フードブルゾンをどう着るか。ヘビーウェイト・シープで組む4つのスタイル

incarnation Japanブログをご覧いただき、ありがとうございます。

今回は、シープレザーフードブルゾンのデザインを活かしたスタイルバリエーションをご紹介いたします。
(前回の記事は、こちら▶︎https://store-jp.incarnation.jp/pages/blog-post?id=5072

トップのブルゾンは同一のまま、パンツとシューズを変えることで生まれる印象やバランスの違いに注目しました。

デザインの魅力とあわせて、コーディネートによって変化する表情もお楽しみいただければ嬉しく思います。

< 動画のご案内 >
このブルゾンのスタイリングなどを動画にまとめましたので、ご覧ください。
(現在、限定公開の動画ですので、お手数ですがクリックをお願いいたします。)

こちらをクリックしてご覧ください▶︎ https://youtu.be/PYrjZc4nzf0


ヘビーウェイト シープレザー フードブルゾン

HEAVY WEIGHT SHEEP LEATHER HOODED BLOUSON LINED SJ-4 [art.H15-42037]

詳細はこちらから▶︎https://store-jp.incarnation.jp/products/heavy-weight-sheep-leather-zip-front-hooded-blouson-lined-sj-4

ヘビーウェイト・シープがもたらす、静かな重厚感

このフードジャケットに使用されているのは、
一般的なシープレザーとは異なる、ヘビーウェイトのシープレザー。

シープ特有の柔らかさやしなやかさはそのままに、しっかりとした厚みと密度を持たせることで、着用した瞬間に「軽さ」よりも先に重みと存在感が伝わってきます。


柔らかいのに、芯がある。
身体の動きには素直に追随しながらも、シルエットを崩さず、形を保ち続ける。

このバランスこそが、ヘビーウェイト・シープならではの魅力です。


フードというカジュアルな要素を持ちながらも、全体の印象はあくまで静かで、研ぎ澄まされています。

切り替えは極力抑えられ、シルエットそのものが自然に立ち上がるよう設計された構造。

羽織った瞬間に、服が主張するのではなく、着る人の輪郭に沿って馴染む感覚があります。


フードは大きすぎず、小さすぎず。
被ったときも、下ろしたときも、首元に自然な立体感を残します。


立体裁断によって形成されたフードは、首から肩にかけてのラインを崩さず、

正面・横・後ろ、どの角度から見てもシルエットが安定しています。


フードを被ることで印象が大きく変わりすぎない点も、このモデルの魅力。

あくまで「静かな変化」に留めているところに、incarnationらしいバランス感覚が表れています。


フロントは斜めに走るジップラインによって、視線が自然に縦へ流れ、さらに比翼仕立てにすることで全体をすっきりと見せてくれます。

無駄な装飾を削ぎ落とした前身頃は、レザーそのものの質感や陰影がダイレクトに伝わる構成です。

ジップの開閉によって生まれる、わずかな表情の違いも、このジャケットならではの魅力です。

スタイリング#1  サルエルパンツでつくる抜け感

スタッフ 176cm/64kg サイズ M 着用


最初に紹介するのは、フードブルゾンにサルエルパンツを合わせたスタイリングです。

腰まわりにはしっかりと分量を持たせ、そこから膝にかけて一気に細くなる独特のシルエット。
この強い緩急が、レザーの重厚感とぶつかることなく、全体をスタイリッシュにまとめています。


