無骨さと美を纏う、渾身の一足 ─ Horse RG Leather Engineer Boots EG-1

いつも incarnation Japan ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

本日オンラインサイトに新商品を更新いたしました。

オンランサイトはこちらから▶︎ https://store-jp.incarnation.jp/products/horse-rg-leather-engineer-boots-eg-1-vibram-soles-goodyear-welt-piece-dyed


その中でも今回は、強い想いを込めて制作した渾身の一足である、ホースレザー ラグリンザート エンジニアブーツ EG-1 をご紹介します。

一目で伝わる、ラグリンザート特有の革そのものの迫力。
そして、クラシックなエンジニアブーツの構造をベースにしながらも、現代の incarnation が再構築した、新たなバランスのデザイン。

素材、構造、染め、仕上げ。

すべての工程が、この一足のために丁寧に積み重ねられています。
このブーツに込めた想いを皆さまにも感じていただければと思います。

ぜひ最後までお楽しみください。

ホースレザー ラグリンザート エンジニアブーツ

HORSE RG LEATHER ENGINEER BOOTS EG-1  [art.11R-71147/VB]


ベースとなったのは、25AWコレクションで登場した新型 EG-1。

エンジニアブーツは、もともとアメリカで生まれたワーカーブーツが起源です。



ルーツを辿り、今を再構築するデザイン哲学

デザイナー小川自身もアメリカのカルチャーから大きな影響を受け、渡伊前は年中エンジニアブーツを履いていたほどの強い愛着を持っていました。

しかし、イタリアに渡り、ヨーロッパの文化や自然、そして職人たちの感性に日々触れる中で、デザイナーの中に美に対する新しい価値観が芽生えていきました。

アメリカ的な無骨さに、イタリアらしい繊細さと造形美が重なり合い、そこからincarnation 独自のデザイン性が確立されていきます。

25AWコレクションのテーマは

「渡伊当初の初期デザインを、今の感性で再構築する」


デザイナーにとってそれは、incarnationの過去と現在のをつなぐ試み。
王道とも言えるエンジニアブーツをイタリアの感性で再解釈するという新たな挑戦の始まりでもありました。

そして生まれたのが、この ENGINEER BOOTS EG-1

無骨さの中にエレガンスと構築美を共存させた、まさに incarnation ならではのエンジニアブーツです。


ノルウェージャン製法が支える構築美 ― 強度とフォルムの再構築


本来、エンジニアブーツは着脱を容易にするために履き口が広く設計されていますが、
EG-1ではシャフトを細身に再構築し、バックジップを採用。

利便性を保ちながらも、美しいラインを描くシルエットに仕上げました。


迫力のあるラグリンザートレザーに一本のジップラインが走ることで、機能性と造形美、その両方を兼ね備えたデザインとして確立されています。

バックルもまたエンジニアブーツの象徴。
製品染めによって本体と一体化し、重厚ながらも統一感のある表情に仕上がっています。


製法には、伝統的なノルウェージャン グッドイヤー ウェルト製法を採用。

アッパーとソールを二重に縫い上げることで高い防水性と耐久性を実現し、過酷な環境でも安定した歩行性を発揮します。

重厚でありながら、驚くほど快適な履き心地。
クラシックな構造に、現代的なバランス感とincarnationの感性を融合させた、
まさに渾身の一足です。



革が語る彫刻 ― ラグリンザートという存在


エンジニアブーツというワークブーツの象徴を、素材の力でどう再構築し表現するか。
その答えとして選ばれたのが、ラグリンザート ホースレザー でした。

ラグリンザート(raggrinzato)とは、イタリア語で「皺の寄った」という意味を持ちます。
このレザーは、通常よりも厚みのある大型の原皮をあえて選び、鞣しや加工の段階で、もともと革が持つ自然の皺を強調するように仕上げています。

さらに、製品染めによる収縮で繊維がぐっと引き締まり、革の表面に刻まれた皺がより際立つことで、深い陰影と立体感が生まれます。

まるで「自然が刻んだ彫刻」のような迫力。


力強くも美しい表情は、エンジニアブーツが持つ無骨さや強さを素材の質感で表現しています。
と、同時にイタリアの染色文化がもたらす奥行きある黒の深みが、無骨さの中に確かな洗練を添えています。

