冬の空気から生まれたムートン そして日本展示オーダー会へ

incarnation Japan ブログを訪れていただき、ありがとうございます。

パリでの展示会を終え、イタリアへ戻ってきました。

帰路のパリは予想以上に冷え込み、飛行機は3時間ほどの遅延。とはいえ、大きなトラブルもなく、無事アトリエに戻っています。

今回は、オンラインストアに掲載しましたムートンアイテムと、日本で開催予定の展示オーダー会についてご案内します。

最後までお付き合いいただければ嬉しく思います。


この冬に仕立てたムートン

カラーはブラック・オフホワイト。(オフホワイトは完売いたしました)

この企画を思い立ったのは、昨年の冬。
空気がいちばん澄んでいた頃でした。

年末、毎年恒例の棚卸しのタイミングで、裁断師から素材リストが届きます。

革はアトリエと裁断師のもと、それぞれ大切にストックされており、新しい革の他に、その中から次の制作につながるヒントを探します。

そのリストの中に、ふと目が止まった素材がありました。

トスカーナ ムートン。

すでに使い切ったと思っていた、わずかな残りです。
指先がかじかみ、首元にもう一段の温もりが欲しくなる季節。

このムートンは、まさに今こそ役に立つ素材ではないか。
そう感じたところから、今回の制作は始まりました。

作れる数だけ。

素材が許す分だけ。

そうして形になったのが、限定のムートンアイテムです。



トスカーナ ムートンという素材

今回使用しているのは、イタリア・トスカーナで仕立てられたムートンです。

トスカーナムートンの特徴は、毛質の細かさと密度の高さにあります。
毛足は長く、一本一本がしなやかで、触れたときに硬さが残らない。

見た目に反して軽く、空気をしっかりと含むことで、自然な保温性を生み出します。

厚みや重さで暖かさをつくるのではなく、素材そのものの質で温もりを感じさせるムートン。
日常の中で着用するとき、その違いがじわりと伝わるタイプの素材です。

毛足の色は、ダークグレーをベースに、先端のみブラックで染色しています。
単色ではなく、わずかな濃淡を残すことで、毛並みに奥行きが生まれました。

表面にはナッパ加工を施しています。
樹脂加工を行い、滑らかな質感に仕上げました。
革本来のしなやかさを残しつつ、耐久性と耐水性を向上汚れにくく、扱いやすいのも特徴です。

レザーウェアやファブリックアイテムとも自然に馴染むよう、全体のバランスを意識しています。


スカーフというより、首元のためのパーツ

SHEEP SHEARLING SCARF #3
詳細はこちら▶︎https://store-jp.incarnation.jp/products/sheep-shearling-scarf-

ダークグレーの毛足の先をブラックで染色。奥行きのある表情に仕上げたムートン。表がナッパ加工。

今回のスカーフは、一般的な巻き物とは少し異なる発想で設計しています。

ボタンで留める仕様とすることで、

そのまま留める

一つずらして留める

といった具合に、首元の表情を自在に変えられる構造です。

留め具部分には、薄く漉いたホースレザーを使用しています。

折り曲げやすく、形を作りやすい厚みに調整することで、ムートンのボリュームをコントロールし、スタイリングに奥行きを持たせています。

レザーブルゾンの上からでも、ファブリックコートの首元でも自然に収まり、防寒性だけでなく、冬の装いに静かな変化を添える存在を目指しました。


手元を包む、軽さと密度

SHEEP SHEARLING GLOVE SPAIRAL ZIP #2
詳細はこちら▶︎https://store-jp.incarnation.jp/products/sheep-shearling-glove-spairal-zip-3