足元には、あえて抜け感のあるカジュアルなスニーカーを合わせました。

スタッフ 176cm/64kg サイズ M 着用


フードブルゾンとスニーカーは相性の良い組み合わせですが、そこにサルエルパンツを挟むことで、単なるカジュアルに寄らず、モードな空気感が加わります。

リラックスしすぎず、かといって力みすぎない。
ヘビーウェイト・シープの存在感を活かしながら、サルエルパンツとスニーカーで抜きを演出したコーディネートです。

レザーブルゾン[art.H15-42037]
パンツ[art.81-6292]
スニーカー[art.11VB-71207/RWH] 26SS新作/春入荷予定

スタイリング#2 ワイド サルエル で魅せる重厚なバランス

スタッフ 176cm/64kg サイズ M 着用


次に紹介するのは、フードブルゾンにワイドサルエルパンツを合わせたコーディネートです。

2タックによって腰まわりから股下にかけてしっかりと分量を持たせつつ、膝下から裾に向かって自然に絞りをかけたシルエット。

サルエル特有の落ち感はありながらも、#1のスタイリングよりも全体にボリュームがあり、足元からボリュームを出しています。

足元には、ビブラムソールを備えたエンジニアブーツをブーツアウトで合わせています。

スタッフ 176cm/64kg サイズ M 着用


ワイドパンツに重量感のあるブーツを合わせることで、スタイリング全体にどっしりとした重心が生まれ、ヘビーウェイト・シープレザーの重厚感をさらに強調しています。

フードブルゾンの柔らかさと、パンツとブーツが持つ無骨さ。その対比が、力強いバランスを生み出しています。

レザーブルゾン[art.H15-42037]
パンツ[art.81-6572]
ブーツ[art.11R-71147/VB] オンラインサイト/販売中
https://store-jp.incarnation.jp/products/horse-rg-leather-engineer-boots-eg-1-vibram-soles-goodyear-welt-piece-dyed



スタイリング#3 レギュラーフィットで構築的な印象に

スタッフ 176cm/64kg サイズ M 着用


次に紹介するのは、サルエル要素を持たせながらも、細くなりすぎないレギュラーフィットのパンツを合わせたスタイリングです。

股下部分は横方向に湾曲する独特のパターン構成。
サルエル特有の余白は残しつつ、実際に着用するとシルエットはすっきりとしており、これまでのコーディネートの中でも綺麗目な印象に仕上がっています。

腰まわりにわずかなゆとりを持たせながらも、全体のラインは直線的。
過度な緩急をつけないことで、フードブルゾンの持つ静かな存在感と自然に調和しています。

足元には、白鞣しのラグリンザートレザーを使用したポインテッドトゥ ブーツを合わせました。

スタッフ 176cm/64kg サイズ M 着用

ボリュームのあるパンツや無骨なブーツとは異なり、シャープで都会的な印象の足元を選ぶことで、スタイリング全体が引き締まり、洗練された雰囲気が際立ちます。

ヘビーウェイト・シープの重厚感を活かしながらも、軽やかで整った佇まい。
フードブルゾンを、より綺麗めに、日常的に取り入れたい方におすすめしたいコーディネートです。

レザーブルゾン[art.H15-42037]
パンツ[art.81-6670]
ブーツ[art.11BR-7887/L2VB] オンラインサイト/販売中
https://store-jp.incarnation.jp/products/horse-whte-rg-leather-sz-1l-side-zip-long-lined-2leather-soles-vibram-piece-dyed


スタイリング#4 緩やかなAラインが生む、大人の男らしさ

スタッフ 176cm/64kg サイズ M 着用


最後に紹介するのは、緩やかなAラインを描くパンツを合わせたスタイリングです。

このパンツは、サイドに湾曲した独特のパターン構成を持ちながら、着用すると生地がすっと下に落ち、非常に綺麗なシルエットを描きます。

腰まわりには程よい分量を持たせつつ、裾に向かって自然に広がるラインは、
いわゆる誇張されたAラインシルエットではなく、落ち感によって成立する上品なバランスが特徴です。

スタッフ 176cm/64kg サイズ M 着用


足元には、グレーのレザーソールブーツを合わせ、全体を落ち着いたトーンでまとめています。

綺麗めな印象を持ちながらも、決して線が細くなりすぎない。
落ち着いた男らしさを静かに引き立てるコーディネートです。

レザーブルゾン[art.H15-42037]
パンツ[art.83-6710]
ブーツ[art.11V-71187/L2] 26SS新作/春入荷予定

今回ご紹介したシープレザーフードブルゾンは、ヘビーウェイト・シープならではの静かな重厚感を軸に、合わせるパンツや足元によって、まったく異なる表情を見せてくれる一着です。

同じブルゾンでありながら、スタイリング次第でここまで振り幅を持たせられるのは、
素材の密度とデザインのバランスが高い次元で成立しているからこそ。

フードというカジュアルな要素を持ちながらも、決して軽くなりすぎない佇まい。
日常の中で自然に取り入れながら、自分なりの着こなしを探っていく楽しさを感じていただければ嬉しく思います。