時間の経過とともに艶や皺が変化し、履く人それぞれの時間と共に唯一無二の表情へと育っていく。

それこそが、incarnation が目指す革との生き方です。


「力強さ」と「美しさ」、相反する要素をひとつに閉じ込めたこの素材こそ、今回のエンジニアブーツを支える、incarnationの核心ともいえます。


足に沿うフィットと馴染みサイズ選びの目安について

画像だけでは伝わりにくい着用感、そしてサイズ感を動画にまとめました。
(現在、限定公開の動画ですので、お手数ですがクリックをお願いいたします。)

こちらをクリックしてご覧ください▶︎ https://youtu.be/4sviYLw9pfA?si=4mUYG0AAPyUMzXC9



時を重ねて完成する、一足の物語


エンジニアブーツという原点を、イタリアの美意識と職人技で再解釈した EG-1。

その力強いフォルムと、ラグリンザートホースレザーが放つ深い陰影。
無骨さの中に確かな品格が宿るこの一足は、単なるブーツではなく、時を重ねながら完成していく作品です。

履くほどに馴染み、皺が刻まれ、艶が増していく。
そこに浮かび上がるのは、持ち主自身の生き方と時間。

エンジニアブーツのルーツに宿る「力強さ」と、イタリアの文化が育む「美しさ」。
その二つが重なり合い生まれたのが、 「HORSE RG LEATHER ENGINEER BOOTS EG-1 」です。

この一足が、日々の中で存在感を放ち、長く共に歩んでいく相棒となってくれることを願っています。



オンランサイトはこちらから▶︎ https://store-jp.incarnation.jp/products/horse-rg-leather-engineer-boots-eg-1-vibram-soles-goodyear-welt-piece-dyed

◾️お問い合わせ先
コンタクトページ : https://store-jp.incarnation.jp/pages/contact
MAIL : jp-store@incarnation.jp
LINE : https://lin.ee/0uR3Zyq 





[異素材で出会う、もうひとつのエンジニアブーツ ― 取扱店舗情報 ]

異素材で仕立てたエンジニアブーツが、下記ディーラー様に順次到着しております。

革の厚み、艶の出方―同じフォルムでありながら、素材が変わればまったく別の表情を見せてくれる。

光の加減や体温によって変化する陰影を、どうぞご自身の目で確かめてみてください。

B’2nd
〒060-0062 北海道札幌市中央区南2条西3丁目1番地 三番街ビル
TEL:011-222-4283
営業時間:11:00-20:00
※HORSE LEATHER ENGINEER BOOTS EG-1(ホースレザー 製品染め) 入荷済み



GULLAM
〒150-0033 渋谷区猿楽町6-11 プリムローズマンション1F
TEL: 03-6416-4700
営業時間: 12:30 ~ 20:00 
[土・日・祝]12:30 ~ 19:00
定休日: 水曜日
https://gullam.jp/shopping
※HORSE RESIN LEATHER ENGINEER BOOTS EG-1(ホースレザー レジナート) 11月上旬に入荷予定



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製品染めレザーのお手入れについて|革と共に過ごすために

incarnation Japan ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

レザーが主役になる季節。

そろそろ本格的に着回そうか、または、すでに日々袖を通している方も多いのではないでしょうか。
着るたびに艶が深まり、皺が息づいていく。その変化を楽しみながらも、ふと「どのようにお手入れすればいいのか」と思うこともあるかもしれません。

今回は、incarnationを象徴する製品染めレザーを題材に、日々のメンテナンスやトラブル時の対処法をQ&A形式でまとめました。

少し長い内容となりますが、これまでお伝えしきれなかったお手入れの考え方を丁寧に綴りましたので、ゆっくりとお付き合いいただければ嬉しく思います。

また、昨日配信したメルマガでは、新しい情報を少し先取りしてお届けしています。
もしまだご確認いただいていない方は、ぜひチェックしてみてください。
少しワクワクするような内容が入っています。

