incarnation 26AW コレクション|パリ展レポートと日本展示オーダー会

incarnation Japan ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

本日は、イタリア JESI (イェージ)での撮影を終えてから、パリ展 初日を迎えるまでのこと、そして日本の展示オーダーイベントのご案内をいたします。

ぜひ最後までお付き合いいただけたら嬉しく思います。


26AW コレクション 展示会|パリ、初日を迎えて

JESIからパリへ、止まらなかった時間

サンプルの最終チェック。デザイナーが1着1着袖を通して確認。


日曜、JESI での撮影を終えた翌日、時間の感覚が少し曖昧になっていました。
撮影が無事に終わった安堵よりも、次に待っているパリ展の準備が頭の大半を占めていて、気持ちはずっと前のめりのまま。

各々が持ち場に戻り、画像編集、資料作成、サンプルの最終チェックを進めていきます。
時計を見ながら動いているはずなのに、時間が長いのか短いのか、その感覚すら曖昧になっていきました。

息をつく暇もない、という言葉の通り、まさにそんな数日でした。

仕上がったサンプルと資料を手にした時も、達成感より先に、これでようやくスタートラインに立てる、という感覚のほうが近かったように思います。

パリに戻るという感覚

空港からパリ市内へ。スーツケースを積んで移動。

飛行機を降り、空港のゲートを抜けると、いつものハイヤーのドライバーが待っていてくれました。

顔を見て軽く挨拶を交わす。
それだけで、張っていた気持ちが少しだけ緩みます。
ああ、パリに戻ってきたなと、頭より先に身体のほうが理解したような感覚でした。

向かったのは、いつものアパートメント。
空港に到着した頃は小雨が降り、空は重たく曇っていました。

このタイミングでの雨は少し気がかりでもありましたが、会場に着く頃には雨が止み、雲の切れ間から光が差し込んできました。

タクシーから。雨が止み、空が明るくなってきました。

ふと見上げると、虹が出ていて、信号待ちの人たちが一斉に空を見上げている。
街が一瞬だけ同じ方向を向いたような、不思議な時間でした。

空間を造るということ

ディスプレイを考えながら設営するデザイナー

夕方から夜にかけての設営。
今回も、広めのアパートメントを借りての展示です。

訪れた人に、服だけでなく、空間ごとブランドを感じられる空間。
その想いで、このアパートメントを探し当てました。

ラックを組み、サンプルを掛け、照明の角度を調整する。

空っぽだった部屋に革の匂いと、服の陰影が重なりはじめる。

コレクションが自分たちの手を離れ、外の世界に出ていく準備が整ったと感じます。

26AW collectionディスプレイが完成



そして初日。

初めてのバイヤー、長い付き合いのバイヤー、そして東京でお世話になっている先輩ブランドの方も、立ち寄ってくれました。

コレクションの前で足を止め、手に取り、自然と会話が生まれる。
いいね、という反応、このアイテムについてもう少し聞かせてほしい、という声。

そのやり取りの中で、12月、1月と続いていた緊張感が、ふっと身体から抜けていくのが感じました。

今は、ひと段落した夜。
静かになった空間でこの文章を書いています。

展示会はまだ始まったばかりですが、気持ちの置きどころが見えた、そんな感覚があります。

そして、やっとスタートラインに立てたと実感できたのも、初日のこの時間でした。

この始まったばかりのコレクションが、これから出会う人たちとともに、少しずつ熱を帯びながら、広がっていくことを願っています。



incarnation 26AW コレクション 展示オーダー会のご案内

デザイナー本人が会場に立ち、コレクションを直接ご覧いただきながら、素材やサイズ感についてお話しできればと思っています。

慌ただしい場ではなく、一着ずつ、実際に袖を通し、手に触れ、確かめる時間。

incarnation が大切にしているのは、その人の時間の中で、服がどう育っていくかということです。

お好みや着用のイメージを伺いながら、ご案内いたします。

日常から少しだけ離れて、今シーズンの空気を感じてもらえる場になれば嬉しいです。

開催概要

◾️会場
PANOF E-STUDIO
〒150-0022
東京都渋谷区恵比寿南1丁目14-9 アルティUn B02
(恵比寿駅より徒歩5分)

