構造の中で生きている「感覚の工芸」です。

削ぎ落としの中に宿る、存在の美


このブーツが放つ存在感は、装飾でも形でもなく、「素材そのもの」と「構造の純度」から生まれるものです。

一枚革で仕立てられたワンピース構造。
製品染めによって生まれる深い陰影。
縫いを最小限に抑えた造形の中で、革の張り、ねじれ、歪み。
そのすべてが意図として成立しています。

履き込むほどに、着用者の動きに呼応し皺が刻まれ、革は体温を帯び、線ではなく「面」で語りかけてくる。
それはまるで、時間とともに呼吸する彫刻のよう。

無骨でありながらも、どこか静かな佇まい。
実用と美の境界を曖昧にするこの佇まいこそ、incarnation が追い求める「存在としての美しさ」の象徴です。

「 削ぎ落としで魅せるSZ-1L 」と「 構築で魅せる EG-1 」
対をなす二つのブーツは、異なるアプローチでありながら、どちらも「クラフトが語る美の本質」を体現しています。

削ぎ落としの中に宿る、存在の美。
時間が形を完成させるブーツ。
このワンピースブーツは、履く人の時間とともに完成していきます。

ぜひこのブーツを自身の手で育ててみていただければ、嬉しく思います。

[イベント告知 |CABANE × incarnation POP-UP EVENT]

このたび、福井のセレクトショップ CABANE(キャバン) にて、incarnation POP-UPイベント を開催中です。

詳しい詳細は、こちらで紹介しています。
https://store-jp.incarnation.jp/pages/blog-post?id=5335

また、動画でご紹介するレザーブルソン、コートは、incarnation Japanオンラインサイトと同時にCABANE様にて展示販売を行っております。
お気軽にお問い合わせください。


◾️会期:11月8日(土)15:00〜11月30日(日)
(初日のみ15:00スタート/通常営業時間 11:00〜20:00 火曜定休)

◾️会場:CABANE 福井県福井市中央1-21-26

◾️問い合わせ先:MAIL: info@cabane.jp TEL: 0776-21-8112

CABANE公式サイトはこちらから▶︎ https://www.cabane.jp/


皆さまのご来場を心よりお待ちしております。


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CABANE × incarnation POP-UP EVENT

― 福井・CABANEで開催される特別展示 ―

incarnation Japan ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

このたび、福井のセレクトショップ CABANE(キャバン) にて、incarnation POP-UPイベント を開催をご案内いたします。

◾️会期:11月8日(土)15:00〜11月30日(日)
(初日のみ15:00スタート/通常営業時間 11:00〜20:00 火曜定休)

◾️会場:CABANE 福井県福井市中央1-21-26

◾️問い合わせ先:MAIL: info@cabane.jp TEL: 0776-21-8112

CABANE公式サイトはこちらから▶︎ https://www.cabane.jp/
*CABANEオンラインページのアイテム掲載は11/8より随時更新いたします。


イタリアで生まれた構想、福井で形になる

— 福井の地で、ブーツを軸に世界がひらく —

2024年11月、CABANE オーナー岡野様がイタリアを訪れた際、デザイナー小川と向き合い、言葉を重ねて仕上げた別注企画。

そして今週末、その構想がついに形となり、ついに店頭に並びます。

ホースレザー エンジニアブーツ EGCB-1

HORSE LEATHER ENGINEER BOOTS EGCB-1
VIBRAM SOLES GOODYEAR WELT PIECE DYED [11V-71157-VB]

Color: 91NR(ブラック /スウェード) ソール:ビブラム・グッドイヤーウェルト

ホースレザー エンジニアブーツ EGCB-1 #2

HORSE LEATHER ENGINEER BOOTS EGCB-1 #2
LEATHER SOLES +VIBRAM PIECE DYED [11B-71157-L2VB]