お気に入りの一着を、これからも長く、愛着を持って。

どうぞ、最後までご覧いただければ嬉しく思います。


はじめに ― 製品染めレザーとは、一般的なレザーと何が違うのか

縫製完了後、染める前のレザーウェア

製品染めの方法はご存じの方も多いと思います。
縫製まで完成したジャケットをまるごと染める製法ということはこれまでもお伝えしてきましたが、実際に「普通のレザーとどう違うのか」というところまでは、具体的にお話しする機会が少なかったように思います。

まず製品染めの特徴は、しなやかさと耐摩耗性、そして多少の水分や湿気にも動じにくい点です。

完成したジャケットをまるごと染め上げることで、縫い目やジップ、裏地にまで染料が入り込み、深い陰影と立体感が生まれます。

ブラックに染め上げたレザーウェア



染色の工程では「揉み」「叩き」「ねじり」といった物理的な刺激を加えることで、繊維が引き締まりながらもしなやかさを保ち、同時に耐久性を高めていきます。

さらに染料とともにオイルが芯まで届くため、多少の水分や汗に触れても大きく変化することはありません(ただし防水ではありません)。

こうして一度仕立て上げたものが、もう一度「生まれ変わる」。
それが製品染めです。

incarnationのレザーが放つ息づく皺や深い艶は、この工程の副産物ではなく本質そのもの。完成した先に、もう一段階の生命を吹き込むプロセスといえます。

着始めのうちは、淡い色のインナーとの強い摩擦で色移りする可能性があります。最初はダークトーンの服から合わせると安心です。



Q1. 着用前に何か準備は必要ですか?


購入したばかりのレザージャケットは、まずオイルやクリームなどを塗った方がいいのか。

そんな疑問を持つ方も多いと思います。一般的なレザーでは、最初に油分を補うプレメンテナンスが推奨されることもありますが、incarnationの製品染めレザーには必要ありません。

仕上げの段階で、染料とともにオイルが芯までしっかり浸透しており、革そのものがすでに理想的なバランスを保っています。むしろ塗り足すことで、通気性の低下やベタつき、色ムラを招く恐れがあります。

一番の準備は、まずそのまま袖を通すこと。

体温と湿度が繊維をやわらかく解き、あなたの動きに合わせて形が記憶されていきます。新品の硬さは数日で自然にほぐれ、やがて自分の体の一部のように馴染んでいくでしょう。

最初から「塗る」よりも「馴染ませる」。

それが、製品染めレザーと付き合ううえでいちばん自然で美しいスタートです。




Q2. 普段のメンテナンスは? オイルは本当に必要ですか?


「なにか塗った方が、革のためになるのでは?」そう思う方も少なくないでしょう。
けれど結論から言えば、普段は「休ませる」だけで十分です。

着用後は、風通しの良い日陰に吊るして一晩。

汗や湿気を逃がせば、革は自らの力で整います。乾拭きやブラッシングも必要ありません。数週間着なかった場合でも、1日袖を通すだけで繊維が再び動き、自然な艶が戻ってきます。

なぜそれで良いのか。

incarnationの製品染めレザーは、染料とともにオイルが芯まで深く浸透しており、油分は簡単には抜けません。つまり、すでに完成された状態なのです。
オイルを重ねすぎると通気が妨げられ、ベタつきやムラの原因になります。

革は呼吸しています。

必要以上に足し算をするより、空気と時間に委ねる引き算のケアこそが、美しく育てる近道です。



Q3. 雨や水に濡れてしまった場合は?


帰り道で突然の雨に降られてしまって…。濡れたレザーを見ると不安になるものですが、慌てなくて大丈夫です。
製品染めレザーは、染料とともにオイルが芯まで浸透しているため、短時間の雨や水濡れでは致命的なダメージにはなりません。

まずは、乾いた布で軽く押さえるように水気を取ります。こすらず、革の表面をなでるように拭き取るのがポイントです。
その後は形を整えてハンガーに掛け、風通しの良い日陰で自然乾燥させます。直射日光やドライヤー、ストーブの熱風は避けてください。繊維が硬化し、風合いを損ねてしまいます。

もし輪ジミが出た場合は、固く絞った濡れタオルでシミの部分と周辺を軽くたたき、境界をぼかすようになじませます。時間の経過とともに自然にトーンが整っていきます。
濡れた直後は、色移りが起こりやすい状態でもあります。
乾くまでは淡い色の衣類やバッグとの強い擦れを避けておくと安心です。

乾いた後、再び袖を通すと、徐々に馴染んで元に近くなります。
濡れた範囲が大きい場合は、革の状態を見ながら、ゆっくりとストレッチするような感覚で着てあげてください。雨に濡れた後は、乾燥によって一時的に繊維が硬くなっているため、急な負荷を与えるとダメージを与える可能性があります。

焦らずに、空気と時間に任せて。
革は、思っている以上にしなやかに回復してくれます。




Q4. 色ムラが出てきたときは?

