ホースバットを持つ時間─トートバックWB-3 が見せる表情

incarnation Japan ブログを訪れていただきありがとうございます。

今回は、同じモデルから生まれた 2種類のトートバッグ WB-3 を掘り下げてご紹介します。
ホースバット 製品染めタイプとホースバット ラグリンザート(製品染めではない)タイプ。

どちらも同じ形を持ちながら、異なる存在感のバッグです。

実際に持ってみたサイズ感、使い勝手、そして革の印象 を中心にレポートしていきます。

ぜひ最後までご覧いただければ嬉しく思います。

1|まず伝えたいのは「サイズのバランス」

スタッフが持った時の印象

 ホースバット 製品染めタイプ

HORSE BUTT LEATHER BAG TOTO WB-3 UNLINED WITH MEDIUM PURSE PIECE DY [art.#13M-9780 Color:91NR (ブラック リバース)]

詳細はこちらから▶︎https://store-jp.incarnation.jp/products/horse-butt-leather-bag-toto-wb-3-unlined-with-medium-purse-piece-dyed

スタッフ 身長176cm

写真では伝わりにくいのですが、このバッグは 見た目以上に立体感がある のが特徴です。

製品染めによって革がぎゅっと締まり、マチ部分が自然とふくらむため、サイズ表記以上の存在感が出ます。

仕上がりは引き締まっていながら、使い込んでいくほどにしなやかさが増していく。

特にコードバン層の艶の出方は、持ち主だけが味わえる育つ楽しみがあります。

 ホースバット ラグリンザートタイプ

HORSE BUTT RG LEATHER BAG TOTO WB-3 UNLINED WITH MEDIUM PURSE
[art.13R-9780  Color:91R(ブラック)]

詳細はこちらから▶︎-jp.incarnation.jp/products/horse-butt-rg-leather-bag-toto-wb-3-unlined-with-medium-purse-1

