incarnation 25AWコレクション – 完成への道のり


incarnation Japan ブログを訪れていただき、ありがとうございます。

以前のブログでは、12月下旬から始まった染め加工や縫製作業、そしてコレクション準備中の現場について紹介しました。

今回はその続きとして、完成間近のサンプルがコレクションとして形になるまでの私たちの日々をお伝えしたいと思います。

ぜひ最後までご覧いただければ嬉しく思います。


職人たちと過ごす年始の緊張感



コレクションの準備は昨年夏の終わりにスタートし、秋には具体的な形が見え始め、12月には染めや縫製の工程に入りました。

そして、新年を迎えてからが、私たちにとって一番の山場となります。


イタリアでは、クリスマス(NATALE)から1月6日のエピファニー(Epifania、東方三博士がイエスを訪れた日を祝う日)までを大切に過ごす文化があります。

この期間は2週間以上にわたり休暇を取る人もいれば、元旦明けから仕事を再開する人もいて、その過ごし方はさまざまです。


職人たちも例外ではなく、それぞれのペースに合わせてスケジュールを調整していく必要があります。

とはいえ、年末までにすべてが計画通り進むことはありません。


今年も例外ではなく、雨の日が続いた影響で、あるマテリアルのレザーの乾燥が大幅に遅れてしまいました。
このような状況は毎シーズン恒例のようなものですが、それでも緊張感が走ります。


「レザーは急ぐといいものが生まれない」―これはデザイナーがいつも口にする言葉です。

乾燥が止まることで他の工程に影響が出ますが、慎重に進めざるを得ません。

それでも、職人たちは焦ることなく、「最後にはなんとか間に合わせるさ」と。
そして、毎回コレクションには間に合うから不思議なものです。




乾燥を待つ間にレザーウェアやシューズ、小物、布帛製品といった多岐にわたるラインナップの最終調整を進めていきます。

そして、ようやく乾燥が終わり次の加工に入ったレザーは、予想以上の仕上がりを見せてくれました。



「急ぐといいものは生まれない」
という言葉を改めて確信する瞬間でした。







撮影の日 | アイテムが語り始める瞬間



サンプルが無事に揃ったら、次は撮影です。

今回の撮影場所は、ウンブリア州の隣、マルケ州にある知人のスタジオ。

昨年訪れた際に一目惚れした、雰囲気のあるスペースです。
このスタジオでの撮影が、25AWコレクションの世界観を形にする大きな一歩となりました。


早朝5時に起床し、ペルージャを出発。

車にサンプルと撮影機材を詰め込み、まだ薄暗い街を抜けてマルケへと向かいます。
移動中の車内は、控えめな会話と窓の外を眺める静かな時間。

到着した頃には、気温はマイナス2度。スタジオ周辺の空気は冷え切っており、吐く息が白く漂っていました。

冬の撮影は毎回寒さとの戦いですが、撮影中は高揚感と緊張感が寒さを忘れさせてくれます。




撮影チームは、長年一緒に仕事をしてきた仲間たち。


信頼し合えるこのメンバーで行う撮影は、まさに「阿吽の呼吸」で進みます。
6時間あまりの撮影はあっという間に過ぎ、納得のいく仕上がりに。


完成した写真と映像には、アイテム一つひとつの存在感が見事に引き出されていました。

撮影の瞬間を思い返しながら、改めてこのコレクションが持つ魅力を強く感じています。

今回も、ムービーと画像の完成が楽しみでなりません。








パリ展へ| いよいよ、コレクション公開


撮影が終わると、翌々日からパリでの展示会が待っています。

フィレンツェ空港からシャルル・ド・ゴール空港へ到着し、ハイヤーで展示会を行うアパートメントへ。
曇り空が広がるパリの街並みを眺めながら、静かな緊張感と期待が入り混じります。

空港からアパートメントまでは渋滞に巻き込まれ、約2時間半の移動でした。




今回も広めのアパートメントを貸し切り、コレクションを展示します。
私たちの強い想いで、「訪れた人にブランドの世界観を肌で感じてほしい」という考えからです。

渋滞で遅れながらもアパートメントに到着し、すぐにサンプルを運び入れ、その足でハイヤーに積んでいたハンガーラックを取りに向かいます。

ラックを搬入し終えて、やっとここから展示の準備です。
事前にイメージしていたレイアウトを試しながら微調整を重ね、「これだ」と思える配置に仕上げていく作業は、緊張と楽しさが入り混じるひとときです。

全てが整ったのは夜の21時過ぎ。
朝6時に家を出て以来、何も食べていないことを思い出し、少しだけ食事を取りながら一息つきます。




しかし、まだ終わりではありません。
仕上げとなるビデオ制作の打ち合わせが残っていました。

細部にこだわりながら作業を進め、完成したのは深夜。


長い一日がようやく終わりを迎えましたが、これもまた毎シーズンの恒例行事です。


いよいよ25AWコレクションが始まります。

皆さまにお届けできる日を楽しみにしております。
どうぞご期待ください。





「incarnation JAPAN」展示販売会 開催中

普段オンラインでしか触れることのできないincarnation JAPANのアイテムを、今回も実際に手に取ってご覧いただけます。

写真や画面越しでは伝わりきらない細部へのこだわりや素材の質感を、実際にご覧いただき、感じていただければと思います。

詳しい詳細は下記記事をご参照ください。
https://store-jp.incarnation.jp/pages/blog-post?id=3315







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