肩部分の日焼け

レザーにうっすらと色ムラやシミのような変化が現れたとき、最初は驚くかもしれません。しかし、それは経年変化の一部として自然に起こるものです。

主な原因は日焼け(紫外線)と油分の付着の二つです。

日焼けの場合、窓際などで部分的に長期間直射日光を浴び続けると、そこだけトーンが変わって見えることがあります。予防としては、保管の際に直射日光を避け、着用後は日陰で休ませることが効果的です。

強い退色が気になる場合や、部分的な補色が必要なときは、ご自身での色入れは避け、ディーラー、またはincarnation Japanにご相談ください。
革の状態や染料の相性を確認したうえで、最小限の調整で整えることができます。

上:メンテナンス前  下:メンテナンス後



もう一つの原因である油分の付着は、食事の際のドレッシングやリップバームなど、日常のちょっとした接触によって起こります。
製品染めレザーは芯までオイルが入っているため、時間の経過とともに自然に周囲へなじみ、目立ちにくくなる場合が多いです。

無理に拭き取ったり、中性洗剤やアルコールを使うことは避けてください。
乾燥や輪ジミ、さらなる色ムラの原因になります。気になる場合は、専門スタッフが全体のトーンをわずかに整えることで、違和感を抑えることも可能です。

ムラは劣化ではなく、レザーが成熟していく過程でもあります。

焦らずに、直射日光を避けながら、休ませる・着るを繰り返して様子を見てください。
時間の流れとともに、あなたの動きや温度に馴染んだ、唯一の表情へと変わっていきます。



Q5. 保管時に気をつけることは?

裏地ケア:水で固く絞ったタオルで軽く拭く


クローゼットが少し詰まり気味に。秋の衣替えの時期によく聞くお悩みです。

レザーにとっての大敵は湿気と圧迫です。
詰まっているのは仕方ないこと。休みの日などに数着出して空間を作ってあげたり、クローゼットの扉を開けて風を通してあげるだけでも効果があります。
除湿剤を併用するとより安心です。
ビニールカバーなど通気性の悪い素材で覆うと湿気がこもり、革の呼吸を妨げてしまいます。

今の気分でローテーションから外れているウェアがあるなら、時々場所を入れ替えてあげるとよいでしょう。
革は空気を感じ、触れることで呼吸し、手をかけた分だけ応えてくれる生きた素材です。

密閉するよりも、空気の中で静かに休ませるほうが安定します。
においが気になるときは、直射日光を避けた日陰で数日間陰干しを。風通しのよい場所で干すと効果的です。
また、活性炭などの脱臭剤を近くに置くことで、においをやわらげることができます(革に直接触れさせないよう注意してください)。

裏地のケアには、水で固く絞ったタオルで軽く拭き、その後しっかり自然乾燥を。
化学的な消臭スプレーは、タンニンや油分を壊す恐れがあるため使用は避けましょう。

時間の経過とともに香りは落ち着き、やがて革本来の深みへと変わっていきます。




結論―長く美しく着るために一番大切なことは?