スタッフ:身長176cm

黒に色を入れた革をそのまま裁断・縫製して仕上げる(製品染めではない)タイプです。
もともと革がコシがありながらもしなやかで、触れた瞬間の柔らかさが印象的。

ラグリンザート特有の凹凸が生かされているため、使うほどに凸部分が自然と磨かれ、艶に変わっていきます。

非常に 経年で魅力が深まる素材 です。

共通して感じた 「収まりの良さ」

 ホースバット 製品染めタイプ  

 ホースバット ラグリンザートタイプ

2つとも持った瞬間に感じたのが、大きすぎず、小さすぎず、絶妙にまとまって見えるバランス。

それでいて革の存在感は確実に伝わる。
日常に自然と溶け込んでくれるサイズ感です。

2|実際の使い勝手

13インチのノートPCを入れて検証

スタッフが普段使っている 13インチ MacBook Air を実際に入れてみると、どちらのWB-3もすっと収まり、余裕が感じられるほどの容量があります。

  • PCの角が革に浮かず、輪郭が出すぎない
  • 荷物を入れても形が崩れにくい
  • 持ち上げたときの重心が安定している

    どちらのタイプも、日常使いに必要な安心感をしっかりと備えています。

ホースバット 製品染めタイプ

製品染めによって革の芯がしっかりと引き締まり、荷物の重さを受け止める土台の強さのようなものがあります。

・ノートPC (13インチ MacBook Air)
・A4 サイズ大 厚み4cmの仕事用ファイル
・手帳
・スマートフォン
・鍵や小物類

これだけ入れても輪郭が崩れることなく、バッグの側面が体に貼りつかない。

肩掛けした時の 「レザーを持つ距離感」 が心地よいのも、このタイプならではです。

革の芯の強さが、道具としての信頼感につながっている印象です。



ホースバット ラグリンザートタイプ

ラグリンザートタイプは、革のしなやかさがそのまま活きたモデル。

荷物の形に合わせて馴染むため、入れる時の迷いがないのが大きな特徴です。

・ノートPC (13インチ MacBook Air)
・A4 サイズ大 厚み4cmの仕事用ファイル
・手帳
・スマートフォン
・鍵や小物類

必要なものをすべて入れても、内部でゴチャつかず、収まりが良い。

身体に触れるときのあたりの厚みのあるレザー独自の柔らかさ が印象的で、肩掛けした際のフィット感がとても穏やかです。

しなやかでありながら、使い込むほどにラグリンザート特有の凹凸が磨かれ、艶が深まっていく。
育てる楽しみが明確に感じられるタイプです。


サイズはどちらもA4サイズが余裕を持って収まる設計ですが、横幅(Width) にわずかな違いがあります。

◾️ホースバット 製品染めタイプ
横幅(Width):37cm 高さ(Height):32cm マチ(Depth):8cm

◾️ホースバット ラグリンザートタイプ
横幅(Width):40cm 高さ(Height):33cm マチ(Depth):8cm

高さとマチは同じ寸法で、体に沿う縦のバランスと奥行きの安定感は共通 しています。
どちらも日常使いから仕事まで無理なく対応できる、使い勝手の良いサイズ感です。

小さなポーチの物語

トートバックWB-3は、共に専用ポーチが付属 しています。

これは単なる付属品ではなく、「一頭の馬から生まれた革をすべて使い切る」 というincarnationの思想をかたちにしたもの。
バッグとしては使われなかった部分の革を無駄にしない。
「その背景を知っていただき、小さなパーツにも温度を感じてもらいたい」という願いがあります。

もちろん実用性も高く、鍵・カードケースなどの迷子になりがちな小物をまとめてくれるため、バッグの中が乱雑にならず、スッキリと整います。

3|持ったときの革の表情

ホースバット 製品染めタイプ

製品染め → 自然乾燥 → 手作業の加工。

このアナログな工程を積み重ねることで、ほかにはない 重厚感と奥行き が立ち上がります。

コードバン層のマットな質感の奥から、光の角度によって繊維の表情がふっと浮かび上がる。

その一瞬に宿る深度こそ、製品染めホースバットの魅力です。

「ホースバット × 製品染め × 手作業」
この三つが重なったときだけ生まれる表情。

ひとつの黒が、使うほどにゆっくりと変化し、持ち主の時間を映していきます。

 ホースバット ラグリンザートタイプ

ラグリンザートタイプ(製品染めではない)は、手にした瞬間に 存在感を放つ革 です。

ダイナミックなシワの凹凸と、WB-3が持つ控えめな上品さ。
この二つが重なることで、静と動のバランスが自然に生まれます。

革がしなやかで柔らかいため、日常の動きに寄り添うように馴染みやすく、気負いなく持てる。

そのうえ、使うほどに、ラグリンザートならでの艶が深まっていくという、育つ喜びがあります。

職人が一頭ごとの個性を見極めながら裁断し、それぞれの革に合わせて手を入れていくため、どのバッグも「たったひとつの顔」 を持ちます。

おわりに

同じWB-3という形を持ちながら、革が変わるだけで、日常の中での見え方や在り方がそれぞれある。
今回あらためてそう感じました。

製品染めは、革の芯の強さや奥行きをしっかり感じられる仕上がり。
使い始めから輪郭が整っていて、時間の経過とともに黒の深度が増していきます。

ラグリンザートは、しなやかで動きがあり、革そのもののニュアンスが素直に出るタイプ。
日々の使用で少しずつ表情が変わり、手に馴染んでいく過程が魅力です。

どちらも、職人の判断と手作業の積み重ねによって生まれたもの。

革の個性を活かしながら、道具としての使いやすさもきちんと備えています。

制作に携わった立場としては、それぞれのWB-3が持つ「らしさ」を、ぜひ手に取って確かめていただきたいと思っています。

日常を共にしながら、少しずつ変化していく革の表情を楽しんでもらえれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

< 掲載アイテム>
 ◾️ホースバット 製品染めタイプ 
HORSE BUTT LEATHER BAG TOTO WB-3 UNLINED WITH MEDIUM PURSE PIECE DY [art.#13M-9780 Color:91NR (ブラック リバース)]
詳細はこちらから▶︎https://store-jp.incarnation.jp/products/horse-butt-leather-bag-toto-wb-3-unlined-with-medium-purse-piece-dyed