長くしなやかな毛足と、シルクのように滑らかな肌触りが特徴のグローブ。
豊富な毛量が空気を多く含むことで、非常に軽量でありながら、高い保温性を発揮します。

真冬でも手元をしっかりと包み込み、着けていることを忘れるような感覚が残ります。

縫製には巻き縫いによるシームレス構造を採用し、ムートン特有の厚みを抑えることで、無駄なボリュームを削ぎ落としています。

そこにスパイラルジップを組み合わせることで、ミニマルな中に、わずかな動きと緊張感を加えました。

機能性と造形、その両立を意識した一双です。




残っていたからこそ、生まれたもの

数は多くありません。

あのリストにムートンが含まれていたから、この冬に形になりました。

意図的に量産したものではなく、素材との出会いがそのままプロダクトにつながった。

そんな一期一会の存在です。

寒さが続くこれからの季節、あなたの日常に、ほんの少しだけ特別な時間を添えられたなら嬉しく思います。

スタッフ 176cm / 64kg
スタッフ 176cm / 64kg

また、今回ご紹介したグローブとスカーフと、保管してきたストックの中から、ムートンジャケット、ムートンコートもオフィシャルサイト(イタリア)に掲載しています。

こちらの数量も限られております。サイズ感や着用感、素材の雰囲気について気になる点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
スタッフが実際の着用したサイズ感、個々の気になる箇所のサイズなどございましたら、計測してご案内いたします。

お問い合わせ先:jp-store@incarnation.jp 


26AW 日本展示オーダー会のご案内

パリでの展示に続き、日本での展示オーダー会を開催いたします。

今回は2月開催分のご案内です。3月の日程については、追って更新いたします。

写真や言葉だけでは伝えきれない、素材の重なりやシルエットの奥行き。
実際に手に取り、袖を通しながら、ゆっくりと向き合っていただける機会です。

incarnationの今を、体感していただけたら嬉しく思います。

GULLAM

◾️日程
2月22日(日)・23日(月・祝)

◾️会場
PANOF E-STUDIO
東京都渋谷区恵比寿南1-14-9 B1F

◾️お問い合わせ
GULLAM
TEL:03-6416-4700
Mail:shop@gullam.jp

※アポイント制
※デザイナー在廊
※ご来場を希望される方は、事前にGULLAM様へお問い合わせください

GULLAMでは、展示を兼ねたオーダー会として、コレクション全体を俯瞰しながらご覧いただける構成となります。

今シーズンもオーナー石倉様がパリ展示会場にお越しいただき、現地でコレクションを丁寧にご覧いただきました。

長年にわたり、国内外のブランドと向き合ってきた視点から、素材の選び方、シルエットの捉え方、着用時のバランスまで含めて、現実的で説得力のある提案がなされます。

レザーをどう着るかではなく、どう生活に馴染ませるか。

GULLAMならではの距離感で、incarnationの一着と向き合っていただける場になるはずです。


incarnation Japan

GULLAMでの開催に続き、incarnation Japan 主催の展示オーダー会も引き続き受付を行っております。

デザイナー本人が在廊し、素材やシルエット、着用感について直接お話ししながらご覧いただける機会です。

一点一点をより細かく確認したい方には、こちらの場がおすすめです。

◾️会場
PANOF E-STUDIO
〒150-0022
東京都渋谷区恵比寿南1丁目14-9 アルティUn B02(恵比寿駅より徒歩5分)

◾️日程
2月20日(金)15:00〜20:00
2月21日(土)12:00〜20:00
※アポイント制
※デザイナー在廊

◾️ご予約・お問い合わせ
Mail:jp-store@incarnation.jp
担当:寺田

オフィシャルLINE(ブログ最下部にてご案内)からもお申し込みいただけます。

・お名前
・ご連絡先(携帯番号)
・ご希望日時(第1希望/第2希望)
※1時間〜1時間半を目安にご案内いたします
※ご連絡をいただきましたら、24時間以内にお返事いたします

◾️オーダー・お支払いについて
ご注文の際には内金を頂戴しております。
お支払い方法は、オンラインでのクレジット決済、または銀行振込からお選びいただけます。

そのほかのご相談についても、当日お気軽にお声がけください。
詳細はご注文時にご案内いたします。


2026年秋冬という、まだ少し先の季節を思い浮かべながら。
incarnationの今を、日本で体感していただけたら嬉しく思います。

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

incarnation Japan
TERADA






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