結局、何を一番大切にすればいいですか。そんな声をよくいただきます。

答えはとてもシンプルです。

「たくさん着てあげること。」

そして、着ないときは空気の通る場所で静かに休ませてあげること。

レザーは触れた分だけあなたの動きや体温を吸い込み、時間の中で少しずつ表情を変えていきます。
無理に完璧を目指すより、着ることと休ませることを繰り返す。
その循環の中でこそ、革はしなやかに育ち、あなたと共に時間を重ねていく一着になっていきます。

革は、着る人と共に育っていく素材です。
動きや時間の重ね方によって、ひとつとして同じ育ち方はありません。
その変化こそが、レザーの本当の魅力です。


本日も最後までご覧いただき有り難うございました。




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二色が織りなす、新たな質感 ─ 布帛が語る秋冬の表情

いつも incarnation Japan ブログをご覧いただきありがとうございます。

本日は、先週国内に入荷した 25AWコレクション布帛シリーズのを紹介します。

コットンをベースに、顔料を丁寧に吹き付けることで生まれる、奥行きと深みのある独特の表情。
表面には顔料特有のざらつきとマットな質感が現れ、着込むことでわずかに顔料が擦れ、下地の色が滲み出ていく。

その経年によって完成していく素材こそ、このシリーズ最大の魅力です。

長く愛用するほどに、顔料の層が変化し、自然なムラや陰影が現れる。
ヴィンテージのような風合いを楽しみながら、どこかモードな空気も纏う。

まさに25AWを象徴する、生地そのものが語るシリーズです。

ぜひ最後までお楽しみください。

素材に込められた意図と「Bicolore(ビコローレ)」の魅力

今回の 布帛73シリーズ は、25AWコレクションの中でも特に印象的な素材です。

イタリア語で「Bicolore(ビコローレ)=二色(ツートーン)」という名の通り、表面の顔料とベースカラーのコントラストによって生まれる、奥行きある表情が特徴。

ヴィンテージのようなムラ感を持ちながらも、洗練された印象を併せ持つ、まさに incarnation らしい表現のひとつといえます。

この生地は、同じく25AWから登場したレザーマテリアル「Resinato(レジナート)」の「吹き付け」という表現方法を探す中で出会った素材です。


ホワイトコットンの表面にブラックの顔料を吹き付けることで、柔らかさと立体感を同時に表現。
そして布でありながら、レザーに負けないほどの強い存在感を放ちます。

また、時間と共に顔料がわずかに擦れ、下地の色が滲み出ることで、「経年変化によって完成する」という、レザー同様の魅力も持ち合わせています。

布帛でありながら、まるでレザーを育てるような感覚を味わえる、非常に稀有な素材です。



新作モデル3型を紹介

Gジャンとレインコートデザインをベースに、デザイナーが思うウェア2型に最も合うパンツシルエットを採用した3型になります。


JEAN JACKET [art.73-41250]

incarnationのGジャン型をデザインベースに、この素材を当てはめた無骨さと上品さが同居する一着です。

生地への吹き付けによって、存在感を放つ仕上がりに。
光の角度によって微妙に表情を変え、マットでありながら奥行きのある陰影が浮かび上がります。

ヴィンテージのGジャンを彷彿とさせるディテールを持ちながらも、パターンやシルエットはあくまでモード。
そのバランス感が、incarnation を象徴しています。

裏地を省いた仕様により、軽やかな着心地とシャープなフォルムを両立。
コットンは起毛となっており保温性も高く着心地も良いです。

春先や秋口など季節の変わり目にも取り入れやすく、インナーやアウターのどちらでも活躍します。

ステッチワークやボタン位置といった細部には、デザイナーの意図が感じられ、削ぎ落とされたデザインの中に宿る確かな存在感が、incarnation らしさを際立たせます。



MAC COAT [art.73-5440]

レインコートデザインをベースにincarnationが構築したマックコート。

伝統的なコートの構造を保ちながらも、生地の持つ独特の陰影が加わることで、静けさの中に力強さを感じさせる一着に仕上がっています。

シルエットは直線的でありながら、動きに合わせて自然に流れるように設計。
ボリュームのある襟や比翼仕立てのフロントが、モードな印象を際立たせます。


裏地には軽やかなチェック生地を採用。

外側のモノトーンな表情に対して、内側にはさりげない温かみを添えることで、無骨さと洗練が共存するバランスの取れたコートに仕上がっています。


防風性・防寒性に優れるだけでなく、軽やかで動きやすい。
そして、レザージャケットの上からでも自然に羽織れるシルエット。

incarnationならではの実用性とデザイン性を兼ね備えた一着です。


LONG DARTS SKINNY PANTS [art.73-6400]