◾️日程
2月20日(金)15:00〜20:00
2月21日 (土)12:00〜20:00

※アポイント制
※デザイナー本人が在廊いたします

ご予約・お問い合わせ

ご来場をご希望の方は、下記内容をご明記のうえ、メールにてご連絡ください。

Mail : jp-store@incarnation.jp
担当:寺田

オフィシャルLINE(ブログ最下部にてご案内しています)からもお申し込みいただけます。

・お名前
・ご連絡先(携帯番号)
・ご希望日時(第1希望/第2希望)

※1時間〜1時間半を目安にご案内いたします
※ご連絡をいただきましたら、24時間以内にお返事いたします

ご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

オーダー・お支払いについて

ご注文の際には内金を頂戴しております。
お支払い方法は、オンラインでのクレジット決済、または銀行振込からお選びいただけます。
その他、ご相談ください。
詳細はご注文時にご案内いたします。

2026年秋冬という、少し先の時間を、ほんの少しだけ手前に引き寄せるような感覚で。
incarnation の今を、実際に見て、触れていただけたら嬉しいです。

会場でお会いできる時間を、楽しみにしております。

本日も最後までご覧いただきありがとうございます。


incarnation Japan
TERADA




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incarnation 26AW コレクション 撮影|JESIという街で



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昨日1月18日、26AWコレクションの撮影を終えました。

まだ余韻が残っているうちに、撮影レポートをお届けします。
取り急ぎになりますが、当日の空気感をそのまま書き留めました。

ぜひ最後までご覧いただければ嬉しく思います。

霧の向こう側へ|JESI(イェージ)という街で

JESI(イェージ)の街 左下に大きな門のある、城壁に囲まれた街。街のシンボルはライオンです。

26AWコレクションの撮影が、無事に終わりました。
今回の舞台は、カメラマンの住む街 JESI(イェージ)で。

私たちの拠点であるペルージャ から東へ、およそ100km弱。
アドリア海に向かって山を越えた先にある、マルケ州の小さな丘の街です。

撮影場所(地元のメディア誌を発行するオフィス)にあったJESIの地図は、どこか手描きのような佇まい。
正確さよりも感覚が優先された線が、この街の成り立ちをそのまま映しているようでした。