Color: B81N (ダークグレー/ホワイトレザー) ソール:レザー+ビブラム

CABANE特別仕様として製作された2モデルは、無骨な存在感の中に、職人の緻密な手仕事が息づく一足。

力強さの中に美しさを感じる造形には、心を惹きつける迫力があります。

このブーツに込めた想いは、ぜひCABANEの店頭で岡野様ご本人から

語られる背景を聞きながら、革の質感とフォルムをその目で確かめてみてください。


ブーツから始まるコーディネートを

今回のPOP-UPでは、エンジニアブーツを中心に、その足元から広がるスタイルの可能性をご提案します。

CABANE様の店内には、ブーツの力強さを受け止め、装い全体を引き上げるアイテムが並びます。

レザー、ファブリック、小物。
それぞれの個性が響き合い、「身につける」という行為が一つの体験として立ち上がる空間です。

手のひらで育てる道具 — ウォレット

上から ウォレットラージ(Color:91(ブラック))、ウォレットロング(Color:82(グレー))

まずご覧いただきたいのは、ホースレザー ウォレットのシリーズ。

ラグリンザートにワックス加工を施したホースレザーは、使い始めはラグジュアリーな質感を纏い、使い込むほどにツヤと深みを増していきます。

  • ホースレザー RG ポリッシュ ・ウォレット ロング

    しなやかで均整の取れたフォルム。
    開閉のたびに手に伝わる張りと柔らかさのバランスが心地よい。
    時間を重ねるごとに艶を増し、手の動きとともに表情を変えていきます。


  • ホースレザー RG ポリッシュ ・ウォレット ラージ

    厚みのある構築的なフォルムが魅力。
    使うほどに色が沈み、重厚な艶を帯びていく。
    革が持つポテンシャルを感じながら、自分だけの一点へと育てる愉しみがあります。

取り出す仕草まで美しく見える、そんな財布。
その上質さを、ぜひCABANEの店頭で感じてください。


背中で魅せる — バックパック

BP-1 Color:91N (ブラック)

MW-4  Colore:81N(ダークグレー)

続いてご紹介したいのは、ホースレザー製品染めのバックパック。
素材が持つ強さと、どこか安心感のあるフォルムが共存する2型です。

  • ホースレザー バックパック BP-1

    ワンショルダーとしても使える2WAY仕様。
    背面のジップで荷物の出し入れもスムーズに。
    バックルの光沢が全体を引き締め、ベルトはアクセントに。
    日常の動きにリズムを生み出します。


  • ホースレザー バックパック MW-4

    ホースレザーの存在感をそのままに、使い勝手を考え部位ごとに厚みを変えた設計。
    前面や背面には厚手の革を、側面やマチには可動性を重視した厚みを選びました。内部にはキーリングフォルダーとポケットを配置し、タフさと機能性を両立させたバックパックです。


ブーツと同じホースレザーを採用することで、足元から背中までが一本の線でつながるような統一感を演出。

革を纏うという体験が、ここでひとつのスタイルとして完成します。



ファブリックとレザー、その季節のバランス

WOOL 100% HIGH NECK FRY FRONT BTN COAT LINED JCP-4B/ COTTON JEAN JACKET UNLINED / COTTON PANTS LONG DARTS SKINY


今回のPOP-UPでは、ブーツや小物に加え、今季の秋冬ファブリックアイテムと、incarnationの定番レザーウェアアイテムも揃えております。

ファブリックラインは、ウールやコットンなどの天然素材を活かし、シルエットと素材のコントラストを楽しめる仕上がり。レザーとの組み合わせによって、冬のスタイルに深みが加わります。

HEAVY WEIGHT BABY CALF LEATHER HI COLLAR ZIP BLOUSON JB-5 TYPE 2


定番レザーウェアは、まず袖を通してほしい、ブランドを象徴する歴代の普遍のアイテム。
一着ごとに積み重ねてきた年月が、形と素材に説得力を与えています。
変わらないものを着る強さと、そこから生まれる個性を感じてください。



CABANEの空間には、レザー、ファブリック、バッグ、ウォレット、そして新しいブーツが、それぞれの存在感を放ちながら並びます。

素材の熱、手仕事の跡、そして新しい季節への期待。
この冬、手にしてほしいのは、あなたとともに時間を刻む一着と一足を。

皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

 CABANE × incarnation POP-UP EVENT

◾️会期:11月8日(土)15:00〜11月30日(日)火曜定休

◾️時間:11:00〜20:00(初日のみ15:00〜)