シリーズを締めくくるのは、ロングダーツ スキニーパンツ。
生地の質感をダイレクトに体感できる一本です。

製品染めを施したような陰影と、顔料吹き付けによるマットな質感が相まって、動きのたびにほのかに光を吸い込むような立体感が生まれます。

その独特のトーンは、レザーはもちろん同素材のジャケットやコートと合わせることで深みを増し、トータルで統一された世界観を構築します。


シルエットは、incarnationのパンツを象徴するデザイン「ロングダーツ構造」。

脚のラインに沿って大胆に入るダーツが立体的なカッティングを生み、細身でありながらも可動域をしっかり確保した設計です。


穿き心地は驚くほど軽く、柔らかなコットン素材と相まって快適なフィット感。

ミニマルでありながら造形的な陰影を描き出すことで、布帛素材でありながら確かな存在感を放ちます。

シンプルでいて完成度の高い一本です。


今回ご紹介したシリーズは、布帛でありながらレザーのような迫力を備えています。
一方で、布ならではの軽やかさも併せ持ちます。

顔料の吹き付けによって生まれる奥行きあるコントラストが、着るたびに新たな表情を生み出します。

その変化は、まるで時間の経過を纏うかのようにゆっくりと、確かに育っていきます。

ジャケット・コート・パンツ。

それぞれが単体で完成された造形を持ち、同素材で組み合わせることで、ひとつの世界観を形作ります。

布帛ならではの軽やかな着心地。

レザーとは異なるアプローチで、素材そのものが語る存在感を、ぜひ感じてみてください。


新作アイテムについて
これらのアイテムは、下記のディーラーにて取り扱っております。
サイジングや詳細についてはお問い合わせください。

GULLAM
〒150-0033 渋谷区猿楽町6-11 プリムローズマンション1F
TEL: 03-6416-4700
営業時間: 12:30 ~ 20:00 
[土・日・祝]12:30 ~ 19:00
定休日: 水曜日
https://gullam.jp/shopping
*完売いたしました。


MORPHINE
〒440-0888 愛知県豊橋市駅前大通3-118 ムラカミビル1F
TEL: 0532-53-8933
営業時間: 11:00 ~ 20:00 
定休日: 水曜日
https://www.morphine.jp


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深まる季節に出会う、一生もののレザーウェア

いつも incarnation Japan ブログをご覧いただきありがとうございます。

先週ご案内した新作アイテムが、各ディーラーに並び始めました。
重厚なレザーウェアから存在感のあるファブリックまで、今すぐ袖を通していただきたい仕上がりばかりです。

今回はその中から、長年のパートナー karaln(カーラル)様との別注ジャケットとブーツをご紹介いたします。

ぜひ最後までご覧いただければ嬉しく思います。


別注で生まれた、特別なベビーカーフジャケット

HEAVY WEIGHT BABY CALF LEATHER 1B JACKET LINED JJK-3
[art.H16-1247]

color:91NBK (ブラック エディション =染色、裏地、ステッチ、パーツを全てブラック仕様)


今回ご紹介するのは、karaln様との別注によって生まれたレザージャケット。

2010年のブランド創業当初からincarnationを取り扱ってくださっているお店であり、お付き合いの長いパートナーです。

オーナーの和田様は、オーダーいただいたアイテムを「商品」ではなく「作品」と呼び、ひとつひとつに真摯に向き合いながら届けてくださいます。
その姿勢に、私たちも深い敬意を抱いています。

クラシックなディテールと、incarnationならではの素材選びが融合した、私たちが胸を張って「作品」と呼べる特別な一着です。


王道のノッチドラペルが醸す、端正な表情

今回の別注ジャケットの大きな特徴は、クラシックな「ノッチドラペル」。

これは、上襟(カラー)と下襟(ラペル)の継ぎ目にできるV字の切り込みのことを指した、テーラードジャケットにもっとも広く使われてきた、基本にして王道のデザイン。

端正で落ち着いた印象を与えることから、クラシックな装いの象徴ともいえるディテールです。


近年のincarnationのレザージャケットは、基本のシルエットは大きく変えずに、襟やベント(ジャケットの背中の裾部分にある切れ込み)といったディテールを変化させることで、そのシーズンごとのムードを表現してきました。

