新年あけましておめでとうございます。
incarnation Japan のブログを訪れていただき、ありがとうございます。
時の節目に立つと、気持ちが少し澄んでくるのを感じます。
初めて袖を通したときの革の重み。
これから先の時間をともに重ねていく一着になる、そう感じた、あの瞬間。
私たちが手がけているレザーウェアは、着る人の動きや、その日の記憶と重なりながら、少しずつ輪郭を深めていくものだと考えています。
新しい年のはじまりに、incarnationがこれまでどんな場所で、どんな人たちと、どんな時間を重ねてきたのか。
今回はその輪郭を、少し辿ってみたいと思います。
ぜひ最後までご覧いただければ、嬉しく思います。

incarnation の始まりにあるもの

incarnation は、デザイナーの 小川慶太 が、レザーメーカーでの経験を経て、2009年にイタリア・フィレンツェで立ち上げたブランドです。
拠点をイタリアに置いた理由は、明確でした。
革文化の歴史が特別なものではなく、日常の延長として根付いている場所であること。
素材を知り尽くした人々が、当たり前のように革と向き合っている環境で、自分の表現を試したかった。
老舗タンナーの協力を得ながら、日本的な繊細さとイタリアの実践的な手仕事を重ねるように、革の開発を進めてきました。

2010年秋冬からはパリで コレクションを発表し、世界へ向けて歩みを進めています。
その後、ペルージャへ拠点を移しながらも、制作の距離感や中心となる人の流れは大きく変えていません。
下地の開発から加工まで、イタリアの職人とともに行い、自分たちの手の届く範囲でものづくりを続けています。
そうした積み重ねの上に、現在の incarnation があります。
ブランドの歩みや制作背景については、下記ページにて詳しくご紹介しています。
ABOUT incarnation ▶︎ https://store-jp.incarnation.jp/pages/about
変わり続けるために、変えないこと

incarnation の制作の中心にいる職人は、創業当初から今に至るまで、ほとんど変わっていません。
同じ手、同じ場所で作り続けるという選択は、安定である一方、常に問いを伴うものでもあります。
慣れに頼れば、思考は止まる。
だからこそ私たちは、工程のひとつひとつで立ち止まり、いまのやり方が本当に最善なのかを、何度も問い直してきました。
変えるべきところは更新する。
けれど、最後まで自分たちの手を通す距離感だけは崩さない。
長い時間をともにするからこそ育つ感覚があります。
言葉を交わさずとも次に何をすべきかが伝わる距離感。
阿吽の呼吸と呼ばれる安定感は、積み重ねた時間の中でしか生まれません。

下地となる革づくりから、裁断、縫製、染色、加工まで。
工程ごとに試行錯誤を重ねながらも、すべてを自分たちの手の届く範囲で行っています。
思い通りにいかない結果や、失敗に見える出来事も、振り返れば次の表現への入口になる。
変化を恐れず、同時に、揺るがせない軸を持ち続けること。
その繰り返しの中で、incarnation のものづくりは続いています。
この考え方を支えている職人や工程については、下記ページにて詳しくご紹介しています。
ABOUT Manufacturing Method ▶︎https://store-jp.incarnation.jp/pages/manufacturing-method
革と向き合うということ

革は、常にこちらの想定通りに応えてくれる素材ではありません。
乾きが遅れることもあれば、思いがけない表情を見せることもある。
だからこそ、私たちは革と向き合う時間そのものを大切にしています。

着る人の体温や動き、日常の空気と重なり合いながら、少しずつ輪郭を変えていく。
その時間までを含めて、一着の在り方だと捉えています。
初めて着たときの高揚感。
数回後に訪れる馴染む感覚。
一年後に鏡の前で気づく変化。
それらすべてを前提にしたものづくりです。
こうした考え方は、仕上げや加工以前に、どんな革を選び、どんな下地をつくるかという段階から始まっています。
私たちが向き合っているマテリアルと、その背景にある考え方については、下記ページにて詳しくご紹介しています。
ABOUT Material ▶︎ https://store-jp.incarnation.jp/pages/materials
新しい年が始まりました。
そしてまた、時間は止まらず動き出しています。
ふと袖を通したときに思い出す、あの感触。
初めて手にした日の記憶。
そして、これから先に重なっていく、まだ名前のない時間。
今、手元にある一着。
これから出会うかもしれない一着。
それぞれ違う時間と、違う思い出を刻んでいきます。
今年もまた、それぞれの時間の中で、incarnation との関係が重なっていく。
そんな一年になれば嬉しく思います。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
incarnation Japan 寺田
26AW コレクション公開と今後のイベントについて
現在、アトリエでは次のコレクションに向けた最終段階を迎え、慌ただしい日々が続いています。
26AW コレクションは、1月23日よりパリにて公開、そして日本でのイベントは2月中旬からスタートする予定です。
詳細は順にお知らせしていきますので、どうぞ楽しみにお待ちください。
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月に1〜2通、ブログやSNSでは触れない奥の話を、少しずつお届けしていきます。
1月、2月は「26AWコレクションにまつわる話題」などをお届け予定です。
お楽しみにお待ちいただければと思います。
慌ただしい日々のなかで、ほんの数分。
ふと目にとめて、気軽に読んでいただける、そんな便りになれたらと思っています。
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