音楽が盛んな土地柄で、大きなテアトロ(劇場)も街の中に自然と溶け込んでいます。

城壁に囲まれ、今も中世の空気を残すJESI。
フィレンツェのような観光地らしい派手さはないものの、暮らしと時間が静かに積み重なってきた街です。

早朝、山を越える

早朝は車も少なく、予定時間通りに到着


出発はまだ暗いうち。
ペルージャを出てすぐに山道へ入り、トンネルが連続します。

イタリア半島の背骨をなす山脈である、アペニン山脈を横断するこのルートは、イタリアの中でも独特の緊張感がある道。

トンネルの中では、人工の光だけが一定のリズムで流れていきます。
最後のトンネルを抜けた瞬間、視界が一変しました。

一面、霧。

まるで世界が一度リセットされたような景色です。

JESIに到着する頃には、その霧も少しずつ薄れ始め、街と気持ちが、ゆっくりと撮影に向かって整っていく感覚がありました。

言葉のいらない立ち上がり 設営の時間

チームが揃うと、現地に着くや否や、車からサンプル、ラック、撮影什器を一気に降ろします。

もう説明は必要ありません。
このメンバーで何度も撮影を重ねてきたからこそのテンポ。

気がつけば、あっという間に撮影可能な状態になっていました。
毎回感じますが、この設営の早さは、長年のチームの積み重ねそのものです。

スタッフの渡辺も、いつの間にか撮影は今回で10回目。
時間の流れの早さを感じつつ、設営や現場まわりを支えてくれる存在として、その頼もしさをあらためて感じました。

街に委ねながら、撮る

テアトロ(劇場)前の噴水で撮影

今回の撮影構成は、ルックは室内で、イメージとムービーはJESI(イェージ)の街中で。

この判断と段取りを、すべてカメラマンがオーガナイズしてくれました。
地元だからこそ把握している、光の入り方や時間帯、人の流れ。

現場に立っていて、背中を預けられる感覚があります。
それだけで、撮影の精度は一段上がる。

朝は曇り。霧が残り、光はフラットでした。

時間が経つにつれ雲が流れ、少しずつ日差しが差し込んできます。
それに合わせて、街の表情も静かに変わっていきました。

後半、まるで計算されたかのようなタイミングで、最高の光。

今回のコレクションテーマ、そしてテーマとして流していた音楽とも、不思議なほど噛み合います。狙っても、なかなかこうはならない。

だからこそ、自然がくれたご褒美のように感じました。

細く入り組んだ昔のままの路地もJESIの魅力

休憩はなし。気づけば8時間。

集中していると、時間の感覚は簡単に消えます。

ハンガーに掛かっていたサンプルが

身体に乗り、

動き、

街の空気をまとい、

ひとつの表情を持ちはじめる。

その変化を見届ける時間は、何度経験しても特別です。

次は、フランス パリへ

この26AWコレクションは、今週金曜からパリで展示会がスタートします。
今回の撮影で、コレクションは確実に次の段階へ進みました。

ぜひ、続報を楽しみにしていてください。
一緒に、このコレクションを育てていけたら嬉しいです。


incarnation Japan
TERADA




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静かな陰影を纏う|ヘビーウェイト・シープ スウェードベストの可能性

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今回は、ヘビーウェイト・シープレザーを使用したベストの紹介いたします。

シープレザーの中でも今回はスウェードを用いています。
スムースレザーとは異なるスウェードならではの表情、そして「ベスト」というアイテムだからこそ生まれるレイヤードの可能性にも注目しました。

素材とデザインの魅力とあわせて、スタイリングによる印象の違いもお楽しみいただければ嬉しく思います。

< 動画のご案内 >
このベストのスタイリングなどを動画にまとめましたので、ご覧ください。
(現在、限定公開の動画ですので、お手数ですがクリックをお願いいたします。)

こちらをクリックしてご覧ください▶︎ https://youtu.be/0pL0BMzNlow

ヘビーウェイト シープレザー ハイカラーベスト

HEAVY WEIGHT SHEEP LEATHER HIGH COLLAR VEST LINED HV-1 [art.H15-2307]
詳細はこちらから▶︎https://store-jp.incarnation.jp/products/heavy-weight-sheep-leather-high-collar-zip-vest-lined-hv-1