 ◾️ホースバット ラグリンザートタイプ 
HORSE BUTT RG LEATHER BAG TOTO WB-3 UNLINED WITH MEDIUM PURSE
[art.13R-9780  Color:91R(ブラック)]
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削ぎ落としの果てに生まれる造形美─HORSE WHITE RG LEATHER BOOTS SZ-1L

いつも incarnation Japan ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

本日は、前回ご紹介したラグリンザート エンジニアブーツ EG-1 と双璧をなす、
もう一つの 「ホワイトラグリンザート」ラグリンザート サイドジップブーツをご紹介します。
(前回のEG-1の記事は、こちらから▶︎https://store-jp.incarnation.jp/pages/blog-post?id=5228

削ぎ落とすことで完成する美。
一枚革が放つ皺と陰影は、まるで自然が刻んだ彫刻のような存在感。

EG-1 が「構築と機能」で魅せるのに対し、このブーツは「削ぎ落とす美学」で完成された一足です。
それは、まるで自然の彫刻をそのまま形にしたかのような存在感です。

ぜひ最後までお楽しみください。

< 動画のご案内 >
着用感、そしてサイズ感などを動画にまとめましたので、ご覧ください。
(現在、限定公開の動画ですので、お手数ですがクリックをお願いいたします。)

こちらをクリックしてご覧ください▶︎ https://youtu.be/ByMGwRsCqnU?si=ODiVOH0oYfqZb01f




ホース ホワイト ラグリンザート サイドジップ ブーツ

HORSE WHITE RG LEATHER SIDE ZIP LONG LINED SZ-1L [11BR-7887/L2VB]
商品ページは、こちらから▶︎https://store-jp.incarnation.jp/products/horse-whte-rg-leather-sz-1l-side-zip-long-lined-2leather-soles-vibram-piece-dyed

Color:B12N-OC(ダーティー ライトグレー)

無骨さと美が交差する、ホース ラグリンザート レザー

原皮には、イタリアでも希少とされる 白鞣し(ホワイトタンニン) のホースレザーを採用。
カラーはダーティーライトグレー(B12N-OC)で染め上げています。

この製法で鞣された革は、繊維の奥に淡い白を宿すのが特徴。
その自然な銀面の風合いを活かしながら、白鞣し専用の染料で製品染めを施すことで、灰色の奥にかすかに透ける白の記憶を残しています。

そこに選ばれたのは、一般的なホースレザーよりも厚みのある大型の原皮。
鞣しの段階で過度な圧をかけず、もともと持つ皺や繊維の流れをそのまま生かすことで、革が本来備える有機的な動きを封じ込めています。

この「ラグリンザート」とは、イタリア語で「皺の寄った」という意味を持ちます。
天然のシワや血筋が強調させた独特のシボをそのままデザインと昇華させ、光の角度や時間の経過によって、まるで呼吸するかのように表情を変えていきます。

天然のシワを強調させ、一つとして同じ表情のない独特なシボの表情


染め上げ後、職人の手で一足ずつ揉み込み、わずかに黒を加えたオイルを塗り込むことで、深みのある灰色へと仕上げています。
その灰の中に微かに残る白の層が、白鞣しホースレザーならではの透明感と奥行きを生み出しています。

硬質でありながら、どこか柔らかい。
無骨でありながら、確かな品を感じさせる。
その相反する要素が一枚革の中で交差し、このラグリンザートホースレザーを──存在するだけで完成された素材へと昇華させています。

削ぎ落とした、構造美の極み


このブーツ特徴は、アッパーの前面部分が一枚革で構築されたデザイン。

構造を極限まで削ぎ落とすことで、革が持つ「自然の流れ」と「有機的な生命感」を引き出していきます。
その造形美は、理屈ではなく、触れた瞬間に伝わるもの。
まさに「静の中に宿る力強さ」という、incarnationの感性を表した一足です。