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眠る光が目覚めるとき|ベビーカーフ JB-5 TYPE 2 の育つ美しさ

incarnation Japanブログをご覧いただき、ありがとうございます。

今回は、以前にもご紹介したベビーカーフレザー・ハイカラーブルゾン JB-5 TYPE 2 を着用時の雰囲気と経年変化の魅力を中心にご紹介いたします。
(前回の記事は、こちら▶︎ https://store-jp.incarnation.jp/pages/blog-post?id=2536

おろしたての静かなマット質感から、着用を重ねるごとに艶が深まり、
革の奥底に眠る光が浮かび上がってくる—

ベビーカーフならではの抜群の質感が時間とともに育ち、その過程で生まれる美しい表情を、今回は着画を交えてご紹介いたします。

ぜひ最後までご覧いただければ嬉しく思います。


< 動画のご案内 >
経年変化などを動画にまとめましたので、ご覧ください。
(現在、限定公開の動画ですので、お手数ですがクリックをお願いいたします。)

こちらをクリックしてご覧ください▶︎ https://youtu.be/UyfepAiH_C8?si=L1YeXVEBgVF2pHbr

ヘヴィーウェイト・ベビーカーフレザー ハイカラーブルゾン JB-5 TYPE 2

HEAVY WEIGHT BABY CALF LEATHER HI COLLAR ZIP BLOUSON JB-5 TYPE 2 [art no.H16-41867]
詳細はこちらから▶︎https://store-jp.incarnation.jp/products/heavy-weight-baby-calf-leather-hi-collar-zip-blouson-jb-5-type-2

静けさの中に宿る光 ベビーカーフの魅力

incarnation が誇るベビーカーフは、一般的なカーフとは明確に一線を画す特別な素材。

カーフレザーとは生後6ヶ月以内の仔牛の革を指し、繊維が細かく、しなやかで、成牛よりも圧倒的に流通量が少ないため、それだけでも希少とされています。

その中でも今回使用しているベビーカーフは、生後3ヶ月以内のさらに若い個体。
採れる面積が限られ、薄さ・軽さ・柔らかさに優れ、革としてのポテンシャルが非常に高い別格の存在です。

しかし、ただ若ければ良いわけではなく、生後3ヶ月以内の個体でも厚みがあり、繊維密度が高く、均一で傷が少ない個体は極めて少ない。
だからこそ、ベビーカーフは一般的なカーフよりもはるかに希少で価値ある素材とされています。

incarnation では、この中でも大きめで厚みのあるベビーカーフのみを厳選。
厚さを確保することで、着用時に刻まれるシワが深く、美しく立ち上がります。



これは長年の信頼関係を築いてきたタンナーとのつながりがあってはじめて実現できる選定で、一般市場ではまず出回らないレベルの貴重な原皮です。
それこそが、incarnation の中でも特別な素材 「ヘヴィーウェイト ベビーカーフレザー」です。

表面は、きめ細かく、手に取ると最初は、静かな佇まいを見せるマットな質感。

しかしその奥には、油分をしっかりと含んだ重厚さが潜んでおり、着用を重ねるごとに内部から艶が浮かび上がる、唯一無二の変化を見せます。

黒が光を吸い込むような静けさを持つのに対し、時間とともに目覚めるように深い光を返すようになるのは、この密度の高いベビーカーフならではの魅力です。

ベビーカーフのブラック(91N)は、染め上がりの段階から光を吸い込むような静かなマット感を持つカラー。
その落ち着いた佇まいは、ベビーカーフが持つ密度の高さと、内部にしっかりと宿る油分を素直に映し出しています。

実際にデザイナーが約2年着用した個体を見てみると、新品時のマットな表情は、革の内部に含まれた油分がゆっくりと動き、表面へ滲み出すことで 濡れたような深い艶 を帯び始めています。

約2年間着用したレザージャケットデザイナー私物

この独特の質感は、経年とともに生まれる艶のコントラストを際立たせ、光の角度によって 陰影の境目がくっきりと浮かび上がる のが大きな特徴です。

肘や肩まわりに刻まれた自然なシワは、着用者の動きそのものが形となったもの。
その一つひとつが立体的な陰影を生み、時間をまとった革だけが持つ奥行きを感じさせます。

2年間着用したレザージャケット(デザイナー私物)


