incarnation Japan ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
昨日1月18日、26AWコレクションの撮影を終えました。
まだ余韻が残っているうちに、撮影レポートをお届けします。
取り急ぎになりますが、当日の空気感をそのまま書き留めました。
ぜひ最後までご覧いただければ嬉しく思います。
霧の向こう側へ|JESI(イェージ)という街で

26AWコレクションの撮影が、無事に終わりました。
今回の舞台は、カメラマンの住む街 JESI(イェージ)で。
私たちの拠点であるペルージャ から東へ、およそ100km弱。
アドリア海に向かって山を越えた先にある、マルケ州の小さな丘の街です。
撮影場所(地元のメディア誌を発行するオフィス)にあったJESIの地図は、どこか手描きのような佇まい。
正確さよりも感覚が優先された線が、この街の成り立ちをそのまま映しているようでした。
音楽が盛んな土地柄で、大きなテアトロ(劇場)も街の中に自然と溶け込んでいます。
城壁に囲まれ、今も中世の空気を残すJESI。
フィレンツェのような観光地らしい派手さはないものの、暮らしと時間が静かに積み重なってきた街です。
早朝、山を越える

出発はまだ暗いうち。
ペルージャを出てすぐに山道へ入り、トンネルが連続します。
イタリア半島の背骨をなす山脈である、アペニン山脈を横断するこのルートは、イタリアの中でも独特の緊張感がある道。
トンネルの中では、人工の光だけが一定のリズムで流れていきます。
最後のトンネルを抜けた瞬間、視界が一変しました。
一面、霧。
まるで世界が一度リセットされたような景色です。
JESIに到着する頃には、その霧も少しずつ薄れ始め、街と気持ちが、ゆっくりと撮影に向かって整っていく感覚がありました。
言葉のいらない立ち上がり 設営の時間

チームが揃うと、現地に着くや否や、車からサンプル、ラック、撮影什器を一気に降ろします。
もう説明は必要ありません。
このメンバーで何度も撮影を重ねてきたからこそのテンポ。
気がつけば、あっという間に撮影可能な状態になっていました。
毎回感じますが、この設営の早さは、長年のチームの積み重ねそのものです。
スタッフの渡辺も、いつの間にか撮影は今回で10回目。
時間の流れの早さを感じつつ、設営や現場まわりを支えてくれる存在として、その頼もしさをあらためて感じました。
街に委ねながら、撮る

今回の撮影構成は、ルックは室内で、イメージとムービーはJESI(イェージ)の街中で。
この判断と段取りを、すべてカメラマンがオーガナイズしてくれました。
地元だからこそ把握している、光の入り方や時間帯、人の流れ。
現場に立っていて、背中を預けられる感覚があります。
それだけで、撮影の精度は一段上がる。
朝は曇り。霧が残り、光はフラットでした。
時間が経つにつれ雲が流れ、少しずつ日差しが差し込んできます。
それに合わせて、街の表情も静かに変わっていきました。
後半、まるで計算されたかのようなタイミングで、最高の光。
今回のコレクションテーマ、そしてテーマとして流していた音楽とも、不思議なほど噛み合います。狙っても、なかなかこうはならない。
だからこそ、自然がくれたご褒美のように感じました。

休憩はなし。気づけば8時間。
集中していると、時間の感覚は簡単に消えます。
ハンガーに掛かっていたサンプルが
身体に乗り、
動き、
街の空気をまとい、
ひとつの表情を持ちはじめる。
その変化を見届ける時間は、何度経験しても特別です。
次は、フランス パリへ
この26AWコレクションは、今週金曜からパリで展示会がスタートします。
今回の撮影で、コレクションは確実に次の段階へ進みました。
ぜひ、続報を楽しみにしていてください。
一緒に、このコレクションを育てていけたら嬉しいです。
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TERADA
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