余分なハギ(切り替え)を無くすことで、革の流れがそのままフォルムとなり、素材が本来持つ張りと柔らかさのコントラストが、構造的な美しさへと昇華されています。

無理に形を作るのではなく、「革の自然な落ち方」を読み取りながら造形を決めていく。

そのため一足ごとに微妙に異なる表情を持ち、履くほどにその人の足の形へと革が呼応し、独自のシルエットへと育ちます。

内側にはニッケルジップを斜めに配置



唯一、意図的に走らせたのは、サイドの ZIPライン。

一枚革の中に刻まれたその直線は、機能性としての開口部であると同時に、デザインを象徴する一本の軸でもあります。
滑らかな革の表面を割るように走る金属のラインは、無骨さと緊張感、そして静かな均衡をもたらしています。

この潔いワンピース構造は、製作において極めて難易度が高く、革の中で最も美しい部位を見極めて裁断しなければなりません。
傷や繊維のムラが許されないため、使用できる原皮はごくわずか。

まさに、素材・技術・経験、そのすべてが試される構造です。
革の皺、光の反射、足の動き、すべてがダイレクトに浮かび上がる。

この 静かなる造形 こそ、ワンピースブーツの本質。

装飾に頼らず、素材そのものが語る靴。

それはまるで、時間とともに呼吸するオブジェのような存在です。

革と一体化する、マッケイ製法のしなやかさ

マッケイ製法:アッパーとインソール、アウトソールを一度に縫い付けるイタリアの伝統的な製法

このブーツの底付けには、イタリア靴の伝統技術である マッケイ製法 を採用。

アッパー・中底・本底を一度に縫い合わせることで、堅牢さを保ちながらも、一体感から生まれる高い柔軟な屈曲性を実現しています。

マッケイの最大の魅力は、足裏に「直に革の反応が伝わる」こと、足を包み込むような柔らかい履き心地が特徴です。

その上に、レザーソールをベースとしながら 外張りでビブラムソールを装着。
グリップ力と耐摩耗性を加えつつ、ビブラムソール特有のボリュームが全体のバランスを引き締めています。

ホワイト ビブラムソールを装着 (製品染によりライトグレーに変化)

異なる素材の層が重なりながらも、全体としては驚くほどしなやかで、軽やかな履き心地。
それはまるで、無骨な躯体の中に潜む柔らかな神経のように、構造の中で生きている「感覚の工芸」です。

削ぎ落としの中に宿る、存在の美


このブーツが放つ存在感は、装飾でも形でもなく、「素材そのもの」と「構造の純度」から生まれるものです。

一枚革で仕立てられたワンピース構造。
製品染めによって生まれる深い陰影。
縫いを最小限に抑えた造形の中で、革の張り、ねじれ、歪み。
そのすべてが意図として成立しています。

履き込むほどに、着用者の動きに呼応し皺が刻まれ、革は体温を帯び、線ではなく「面」で語りかけてくる。
それはまるで、時間とともに呼吸する彫刻のよう。

無骨でありながらも、どこか静かな佇まい。
実用と美の境界を曖昧にするこの佇まいこそ、incarnation が追い求める「存在としての美しさ」の象徴です。

「 削ぎ落としで魅せるSZ-1L 」と「 構築で魅せる EG-1 」
対をなす二つのブーツは、異なるアプローチでありながら、どちらも「クラフトが語る美の本質」を体現しています。

削ぎ落としの中に宿る、存在の美。
時間が形を完成させるブーツ。
このワンピースブーツは、履く人の時間とともに完成していきます。

ぜひこのブーツを自身の手で育ててみていただければ、嬉しく思います。

[イベント告知 |CABANE × incarnation POP-UP EVENT]

このたび、福井のセレクトショップ CABANE(キャバン) にて、incarnation POP-UPイベント を開催中です。

詳しい詳細は、こちらで紹介しています。
https://store-jp.incarnation.jp/pages/blog-post?id=5335

また、動画でご紹介するレザーブルソン、コートは、incarnation Japanオンラインサイトと同時にCABANE様にて展示販売を行っております。
お気軽にお問い合わせください。