光を吸い込むように静かで、それでいて時間とともにゆっくりと光を解き放つ。

こうした変化を味わえるのはベビーカーフならではで、この「目覚めるように艶が上がる過程」こそ、この素材の醍醐味と言えます。

左:着用2ヶ月 (スタッフ私物)  右:着用2年(デザイナー私物)
左:着用2ヶ月 (スタッフ私物)  右:着用2年(デザイナー私物)


着用時に立ち上がる表情 JB-5 TYPE 2 のデザイン性

ベビーカーフの魅力は、平面で見るだけでは伝わりきりません。
体を入れた瞬間に革の密度やハリが形となって現れ、JB-5 TYPE 2 のデザインが持つ立体感が際立ちます。

ハイカラーが生む、独特の陰影


首元を包み込むように立ち上がるハイカラーは、着用するだけで凛とした印象をつくり出します。深いブラックの中でわずかに光が拾われ、革の奥行きと造形の美しさ が際立ちます。

角度によってハイカラーの陰影が変わり、表情が豊かに見える。
新品でも立ち上がりが美しいのはベビーカーフの密度があるからこそ。

袖のカーブと肩周りのライン

JB-5 TYPE 2の特徴でもある袖のカーブは、腕を自然に下ろしたときのラインを美しく整え、そしてJBシリーズの代名詞でもある可動域、脇にマチを設けることで動き損なわずにシャープな印象をつくります。

肩から袖にかけて革がしなやかに落ち、動いた瞬間に 一瞬だけ光が走る。
この静と動のコントラストは、着用時にしか見えない魅力です。

袖のカーブが腕を細く見せ、立体感を際立たせる。
動作に合わせて革がしなやかに追随する。

背中一枚革の存在感

JB-5 TYPE 2は背中を贅沢に一枚革で仕立てており、ベビーカーフの表情を最も雄弁に語るパートです。
均一なマット感は、着用によって陰影が増し、ゆっくりと深みが生ます。


背中の一枚革は、光と角度でまったく別の表情を見せる。
着用するほどに奥行きが増す、ベビーカーフの醍醐味。

比翼仕立てが生む、研ぎ澄まされた佇まい

比翼仕立てにすることで、ジップを表に見せない、非常にミニマルな表情に仕上げられています。

ZIP、裏地、付属類まですべてブラックで統一したBLACK EDITION 仕様でありながら、さらにその上をいく徹底した黒が、このモデルの特徴です。

装飾や情報量を極限までそぎ落とすことで、ベビーカーフが持つ 質感・艶・陰影 がストレートに立ち上がり、素材そのものの魅力をダイレクトに感じられる構造になっています。

フロントを閉じたときの滑らかな面は、光を受けた瞬間の微細な艶の動きをより強調し、シンプルであるほど革の表情が際立つという、このモデルの本質を象徴しています。


経年への「予兆」が見える瞬間

新品の JB-5 TYPE 2 を着たとき、マットな黒の奥にふっと覗く薄い艶や、光が通った瞬間だけ浮かび上がる表情があります。

それは、まだ目覚める前のベビーカーフが静かに秘めている、未来の艶への予兆。

数ヶ月、そして数年と時間を重ねれば、今回ご紹介したデザイナーの個体のように、
濡れたような深い艶と、立体的な陰影がゆっくりと育っていきます。

このベビーカーフレザー・ハイカラーブルゾン JB-5 TYPE 2 は、着た瞬間の美しさだけでなく、これからどんな姿へ育っていくのかを楽しめる一着と言えるでしょう。

このベビーカーフが見せる変化を、ぜひご自身の手で育てていただければ嬉しく思います。

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冬を受け止める─コート JCP-4B の存在

incarnation Japan ブログを訪れていただきありがとうございます。

今回は、レザーのために設計されたコート JCP-4B についてご紹介します。

コンセプトは「incarnation のレザージャケットの上から羽織れること」。

今回は、スタッフ着用の実感をもとにこのコートについて掘り下げていきます。

これからコートを探される方、すでにレザーをお持ちの方、どちらにも参考になれば嬉しく思います。

ぜひ最後までご覧ください。

ハイネック フロントボタン コート JCP-4B

WOOL 100% HIGH NECK FRY FRONT BTN COAT LINED JCP-4B  [art.86-5450]

詳細はこちらから▶︎https://store-jp.incarnation.jp/products/wool-100-high-neck-fry-front-btn-coat-lined-jcp-4b