シープスウェードが生む、陰影の奥行き

あえて「毛足を潰す」という選択。

今回のベストに使用されているシープスウェードは、一般的なスウェードとは異なるアプローチで仕上げられています。

多くのスウェードが、毛足を立たせ、ふんわりとした起毛感を前面に出すのに対し、
このincarnationのスウェードは、あえて毛足を寝かせるように加工。

起毛にオイルを入れ熱加工を加えることにより表面には均一な柔らかさではなく、スウェードとは思えない光沢のある表情が生まれています。

一見すると落ち着いたマットな質感。
しかし角度や光の当たりかたによって、革の中に潜む濃淡が浮かび上がり、スウェードでありながら、どこか締まった佇まいを見せます。

逆から始まる、スエードの経年変化

この仕上げの面白さは、経年変化の現れかたが、一般的なスウェードとは逆であること。

着用を重ねることで、潰されていた毛足が少しずつ起き上がり、時間とともに表情が柔らかく変化していきます。

最初は陰影を強調した静かな表情。
そこから、使い込むことで毛足が動き、より立体的で奥行きのあるスウェードへと育っていく。

完成された状態から始まるのではなく、着ることで素材がほどけていく。
この逆転した経年変化こそが、incarnationのスウェードの最大の魅力です。

シープレザー スウェード ベストのデザインについて

このシープレザーベストは、一枚で着たときに成立するデザインバランスを持ちながらもコートやレザージャケットの下にレイヤードすることを想定して作られたモデルです。

全体の構成はミニマル。
無駄な切り替えや装飾を削ぎ落とし、縦のラインと、わずかなカーブだけでシルエットを形作っています。

フロントは比翼仕立て。
留めたときには、視線を遮る要素がなく、ベスト全体が一枚の面として立ち上がる構造です。

この「情報量の少なさ」が、モードな空気感を強く感じさせる大きな要因となっています。

アームホールは広すぎず、狭すぎず。
インナーを選ばずにレイヤードできる一方で、一枚で着た際にも輪郭がぼやけない、絶妙なバランスに設定されています。

着丈はやや長めに取られており、縦のラインを強調することで、スタイリング全体をすっきりと見せてくれます。

前を開けたとき、閉じたとき、そのどちらでも見えかたが変わるのが、このベストの魅力。

主張しすぎないのに、確実に「軸」になる。
そんな立ち位置を持ったデザインだからこそ、これからご紹介するコーディネートの振り幅を、自然に受け止めてくれます。

スタイリング#1 デニム × エンジニアブーツで見せる、直球の男らしさ

スタッフ 176cm/64kg サイズ M 着用


シープスウェードベストの魅力をストレートに感じられるコーディネート

足元はデニムとエンジニアブーツで、しっかりと男らしくまとめていますが、このスタイリングが単なる無骨に終わらないのは、合わせているシープレザーベストが持つ、モードな空気感があるからこそです。

一見すると男らしさ感じさせるデニムとエンジニアブーツの組み合わせに対して、このベストは線が細く、縦のラインを強調する構造。

フロントにかけて流れる独特のラインや、削ぎ落とされたディテールによって、スタイリング全体に緊張感とシャープな印象が加わります。

スタッフ 176cm/64kg サイズ M 着用

シープレザーならではの柔らかさと、あえて毛足を抑えたスウェードの表情が、
エンジニアブーツの重さを受け止めつつ、スタイルを一段引き締めています。

男らしい要素が強い足元に対して、ベストが持つモードな雰囲気が中和剤となり、
無骨すぎず、かといって線が細くなりすぎない。

ラフと緊張感、その中間にある絶妙なバランスが、このコーディネートの魅力です。

スタッフ 176cm/64kg サイズ M 着用

レザーベスト[art.H15-2307]
レザージャケット[art.11-41497]
パンツ[art.81-6430L] 26SS新作/春入荷予定
ブーツ[art.11R-71147/VB] オンラインサイト/販売中
https://store-jp.incarnation.jp/products/horse-rg-leather-engineer-boots-eg-1-vibram-soles-goodyear-welt-piece-dyed


スタイリング#2 デニムを落とすことで生まれる、モード感

スタッフ 176cm/64kg サイズ M 着用

続いて紹介するのは、違うモデルのデニムを用いながら、足元の見せかたを変えたスタイリングです。

パンツは、ここ数年で登場してからご好評をいただいているモデル。
サイドに湾曲したパターンを持つカーブレッグパンツ。

腰まわりから腿にかけては程よく分量を持たせつつ、生地が自然に下へ落ちることで穿いたときにドレープが生まれ、特徴的なシルエットを描きます。
同じデザインでも生地が変わることで、落ち感や見えかたが大きく変わります。