◾️会期:11月8日(土)15:00〜11月30日(日)
(初日のみ15:00スタート/通常営業時間 11:00〜20:00 火曜定休)

◾️会場:CABANE 福井県福井市中央1-21-26

◾️問い合わせ先:MAIL: info@cabane.jp TEL: 0776-21-8112

CABANE公式サイトはこちらから▶︎ https://www.cabane.jp/


皆さまのご来場を心よりお待ちしております。


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無骨さと美を纏う、渾身の一足 ─ Horse RG Leather Engineer Boots EG-1

いつも incarnation Japan ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

本日オンラインサイトに新商品を更新いたしました。

オンランサイトはこちらから▶︎ https://store-jp.incarnation.jp/products/horse-rg-leather-engineer-boots-eg-1-vibram-soles-goodyear-welt-piece-dyed


その中でも今回は、強い想いを込めて制作した渾身の一足である、ホースレザー ラグリンザート エンジニアブーツ EG-1 をご紹介します。

一目で伝わる、ラグリンザート特有の革そのものの迫力。
そして、クラシックなエンジニアブーツの構造をベースにしながらも、現代の incarnation が再構築した、新たなバランスのデザイン。

素材、構造、染め、仕上げ。

すべての工程が、この一足のために丁寧に積み重ねられています。
このブーツに込めた想いを皆さまにも感じていただければと思います。

ぜひ最後までお楽しみください。

ホースレザー ラグリンザート エンジニアブーツ

HORSE RG LEATHER ENGINEER BOOTS EG-1  [art.11R-71147/VB]


ベースとなったのは、25AWコレクションで登場した新型 EG-1。

エンジニアブーツは、もともとアメリカで生まれたワーカーブーツが起源です。



ルーツを辿り、今を再構築するデザイン哲学

デザイナー小川自身もアメリカのカルチャーから大きな影響を受け、渡伊前は年中エンジニアブーツを履いていたほどの強い愛着を持っていました。

しかし、イタリアに渡り、ヨーロッパの文化や自然、そして職人たちの感性に日々触れる中で、デザイナーの中に美に対する新しい価値観が芽生えていきました。

アメリカ的な無骨さに、イタリアらしい繊細さと造形美が重なり合い、そこからincarnation 独自のデザイン性が確立されていきます。

25AWコレクションのテーマは

「渡伊当初の初期デザインを、今の感性で再構築する」


デザイナーにとってそれは、incarnationの過去と現在のをつなぐ試み。
王道とも言えるエンジニアブーツをイタリアの感性で再解釈するという新たな挑戦の始まりでもありました。

そして生まれたのが、この ENGINEER BOOTS EG-1

無骨さの中にエレガンスと構築美を共存させた、まさに incarnation ならではのエンジニアブーツです。


ノルウェージャン製法が支える構築美 ― 強度とフォルムの再構築


本来、エンジニアブーツは着脱を容易にするために履き口が広く設計されていますが、
EG-1ではシャフトを細身に再構築し、バックジップを採用。

利便性を保ちながらも、美しいラインを描くシルエットに仕上げました。


迫力のあるラグリンザートレザーに一本のジップラインが走ることで、機能性と造形美、その両方を兼ね備えたデザインとして確立されています。

バックルもまたエンジニアブーツの象徴。
製品染めによって本体と一体化し、重厚ながらも統一感のある表情に仕上がっています。


製法には、伝統的なノルウェージャン グッドイヤー ウェルト製法を採用。

アッパーとソールを二重に縫い上げることで高い防水性と耐久性を実現し、過酷な環境でも安定した歩行性を発揮します。

重厚でありながら、驚くほど快適な履き心地。
クラシックな構造に、現代的なバランス感とincarnationの感性を融合させた、
まさに渾身の一足です。



革が語る彫刻 ― ラグリンザートという存在


エンジニアブーツというワークブーツの象徴を、素材の力でどう再構築し表現するか。
その答えとして選ばれたのが、ラグリンザート ホースレザー でした。

ラグリンザート(raggrinzato)とは、イタリア語で「皺の寄った」という意味を持ちます。
このレザーは、通常よりも厚みのある大型の原皮をあえて選び、鞣しや加工の段階で、もともと革が持つ自然の皺を強調するように仕上げています。