レザーの上から、自然に羽織るという選択

スタッフ 176cm 64kg サイズ M 着用

冬の朝、レザージャケットを着たまま外に出たいと思う日。

その上に何を羽織るか。

重すぎず、着膨れせず、それでいて寒さから守ってくれるもの。

今回ご紹介するこのコートは、まさにその問いへの答えのような一着です。

デザインの出発点は明確で、incarnationのレザージャケットの上から羽織れること。

袖を通すと、その意図がとても素直に伝わってきます。


このコートをかたちづくるもの

スタッフ 176cm 64kg サイズ M 着用

このコートの印象は、さまざまな要素の積み重ねによって成り立っています。

素材の選び方、線の引き方、パーツの重み、そして身体との関係。

それらが重なり合い、JCP-4Bという一着がかたちづくられている。

ここから、その内側を少しずつ紐解いていきます。


1|服の土台 – 密度が支える、素材の輪郭 –


表地には、ヴァージンウール100%のヘビーウェイト メルトンを使用しています。

綾織りで織り上げた生地を、しっかりと縮絨。

密度は高いのに、触れると意外なほど柔らかく、空気を含んだようなふくらみがあります。

重そうに見えて、着ると見た目より軽い。

このギャップは、数字や言葉よりも、実際に着たときに一番驚くポイントです。

裏地にはチェック柄がさりげなく入っていて、脱いだときに少しだけ表情を変えてくれます。

派手ではないけれど、きちんと意味のあるアクセントです。



2|見た目の輪郭 − 線で描かれた、コートの表情 –

スタッフ 176cm 64kg サイズ M 着用

このコートの顔は、バイアスに走るハイネック。

前を開けたときには、アシンメトリーなラインが生まれ、閉じると首元をしっかり包み込む。

比翼仕立てによって、前立ては極めてミニマル。装飾を足さず、線の美しさで勝負している印象です。

裾はわずかに前下がり。

このわずかな角度が、全体をシャープに見せ、動いたときにも軽快さを残してくれます。
レザーを
着用した時の無骨さを受け止めつつ、布帛ならではの品の良さがきちんとある。

レザーと共存するための、絶妙なバランスです。


3|意志のある一点 − 水牛ボタンに宿る重み –

ボタンには水牛の角を使用しています。

一つ一つ厚みがあり、それぞれ違った表情のあるボタンです。

水牛ボタンは、使い込むほどに表情が深まる素材。

艶が増し、色味に奥行きが出てくるのが特徴です。
天然素材ゆえ、すべて同じではない。

その個体差も含めて、このコートの一部になっていきます。

この重みのあるボタンを合わせることで、全体を引き締める意図を感じます。



4|確かな着心地 − 袖を通して分かる、設計の余白-

スタッフ 176cm 64kg サイズ M 着用

スタッフ176cm 64kgで着用。

見た目はすっきりしていますが、実際にはしっかりと余裕があります。

レザージャケットを中に着ても、肩や腕まわりが窮屈にならない。
ざっくりしたニットを合わせても、ラインは崩れません。


また、レザーの上から羽織った状態で、バッグを肩掛けできる余裕もあります。

動いたときに引っ張られず、日常の動作がそのまま成立。
コートを着ることで、スタイルを我慢する必要がない。

これは、実際に着てみないと分からない快適さです。

このコートは主役になりすぎない。
けれどレザーを日常で着続けるためには頼もしい存在です。

「冬でもレザーを着たいコートでシルエットを崩したくない」「長く使えるコートを探している」そう感じている方には納得感のある選択肢だと思います。

数シーズンで終わる服ではなく着るたびに、自分のスタイルに馴染んでいく服。

制作に携わった立場としてもこのコートはレザーと共に時間を重ねてほしい一着です。

まずは写真で。

できれば、その先で実際に袖を通してみてください。

レザーの上に羽織る理由を実感していただければ嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。



< 掲載アイテム>

WOOL 100% HIGH NECK FRY FRONT BTN COAT LINED JCP-4B  86-5450

詳細はこちらから▶︎https://store-jp.incarnation.jp/products/wool-100-high-neck-fry-front-btn-coat-lined-jcp-4b


取扱ディーラー
◾️CABANE  https://www.cabane.jp/ 
◾️GULLAM   https://gullam.jp/  *完売いたしました
◾️KARALN  https://www.karaln-shop.com/
◾️MORPHONE https://www.morphine.jp/