◾️会場:CABANE 福井県福井市中央1-21-26

◾️問い合わせ先: MAIL: info@cabane.jp、TEL: 0776-21-8112

CABANE公式サイトはこちらから▶︎ https://www.cabane.jp/
*CABANEオンラインページのアイテム掲載は11/8より随時更新いたします。


皆さまのご来場を心よりお待ちしております。



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モノづくりが響き合う場所──GULLAM別注モデル 第2弾

いつも incarnation Japan ブログをご覧いただきありがとうございます。

本日は、前回ご紹介した GULLAM 様との別注企画に続く 第2弾。
(前回の記事はこちらhttps://store-jp.incarnation.jp/pages/blog-post?id=5004


incarnation の象徴的なレザーブルゾンをベースに、 GULLAMならではの美意識とバランス感覚を宿した特別仕様の2型をご紹介いたします。

今回のモデルに採用されたのは、incarnationを象徴するホースレザー。
イタリアンレザーの中でも一等級〈Primo scelto〉に位置づけられる原皮を厳選し、製品染めによってその密度と立体感を最大限に引き出しています。

GULLAMのオーナー石倉様とマネージャー伊藤様は、ともに縫製現場の出身であり、モノづくりの本質を肌で知る職人でもあります。

時代を超えて愛される普遍的な価値を見極め、その背景にある思想を丁寧に伝える。
その美学が incarnation のクラフトと共鳴し、今回の別注モデルを形づけました。

ぜひ最後までご覧ください。

ホースレザー シャツカラーブルゾン

GULLAM Exclusive. 11-42007GM
[HORSE LEATHER SHIRT COLLAR BLOUSON LINED BD-3Z GULLAM]

ベースとなったのは、2025AWで登場したincarnationの初期デザインのシャツカラーブルゾンを再構築し話題になったホースレザー シャツカラーブルゾン

今季は、その完成されたデザインを基に、GULLAM 様ならではの解釈を加えました。

Color : 61N-OC(ダーティーオリーブ)

Color : 91N(ブラック)

カラーバリエーションは、重厚で深みのある 91N(ブラック) と、鈍い光を宿すようなダーティーオリーブ (61N-OC) の2色展開。

どちらも製品染めによって生まれる独特の奥行きを持ち、光の当たり方や時間の経過によって表情を変えていきます。

Color : 91N(ブラック)

ブラックは、ホースレザーの持つ緊張感と艶を最も引き立てるカラー。
シャープなシルエットと相まって、静かな存在感を放ちます。

Color : 61N-OC(ダーティーオリーブ)

ダーティーオリーブは、グリーンの深みとグレーの落ち着きを併せ持つ洗練されたカラー。
単なる中間色ではなく、光の角度によって柔らかくも鋭くも見える、構築的な陰影が魅力です。
使い込むほどにレザーの表情が引き締まり、渋みと艶が共存する印象へと育っていきます。

どちらのカラーも、「静かな力強さ」と「長く付き合える普遍性」を形にしたもの。
時を重ねるほどに、深みを増し、着る人の輪郭に寄り添う一着へと育っていきます。

更に全体のバランスを変化させ、着丈と袖丈をやや短く構築。
そこに袖ジップの追加とマチの排除を施すことで、シャープで一体感のあるシルエットが完成しました。

Color : 61N-OC(ダーティーオリーブ)
Color : 91N(ブラック)

背面には、贅沢に継ぎ目のない一枚革を使用。
背中全体を一枚で仕立てることで、革そのものの表情を存分に活かしています。

Color : 61N-OC(ダーティーオリーブ)
Color : 91N(ブラック)

この構造は、効率性を優先する量産的なアプローチとは対極にあります。


大きな一枚革を確保するためには、原皮の選定段階から厳しい基準を設け、傷やムラを極力排除しなければならない。


その手間と時間を惜しまず、あえて一枚仕立てにこだわることで、レザーが持つ自然の流れや力強い美しさが、際立つ仕上がりとなりました。

Color : 61N-OC(ダーティーオリーブ)
Color : 91N(ブラック)

縫い目のない背面は、視覚的にも非常に滑らかで、着用時には背中から肩にかけての落ち感がより自然に体へと馴染んでいきます。
着るたびにシワが刻まれ、艶が増していくことで、持ち主の輪郭に沿うように育っていく一着です。