さらに、製品染めによる収縮で繊維がぐっと引き締まり、革の表面に刻まれた皺がより際立つことで、深い陰影と立体感が生まれます。

まるで「自然が刻んだ彫刻」のような迫力。


力強くも美しい表情は、エンジニアブーツが持つ無骨さや強さを素材の質感で表現しています。
と、同時にイタリアの染色文化がもたらす奥行きある黒の深みが、無骨さの中に確かな洗練を添えています。

時間の経過とともに艶や皺が変化し、履く人それぞれの時間と共に唯一無二の表情へと育っていく。

それこそが、incarnation が目指す革との生き方です。


「力強さ」と「美しさ」、相反する要素をひとつに閉じ込めたこの素材こそ、今回のエンジニアブーツを支える、incarnationの核心ともいえます。


足に沿うフィットと馴染みサイズ選びの目安について

画像だけでは伝わりにくい着用感、そしてサイズ感を動画にまとめました。
(現在、限定公開の動画ですので、お手数ですがクリックをお願いいたします。)

こちらをクリックしてご覧ください▶︎ https://youtu.be/4sviYLw9pfA?si=4mUYG0AAPyUMzXC9



時を重ねて完成する、一足の物語


エンジニアブーツという原点を、イタリアの美意識と職人技で再解釈した EG-1。

その力強いフォルムと、ラグリンザートホースレザーが放つ深い陰影。
無骨さの中に確かな品格が宿るこの一足は、単なるブーツではなく、時を重ねながら完成していく作品です。

履くほどに馴染み、皺が刻まれ、艶が増していく。
そこに浮かび上がるのは、持ち主自身の生き方と時間。

エンジニアブーツのルーツに宿る「力強さ」と、イタリアの文化が育む「美しさ」。
その二つが重なり合い生まれたのが、 「HORSE RG LEATHER ENGINEER BOOTS EG-1 」です。

この一足が、日々の中で存在感を放ち、長く共に歩んでいく相棒となってくれることを願っています。



オンランサイトはこちらから▶︎ https://store-jp.incarnation.jp/products/horse-rg-leather-engineer-boots-eg-1-vibram-soles-goodyear-welt-piece-dyed

◾️お問い合わせ先
コンタクトページ : https://store-jp.incarnation.jp/pages/contact
MAIL : jp-store@incarnation.jp
LINE : https://lin.ee/0uR3Zyq 





[異素材で出会う、もうひとつのエンジニアブーツ ― 取扱店舗情報 ]

異素材で仕立てたエンジニアブーツが、下記ディーラー様に順次到着しております。

革の厚み、艶の出方―同じフォルムでありながら、素材が変わればまったく別の表情を見せてくれる。

光の加減や体温によって変化する陰影を、どうぞご自身の目で確かめてみてください。

B’2nd
〒060-0062 北海道札幌市中央区南2条西3丁目1番地 三番街ビル
TEL:011-222-4283
営業時間:11:00-20:00
※HORSE LEATHER ENGINEER BOOTS EG-1(ホースレザー 製品染め) 入荷済み



GULLAM
〒150-0033 渋谷区猿楽町6-11 プリムローズマンション1F
TEL: 03-6416-4700
営業時間: 12:30 ~ 20:00 
[土・日・祝]12:30 ~ 19:00
定休日: 水曜日
https://gullam.jp/shopping
※HORSE RESIN LEATHER ENGINEER BOOTS EG-1(ホースレザー レジナート) 11月上旬に入荷予定



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クラシックと迫力、二つの顔を持つ ショルダーバッグ|26SSオーダー会のご案内[札幌]