このスタイリングでは、あえてブーツを裾で隠すように着用しています。

スタッフ 176cm/64kg サイズ M 着用

足元の存在感を抑えることで、視線は自然に上半身へと引き上げられ、
シープスウェードベストの縦のラインや、ミニマルな構造がより際立ちます。
#1のコーディネートが「男らしさを強調する」スタイルだとすれば、こちら全体のシルエットで魅せるスタイル。

デニムという共通のアイテムを使いながら、ロールアップせず、裾を自然に落とすだけで、スタイリングの印象は大きく変わります。

シープスウェードベストの持つ静かで洗練された佇まいと、湾曲したパンツのラインが噛み合い、落ち着いた大人の雰囲気を感じさせるコーディネートに仕上がっています。

スタッフ 176cm/64kg サイズ M 着用

レザーベスト[art.H15-2307]
レザージャケット[art.11-41077]
パンツ[art.81-6650] 26SS新作/1月下旬入荷予定
ブーツ[art.11R-71147/VB] オンラインサイト/販売中
https://store-jp.incarnation.jp/products/horse-rg-leather-engineer-boots-eg-1-vibram-soles-goodyear-welt-piece-dyed

シープ スウェード ベストの可能性

今回ご紹介したシープスウェードベストは、
一見すると控えめでありながら、スタイリング全体の軸として確かな存在感を放つ一着です。

削ぎ落とされたデザインと、縦のラインを強調する構造。
そして、スエードでありながら静かに光を放つ表情を持つ素材感。

それらが重なり合うことで、レイヤードのためのアイテムに留まらず、
一枚で着たときにも主役として成立するベストに仕上がっています。

今回のコーディネートでは、デニムとエンジニアブーツを合わせた男らしいスタイルから、裾を落としてブーツを隠しシルエットを形成することで生まれる、モードな佇まいまで、同じベストを軸に、異なる表情をご紹介しました。

パンツのシルエットや、足元の見せかたを変えるだけで、印象が大きく変化するのも、このベストが持つ魅力です。

このシープスエードベストは、着る人のスタイルや気分に寄り添いながら、個性を引き立ててくれる存在です。

ぜひ、ご自身のワードローブの中で、どんな表情を見せてくれるのかを想像しながら、
この一着を取り入れてみていただければ嬉しく思います。



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月に1〜2通、制作の背景などを少しずつお届けしていきます。
来週14日は「26AWコレクションにまつわる話題」、15日は「この時期ならではのオンラインショップ小さな入荷」をお届けいたします、お楽しみにお待ちいただければと思います。

慌ただしい日々のなかで、ほんの数分。
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新しい年、革と時間のその先へ