Color : 61N-OC(ダーティーオリーブ)
Color : 91N(ブラック)

incarnationの生み出すレザーが持つ質感とGULLAM 様の繊細な美意識。
そのふたつが重なり合い、完成したのがこの別注モデル。

ワークとエレガンスの狭間に生まれた、静かな緊張感。
それこそが、このブルゾンに宿る最大の魅力です。

ホースレザー スタンドカラー ライダースジャケット

GULLAM Exclusive. 11-41977GM
[HORSE LEATHER STAND COLLAR MOTO LINED JB-2 TYPE 2 GULLAM]

Color : 91N(ブラック)

続いて紹介するのは、ホースレザー スタンドカラー ライダースジャケット。

ベースとなったのは、incarnation の中期を象徴するアーカイブモデル JB-2 TYPE 2 。
このJBシリーズは、ブランドの根幹をなす「再構築と機能美」という理念を最も体現しているモデルのひとつです。

今回のGULLAM様の別注では、この JB-2 TYPE 2をベースに細部を再解釈し、洗練された佇まい、シルエットの骨格はそのままに、襟ぐりのラインを狭べることで首元の印象をシャープにしています。
これにより、コンパクトな印象を与えながらも立体感のあるフォルムを描きます。

Color : 91N(ブラック)

また袖口にはZIPを追加し、マチを排除。
構築的な袖のラインをシャープに整え、レザーの重厚さの中にクリーンな空気を漂わせています。

Color : 91N(ブラック)

JB シリーズが持つ「直線と曲線のせめぎ合い」という構造的美しさを、GULLAM 様ならではの緊張感のある解釈で仕上げた一着。


クラフトの密度、パターンの精度、縫製のリズム。
そのすべてに、素材への深い理解と審美眼が感じられます。

Color : 91N(ブラック)

こちらのモデルも贅沢に背中には1枚革を使用して仕立てています。

素材には、先ほどのシャツブルゾン同様、incarnation を象徴するホースレザー 一級革〈Primo scelto〉を採用。
選び抜かれた原皮を製品染めで仕上げることで、革の繊維が引き締まり、ホースならではのしなやかさが宿ります。

こちらは、カラーはブラック(91N)のみ。
潔くも静かなこの黒は、光を吸い込み、陰影を深めながら、まるで鉄のように重厚でありながらも、柔らかな艶をまとっています。

Color : 91N(ブラック)

一見すると、非常にシンプルなシングルライダース。
しかしその内側には、incarnationたる理由が確かに息づいています。

パターンは、人体の立体的な動きを計算し尽くした立体裁断。
着用した瞬間に身体へ自然に馴染み、動きに合わせてシワが刻まれ、やがてその人の形へと変化していきます。

シームラインの配置や、あえて残した縫い代のわずかな厚み。
そうした細部の積み重ねが、視覚的にも構築的にもincarnationの骨格を作り出しています。

ミニマルな印象の中に、無駄を削ぎ落とした機能美。
この一着は、まさにその二つが交差して生まれた象徴的なモデルです。





形が語る、二つの美学

シャツブルゾンでは、構築美と、しなやかさの調和を。
ライダースでは、シンプルの中に宿る構造美を。
それぞれ異なるアプローチでありながら、どちらにも「incarnation の美学」と「GULLAM の美学」が確かに息づいています。

日本とイタリア、ブランドとセレクトショップ。
それぞれの職人たちの手がひとつの思想を共有する。

その共鳴こそが、今回の別注企画の核であり、両者の信頼関係が形となった証でもあります。

二つのジャケットは、まさに、両者のモノづくりへの想いが共鳴して生まれた証です

こちらのモデルは、11月上旬にGULLAM様にて入荷・アップ予定となっております。


GULLAMとincarnation
それぞれの想いが交差して生まれた、こちらの作品を、その結晶を、ぜひ実際に手に取って感じていただければ嬉しく思います。

詳しい詳細は、GULLAM様へお問い合わせください。

GULLAM
〒150-0033 渋谷区猿楽町6-11 プリムローズマンション1F
TEL:03-6416-4700
営業時間:12:30 ~ 20:00 
[土・日・祝]12:30 ~ 19:00
定休日: 水曜日

https://gullam.jp/shopping



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