いつも incarnation Japan ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

本日は「2WAYショルダーバッグ」をご紹介いたします。
クラシカルな佇まいを持ちながらも、使いやすさを兼ね備えたデザイン。
ショルダーとしても、手持ちとしても使用できる汎用性の高さが魅力です。

本アイテムに採用した「ホース ラグリンザート レザー」は、手に取った瞬間に伝わる素材の力強さが魅力。今季25AWでは、カラーバリエーションにより、それぞれが異なる表情を映し出した仕上がりとなっています。

記事の後半では、引き続き各地で開催中の 26SS コレクションオーダー会情報もお届けします。

ぜひ最後までお楽しみください。


ホースレザー ラグリンザート 2WAY ショルダーバック

HORSE RG LEATHER BAG 2WAY SHOULDER M /WORKER SMALL UNLINED [art.11R-9557]


2020AWコレクションより続く、2WAY仕様(ハンド&ショルダー)のレザーバッグ。

シンプルで無駄のない設計ながら、手にした瞬間に圧倒的な存在感と力強さを感じさせるプロダクト。日常からビジネスまで幅広いシーンに自然と溶け込みながらも、incarnationらしい立体的なフォルムが印象を残します。

「M /WORKER」の「M」は、2020AWのコレクションテーマであるMINER(炭鉱夫)の頭文字。

かつて命をかけて資源を掘り出していた炭鉱夫たちは、過酷な環境の中で簡素で実用的な道具を使い込み、日々の労働の積み重ねが、道具に歴史と意味を刻んでいきました。その姿勢は、素材と向き合い、手仕事にこだわるincarnationのものづくりと深く響き合います。

このバッグは、炭鉱夫たちの「暮らし」と「労働」の記憶を、現代に再構築したプロダクト。

時間とともに深まる革の表情とともに、使い手の暮らしに静かに馴染んでいきます。

color :91N (BLACK)

バッグで感じる素材「ラグリンザートレザー」の迫力

今回の「2WAYショルダーバッグ」に使用しているのは、incarnation を象徴する製品染めを施したラグリンザート ホースレザー

通常のホースレザーが持つ、透明感のある滑らかな表情やハリ感とは異なり、ラグリンザートレザー。
厚みのある大型の原皮をあえて選定し、鞣しと加工の工程で革本来のシワを強調させています。

右:color 91N (BLACK) / 左:61N (OLIVE)

製品染めによる収縮によって繊維がぐっと引き締まり、自然に刻まれたシワが際立つことで、独特の陰影と立体感が生まれます。

「伝統的なフォルムとラグリンザートの質感」が融合することで、他にはない存在感を放つバッグとなりました。


color :91N (BLACK)

用途を選ばない、シンプルで万能な収納

収納に関しては、シンプルに仕切りを設けない構造となっています。
日常的に持ち歩く財布はもちろん、ビジネスシーンで必要なノートパソコンやA4サイズの書類もすっきりと収めることが可能です。
ちょっとした小物を収納できるファスナー付きのポーチもついており鍵を中に入れたり
外側ポケットにはスマートフォンやペンを差し込むことも出来ます。

仕切りがないことで自由度が高く、大きな荷物をそのまま入れたり、ポーチなどで整理しながら使うこともできるため、使用シーンやライフスタイルに合わせた柔軟な使い方ができます。


バッグに施されている金具にもincarnationのこだわりが詰まっています。
さらに、本体の革と同じ染料で仕上げることで、金具までもが一体感を持ち、独特の錆びたような風合いに。

単なるパーツではなく、デザインの一部として調和するのが魅力です。
革が時を経て表情を変えていくのと同じように、金具もまた経年ならではの風合いが生まれ深みを増していきます。


イタリアの自然と伝統が染色技術がもたらす色彩の深み

上から時計まわりに color 91N(BLACK), 52N(BRDX), 51N(RED), 61N(OLIVE)


イタリアの染色文化と職人技が息づく、豊かなカラーバリエーションも incarnation の大きな魅力のひとつです。

染料が革に浸透していく過程で、ラグリンザート特有の深いシワや陰影が際立ち、同じ色でも一つひとつが異なる表情を生み出します。

右:color 61N (OLIVE) / 左:51N (RED)