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ホースバットを持つ時間─トートバックWB-3 が見せる表情

incarnation Japan ブログを訪れていただきありがとうございます。

今回は、同じモデルから生まれた 2種類のトートバッグ WB-3 を掘り下げてご紹介します。
ホースバット 製品染めタイプとホースバット ラグリンザート(製品染めではない)タイプ。

どちらも同じ形を持ちながら、異なる存在感のバッグです。

実際に持ってみたサイズ感、使い勝手、そして革の印象 を中心にレポートしていきます。

ぜひ最後までご覧いただければ嬉しく思います。

1|まず伝えたいのは「サイズのバランス」

スタッフが持った時の印象

 ホースバット 製品染めタイプ

HORSE BUTT LEATHER BAG TOTO WB-3 UNLINED WITH MEDIUM PURSE PIECE DY [art.#13M-9780 Color:91NR (ブラック リバース)]

詳細はこちらから▶︎https://store-jp.incarnation.jp/products/horse-butt-leather-bag-toto-wb-3-unlined-with-medium-purse-piece-dyed

スタッフ 身長176cm

写真では伝わりにくいのですが、このバッグは 見た目以上に立体感がある のが特徴です。

製品染めによって革がぎゅっと締まり、マチ部分が自然とふくらむため、サイズ表記以上の存在感が出ます。

仕上がりは引き締まっていながら、使い込んでいくほどにしなやかさが増していく。

特にコードバン層の艶の出方は、持ち主だけが味わえる育つ楽しみがあります。

 ホースバット ラグリンザートタイプ

HORSE BUTT RG LEATHER BAG TOTO WB-3 UNLINED WITH MEDIUM PURSE
[art.13R-9780  Color:91R(ブラック)]

詳細はこちらから▶︎-jp.incarnation.jp/products/horse-butt-rg-leather-bag-toto-wb-3-unlined-with-medium-purse-1