新年あけましておめでとうございます。

incarnation Japan のブログを訪れていただき、ありがとうございます。

時の節目に立つと、気持ちが少し澄んでくるのを感じます。


初めて袖を通したときの革の重み。

これから先の時間をともに重ねていく一着になる、そう感じた、あの瞬間。

私たちが手がけているレザーウェアは、着る人の動きや、その日の記憶と重なりながら、少しずつ輪郭を深めていくものだと考えています。

新しい年のはじまりに、incarnationがこれまでどんな場所で、どんな人たちと、どんな時間を重ねてきたのか。

今回はその輪郭を、少し辿ってみたいと思います。

ぜひ最後までご覧いただければ、嬉しく思います。

ペルージャの街から眺める日の出



incarnation の始まりにあるもの

コレクション撮影のフィッティング


incarnation は、デザイナーの 小川慶太 が、レザーメーカーでの経験を経て、2009年にイタリア・フィレンツェで立ち上げたブランドです。

拠点をイタリアに置いた理由は、明確でした。
革文化の歴史が特別なものではなく、日常の延長として根付いている場所であること。

素材を知り尽くした人々が、当たり前のように革と向き合っている環境で、自分の表現を試したかった。

老舗タンナーの協力を得ながら、日本的な繊細さとイタリアの実践的な手仕事を重ねるように、革の開発を進めてきました。


2010年秋冬からはパリで コレクションを発表し、世界へ向けて歩みを進めています。

その後、ペルージャへ拠点を移しながらも、制作の距離感や中心となる人の流れは大きく変えていません。

下地の開発から加工まで、イタリアの職人とともに行い、自分たちの手の届く範囲でものづくりを続けています。

そうした積み重ねの上に、現在の incarnation があります。

ブランドの歩みや制作背景については、下記ページにて詳しくご紹介しています。

ABOUT incarnation ▶︎ https://store-jp.incarnation.jp/pages/about

変わり続けるために、変えないこと

トスカーナの靴工場にて 


incarnation の制作の中心にいる職人は、創業当初から今に至るまで、ほとんど変わっていません。

同じ手、同じ場所で作り続けるという選択は、安定である一方、常に問いを伴うものでもあります。

慣れに頼れば、思考は止まる。
だからこそ私たちは、工程のひとつひとつで立ち止まり、いまのやり方が本当に最善なのかを、何度も問い直してきました。

変えるべきところは更新する。
けれど、最後まで自分たちの手を通す距離感だけは崩さない。

長い時間をともにするからこそ育つ感覚があります。
言葉を交わさずとも次に何をすべきかが伝わる距離感。
阿吽の呼吸と呼ばれる安定感は、積み重ねた時間の中でしか生まれません。


下地となる革づくりから、裁断、縫製、染色、加工まで。
工程ごとに試行錯誤を重ねながらも、すべてを自分たちの手の届く範囲で行っています。

思い通りにいかない結果や、失敗に見える出来事も、振り返れば次の表現への入口になる。
変化を恐れず、同時に、揺るがせない軸を持ち続けること。

その繰り返しの中で、incarnation のものづくりは続いています。
この考え方を支えている職人や工程については、下記ページにて詳しくご紹介しています。

ABOUT Manufacturing Method ▶︎https://store-jp.incarnation.jp/pages/manufacturing-method

革と向き合うということ

アトリエにて革の選定


革は、常にこちらの想定通りに応えてくれる素材ではありません。
乾きが遅れることもあれば、思いがけない表情を見せることもある。

だからこそ、私たちは革と向き合う時間そのものを大切にしています。



着る人の体温や動き、日常の空気と重なり合いながら、少しずつ輪郭を変えていく。

その時間までを含めて、一着の在り方だと捉えています。

初めて着たときの高揚感。

数回後に訪れる馴染む感覚。

一年後に鏡の前で気づく変化。

それらすべてを前提にしたものづくりです。

こうした考え方は、仕上げや加工以前に、どんな革を選び、どんな下地をつくるかという段階から始まっています。

私たちが向き合っているマテリアルと、その背景にある考え方については、下記ページにて詳しくご紹介しています。

ABOUT Material ▶︎ https://store-jp.incarnation.jp/pages/materials






新しい年が始まりました。
そしてまた、時間は止まらず動き出しています。

ふと袖を通したときに思い出す、あの感触。
初めて手にした日の記憶。

そして、これから先に重なっていく、まだ名前のない時間。

今、手元にある一着。
これから出会うかもしれない一着。

それぞれ違う時間と、違う思い出を刻んでいきます。

今年もまた、それぞれの時間の中で、incarnation との関係が重なっていく。
そんな一年になれば嬉しく思います。

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。


incarnation Japan 寺田


26AW コレクション公開と今後のイベントについて

現在、アトリエでは次のコレクションに向けた最終段階を迎え、慌ただしい日々が続いています。

26AW コレクションは、1月23日よりパリにて公開、そして日本でのイベントは2月中旬からスタートする予定です。

詳細は順にお知らせしていきますので、どうぞ楽しみにお待ちください。




【incarnation Japan メールマガジンのご案内】

月に1〜2通、ブログやSNSでは触れない奥の話を、少しずつお届けしていきます。

1月、2月は「26AWコレクションにまつわる話題」などをお届け予定です。
お楽しみにお待ちいただければと思います。

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