鮮やかな色味の奥に宿る立体感や奥行きは、まさに素材とデザインが交わって生まれるもの。

そして、時間とともに色はさらに深まり、使い込むほどに自分だけのニュアンスへと育っていきます。
選んだカラーが持ち主の暮らしやスタイルと重なり合い、唯一無二の存在へと変化していく過程もまた、このバッグの大きな魅力です。

お気に入りのデザインに加え、自分の感性に響くカラーを選べることも楽しみのひとつだと思っています。
ぜひ皆さまもincarnationでご自身だけの組み合わせのレザーアイテムを見つけていただけると嬉しく思います。

右:color 91N (BLACK) / 左:52N (BRDX)


ホースレザー ラグリンザート 2WAY ショルダーバックは、引き続き26SSコレクションにてオーダーを承っております。
ご興味のある方は、ディーラー、incarnation Japanへお問い合わせください。

問い合わせはこちらから▶︎ JAPAN DEALER / incarnation Japan


26SSコレクション・オーダー会情報

ご好評をいただいておりますオーダー会は、引き続き、各地の会場にて開催・予定しております。

現在、8月23日(土)から31日(日)までの9日間、大阪・南船場 ROYAL FLASH Luxury にて、incarnation 26SS プレオーダー会を開催しております。

ご好評いただいております、こちらの大阪でのイベントも残すところ
あと30日(土)31(日)2日間となりました。

この機会にぜひ足をお運びいただき、実際に素材やシルエットをご体感いただければ嬉しく思います。

ROYAL FLASH Luxury 南船場  大阪

開催日程: 8月23日(土)〜31日(日)11:00  –  20:00

会場:  ROYAL FLASH Luxury 南船場  大阪府大阪市中央区南船場4丁目13−5 第2有樹ビル

アポイントは不要ですので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。

お問い合わせ先: TEL: 06 – 6121 – 8008
Instagram DM :https://www.instagram.com/royalflash_minamisenba/?igsh=cmRqc2VpbTliaXN2&utm_source=qr#

そして大阪に続いて札幌にてincarnation 26SS プレオーダー会を開催いたします。

B2nd札幌店

開催日程 : 9月12日(金)・13日(土)・14日(日)・15日(月)11:00-20:00

会場:B2nd札幌店 〒060-0062 北海道札幌市中央区南2条西3丁目1番地 三番街ビル

アポイントは不要となっておりますが、アポイント有りの方をご優先させていただきます。
お問い合わせ先: TEL:011-222-4283
Instagram DM:https://www.instagram.com/b2nd_sapporo?igsh=MXR4bmgzeXF6MGVjdA==


B’2nd札幌店の浅野様は、国内外問わず数多くのレザーブランドのバイイングを手掛けてこられた方です。
豊富な経験と知識を背景に、サイズ感のご相談はもちろん、素材ごとの特性や魅力を活かしたコーディネートまで、幅広い視点でお客様一人ひとりに寄り添ったご案内をされています。

実際に私自身も以前の受注会で浅野様とご一緒させていただきました際には、レザーに向き合う情熱と、お客様はもちろん、スタッフ様など関わる全ての人に誠実で真摯に向き合う姿勢に、強く感銘を受けました。
また、B’2nd札幌店のスタッフ様方もレザーへの知識が豊富で、チーム一丸となってお客様の特別なレザー選びをお手伝いしてくださいます。

incarnationの商品を通しても、その想いや情熱をお客様へ届けてくださっています。

気さくでお話しやすいお人柄と、丁寧に耳を傾けてくださる誠実さがあり、初めての方でも緊張せずに相談しやすい、温かく安心できる雰囲気があります。

今回ご紹介しましたバッグも今行われているプレオーダーイベントも、どちらも実際に触れてこそ伝わる魅力があります。
ぜひこの機会に、incarnationが自信を持って打ち出すレザーを体感していただければ幸いです。
皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。

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