この「基本のシルエット」とは、流行に左右されず長く着られる普遍的な形。

ワードローブに一着は持っていたいベースとなる存在です。

そこにノーカラーのミニマルな雰囲気、ショールカラーの柔らかな印象、そして今回のノッチドラペルが持つクラシックな存在感。

違いを重ねることで、新しい表情が生まれていきます。


繊細さと強さを併せ持つ、incarnationのベビーカーフ

今回の別注ジャケットに選ばれたのは「ベビーカーフ」。

生後6か月前後の仔牛の革を指し、きめ細やかな銀面と、しっとりとした柔らかさ、そして上品な光沢が特徴です。
ゆえにラグジュアリー素材の代名詞として、長く革好きに愛されてきました。

ただし、incarnationが選ぶベビーカーフは、一般的なものとは一線を画します。

市場でよく流通するのは薄く繊細なタイプですが、incarnationは信頼するタンナーとの協力のもと、あえて「やや大きめで厚みのある原皮」のみを厳選。

ベビーカーフ特有の繊細さに加えて「厚み」と「コシ(ハリ)」を備えることで、クラシックなジャケットにふさわしい重厚感を持たせながら、着るほどに体に馴染んでいく強さを宿しています。

繊細さと強さ。

その相反する要素を兼ね備えることで、このベビーカーフは、まさに別注にふさわしい特別な素材となっているのです。


縫い目を抑えた構造美と、革そのものの迫力


今回の別注ジャケットでは、厳選されたベビーカーフを贅沢に使うことで、背中を一枚革で仕立てるなど、縫い目を極力抑えた構造を採用しています。

パーツ数を減らすことで革の美しい表情がそのまま際立ち、流れるようなシルエットが生まれています。

さらに襟や袖口にはステッチを入れず、製品染めを施すことで革に厚みと膨らみが加わり、ややボリューム感のある仕上がりに。

カジュアルさをまといながらも端正な印象を保ち、あらゆるシーンで活躍できる汎用性を持ったジャケットになりました。

ベビーカーフは厚みとコシを備えているため、製品染めをしても過度に縮むことなく、立体感をしっかりと保ちます。

その結果、重厚でキリッと引き締まった存在感が際立ちます。

繊細なきめ細かさと力強いハリ。
このギャップこそが、別注にふさわしい特別な一着を形づけています。

color:91NBK (ブラック エディション =染色、裏地、ステッチ、パーツを全てブラック仕様)






進化を遂げた定番ブーツ──履き心地とシルエットを両立

HORSE LEATHER DUAL ZIP SHORT DZ-1 #2LEATHER+VIBRAM SOLES PIECE DYED
[art.11V-71057] 


今回あらためてご紹介したいのが、オーダーをいただいたブーツ。

incarnationを象徴するシルエットを持ちながら、実用性を兼ね備えたモデルです。

もともとは定番として人気を博したサイドジップブーツをベースにしています。

そのシルエットはそのままに、着脱のしやすさを考えてジップを後ろに配置したのが今回の特徴。

color: 91N (ブラック)



バックジップはサイドジップ以上に実用的で、足入れのしやすさと同時に、デザイン上のアクセントとしても機能しています。

ジップの長さは短すぎず、長すぎず。

履き口の開き具合とシルエットの美しさを両立するため、細部まで調整を重ねました。

color: 12N (ライト グレー)


一見シンプルなブーツながら、実際に履いていただくと、その快適さとバランスの良さを実感していただけるはずです。

それだけ多くの方に支持をいただいたモデルであり、incarnationのブーツづくりを語るうえで欠かせない一足です。

*karaln様にて、カラーはブラックとライトグレーの2色で展開しましたが、ライトグレーは完売いたしました。


写真では伝わらない質感を、店頭で体感してください

color: 91N (ブラック)


今回ご紹介した、karaln様との別注ジャケット、そしてオーダーされたブーツ。

どちらも写真や言葉だけでは伝えきれない、圧倒的な質感と存在感を放っています。
袖を通した瞬間に感じる革の重み、実際に足を入れた時のブーツの佇まい。

ぜひ karaln 様で、この特別な「作品」たちをご覧ください。

きっと、一生ものと呼べる出会いになるはずです。

karaln ホームページはこちら
https://www.karaln-shop.com/




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