スタッフ:身長176cm

黒に色を入れた革をそのまま裁断・縫製して仕上げる(製品染めではない)タイプです。
もともと革がコシがありながらもしなやかで、触れた瞬間の柔らかさが印象的。

ラグリンザート特有の凹凸が生かされているため、使うほどに凸部分が自然と磨かれ、艶に変わっていきます。

非常に 経年で魅力が深まる素材 です。

共通して感じた 「収まりの良さ」

 ホースバット 製品染めタイプ  

 ホースバット ラグリンザートタイプ

2つとも持った瞬間に感じたのが、大きすぎず、小さすぎず、絶妙にまとまって見えるバランス。

それでいて革の存在感は確実に伝わる。
日常に自然と溶け込んでくれるサイズ感です。

2|実際の使い勝手

13インチのノートPCを入れて検証

スタッフが普段使っている 13インチ MacBook Air を実際に入れてみると、どちらのWB-3もすっと収まり、余裕が感じられるほどの容量があります。

  • PCの角が革に浮かず、輪郭が出すぎない
  • 荷物を入れても形が崩れにくい
  • 持ち上げたときの重心が安定している

    どちらのタイプも、日常使いに必要な安心感をしっかりと備えています。

ホースバット 製品染めタイプ

製品染めによって革の芯がしっかりと引き締まり、荷物の重さを受け止める土台の強さのようなものがあります。

・ノートPC (13インチ MacBook Air)
・A4 サイズ大 厚み4cmの仕事用ファイル
・手帳
・スマートフォン
・鍵や小物類

これだけ入れても輪郭が崩れることなく、バッグの側面が体に貼りつかない。

肩掛けした時の 「レザーを持つ距離感」 が心地よいのも、このタイプならではです。

革の芯の強さが、道具としての信頼感につながっている印象です。



ホースバット ラグリンザートタイプ

ラグリンザートタイプは、革のしなやかさがそのまま活きたモデル。

荷物の形に合わせて馴染むため、入れる時の迷いがないのが大きな特徴です。

・ノートPC (13インチ MacBook Air)
・A4 サイズ大 厚み4cmの仕事用ファイル
・手帳
・スマートフォン
・鍵や小物類

必要なものをすべて入れても、内部でゴチャつかず、収まりが良い。

身体に触れるときのあたりの厚みのあるレザー独自の柔らかさ が印象的で、肩掛けした際のフィット感がとても穏やかです。

しなやかでありながら、使い込むほどにラグリンザート特有の凹凸が磨かれ、艶が深まっていく。
育てる楽しみが明確に感じられるタイプです。


サイズはどちらもA4サイズが余裕を持って収まる設計ですが、横幅(Width) にわずかな違いがあります。

◾️ホースバット 製品染めタイプ
横幅(Width):37cm 高さ(Height):32cm マチ(Depth):8cm

◾️ホースバット ラグリンザートタイプ
横幅(Width):40cm 高さ(Height):33cm マチ(Depth):8cm

高さとマチは同じ寸法で、体に沿う縦のバランスと奥行きの安定感は共通 しています。
どちらも日常使いから仕事まで無理なく対応できる、使い勝手の良いサイズ感です。

小さなポーチの物語

トートバックWB-3は、共に専用ポーチが付属 しています。

これは単なる付属品ではなく、「一頭の馬から生まれた革をすべて使い切る」 というincarnationの思想をかたちにしたもの。
バッグとしては使われなかった部分の革を無駄にしない。
「その背景を知っていただき、小さなパーツにも温度を感じてもらいたい」という願いがあります。

もちろん実用性も高く、鍵・カードケースなどの迷子になりがちな小物をまとめてくれるため、バッグの中が乱雑にならず、スッキリと整います。

3|持ったときの革の表情

ホースバット 製品染めタイプ

製品染め → 自然乾燥 → 手作業の加工。

このアナログな工程を積み重ねることで、ほかにはない 重厚感と奥行き が立ち上がります。

コードバン層のマットな質感の奥から、光の角度によって繊維の表情がふっと浮かび上がる。

その一瞬に宿る深度こそ、製品染めホースバットの魅力です。

「ホースバット × 製品染め × 手作業」
この三つが重なったときだけ生まれる表情。

ひとつの黒が、使うほどにゆっくりと変化し、持ち主の時間を映していきます。

 ホースバット ラグリンザートタイプ

ラグリンザートタイプ(製品染めではない)は、手にした瞬間に 存在感を放つ革 です。

ダイナミックなシワの凹凸と、WB-3が持つ控えめな上品さ。
この二つが重なることで、静と動のバランスが自然に生まれます。

革がしなやかで柔らかいため、日常の動きに寄り添うように馴染みやすく、気負いなく持てる。

そのうえ、使うほどに、ラグリンザートならでの艶が深まっていくという、育つ喜びがあります。

職人が一頭ごとの個性を見極めながら裁断し、それぞれの革に合わせて手を入れていくため、どのバッグも「たったひとつの顔」 を持ちます。

おわりに

同じWB-3という形を持ちながら、革が変わるだけで、日常の中での見え方や在り方がそれぞれある。
今回あらためてそう感じました。

製品染めは、革の芯の強さや奥行きをしっかり感じられる仕上がり。
使い始めから輪郭が整っていて、時間の経過とともに黒の深度が増していきます。

ラグリンザートは、しなやかで動きがあり、革そのもののニュアンスが素直に出るタイプ。
日々の使用で少しずつ表情が変わり、手に馴染んでいく過程が魅力です。

どちらも、職人の判断と手作業の積み重ねによって生まれたもの。

革の個性を活かしながら、道具としての使いやすさもきちんと備えています。

制作に携わった立場としては、それぞれのWB-3が持つ「らしさ」を、ぜひ手に取って確かめていただきたいと思っています。

日常を共にしながら、少しずつ変化していく革の表情を楽しんでもらえれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

< 掲載アイテム>
 ◾️ホースバット 製品染めタイプ 
HORSE BUTT LEATHER BAG TOTO WB-3 UNLINED WITH MEDIUM PURSE PIECE DY [art.#13M-9780 Color:91NR (ブラック リバース)]
詳細はこちらから▶︎https://store-jp.incarnation.jp/products/horse-butt-leather-bag-toto-wb-3-unlined-with-medium-purse-piece-dyed

 ◾️ホースバット ラグリンザートタイプ 
HORSE BUTT RG LEATHER BAG TOTO WB-3 UNLINED WITH MEDIUM PURSE
[art.13R-9780  Color:91R(ブラック)]
詳細はこちらから▶︎-jp.incarnation.jp/products/horse-butt-rg-leather-bag-toto-wb-3-unlined-with-medium-purse-1





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